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interpets 2019 へ行ってきました

interpets は東京ビッグサイトで毎年春に開催されている、ペット関連のビジネスショーです

昨年初めて見学に行き。今年も3/29(金)に見学に行ってきました。簡単ですが興味を惹いた展示などをご紹介させていただきます

〇interpetsとは?

冒頭でも触れた通り、interpets はおそらく日本でもっとも大規模なペット関連の見本市、ビジネスショーです。今年は4日間の会期で約4万人の入場者を集めたそうです

ただ実際の入場者はビジネス関連の方々ではなく、ペットの飼い主さんかと思います。というのも、このイベント、ペット連れで入場できることもあり。毎年本当にたくさんのペットの飼い主さんペット同伴でいらっしゃいます。一般方の入場料は2千円と決して安くは無いと思うのですが、出展企業さんからの試供品や値引きされるグッズの購入などで十分に元が取れるようですね

また飼い主さんにとっての社交場、晴れの舞台にもなっているようで…

インスタ向けの記念撮影など、正直ビジネスショーというよりは、飼い主さん向けのイベントと言った方が正しいです。実際会期の4日間の内、一般の方が入場できないビジネス向けの展示日は初日しか用意されていません

また Asia Pacific と副題はありますが、9割以上の出展が日本企業。そのほかは中国の企業さんが若干出展している程度であって。ほぼ国内向けのイベントと言ってよいと思います

ですので、ビジネス視点で観たい方は初日での見学をわたしはおススメします…

〇気になった展示

ペットロス、ペットの葬祭に関連したことが明確な展示は今回二社のみでした。昨年はその倍ぐらいあったのですが、どうもそうした関連の方々はみなさん、夏に同じく東京ビッグサイトで開催される予定の「エンディング産業展」に流れているようです

ただ interpets 自体がフードやヘルス系中心の展示になりますのでこれは自然な流れとも言えます。ただその一方で、飼い主さんも高齢化していくなどの現状も踏まえると、個人的にはもっと葬祭分野の展示に力を入れても良いのではないか?と思わなくもありません

以下、その二社さんの展示のご紹介です

・中山石材店さん

厚木にある石材屋さん、今回初めての出展のはずです。こちらの石材屋さんが出品されていたのが、ペットの遺灰を混ぜて作った「縁(えん)」という手元供養用の石のアイテムです

ダイヤや真珠などを遺灰から作るサービスは、すでにヒトでもペットでも珍しくはありません。その中でこちらの製品が面白いなと感じたのは、この石、加熱すると混ぜ物の部分だけが燃えて無くなり、灰だけが最後残るという部分でした

つまり飼い主さんが亡くなった時にこの石のアイテムやアクセサリーを一緒に棺桶に入て火葬すると、自分の骨や遺灰と一緒にペットの遺灰も遺ることになる。それら遺灰は一緒に骨壺に入れることが出来るので、自分が亡くなってからも大切なペットとずっと一緒に居られる点を、こちらはアピールされていました

またこのアイテムは灰が5グラムもあれば作れるそうで。骨がそもそも小さいハムスターなどのエキゾチックアニマルや、鳥などからも加工が可能となっています

アイテムを作る際に灰と混ぜる混ぜ物が火葬の際の熱で消えることは、研究機関に依頼した実験からも確認しているという力の入れようでした

ここまで聞いてハタと、「これってヒトの遺灰でも当然作れますよね?」とお聞きしたところ、当然のことながら、もちろん出来ますというご返事。実際にそういうリクエストもあったそうです

こちらのアイテム、自分が亡くなった時に一緒に火葬し。遺灰として一緒に遺るという点がとても面白いと思いました。ただ宝石を作るだけは飽き足らないという方がいましたら、ぜひお問合せをされてみて下さい

アイテムのホームページはこちらになっております

・東京ローソクさん

毎年出展をされている企業さん。名前の通り、ローソク屋さんです

今回新たに出品されていたのは、セラミック製のペット用骨壺。土に埋めると骨壺の部分が土となり、中の遺灰も土に還えることが出来る点をアピールされていました

こちらは骨壺ごと納められるペット用の仏壇。遺灰や遺骨を納める先が決まるまでや。ずっと手元に置いておきたい方向けの商品ですね

〇その他の面白アイテム

以下は簡単ですが、会場で見つけた面白アイテムについてご紹介をさせていただきます。ペットロスとは直接関係がありません。その点はご了承下さい

・鍋型ネコベット

一時話題になった「ネコ鍋」を、そのままネコのベッドとして商品化したものです。この鍋、ちゃんと保温機能が付いています

・ペット用家電

ペット用の家電もいくつか出品されていました。こちらは中国メーカーさんの商品。スマホから遠隔操作をし、自走してペットの遊び相手になるだけでなく。カメラによるモニター機能やエサをあげる機能も付いていました。Amazon ですでに国内向けに販売を始めているそうです

こちらは韓国企業さんのもの。エサを自動で与えるという家電は珍しくありませんが、こちらは水も自動で給水出来るもの。両方が一体になった製品はまだ珍しいそうで、これで2~3日分のエサと水を提供出来ます

ちなみに韓国は人口が日本のほぼ半分にも関わらず、ペットの飼育数が日本より若干多い(日本は約1,700万頭)という、いまやペット大国だそうです。その数がここ数年で急激に伸び、シングルや高齢者の方が飼育を始めたことが大きく影響しているとお聞きしました

こうした情報が聞けるのもビジネスショーならでは。またこのペット家電の分野は今後もっといろいろな商品やサービスが出てきそうですね

・ペット用サングラス

海外の企業さんでしたが、結構な数の飼い主さんが足を止められていました。インスタ映えするアイテムだったようです…

・おまけ

出展ブースの中で販売されていたアイスクリーム。ペット向けと勘違いされる方が多かったのか、あちこちに「人間様用」の張り紙がされていました

〇まとめ

人が多いだろうと午前中に向かったにも関わらず、ペット連れの方々で、会場は大変な賑わいでした。またヘルスやフード関連の展示はどこも人だかりが凄かったです

一方でこれだけたくさんの似たようなアイテムがあると、自分の好みや指向(嗜好)に合うもの。適したものを選ぶのは本当に大変だろうなぁ…とも思いました

この辺り、本当にその飼い主さんが必要としているものをある程度の種類まとめて、カスタマイズして提供するサービスが合ったらよいのになぁと感じますね。ペットロスに関しても、そうした観点からのコンシェルジュ的なサービスの提供が、メンタル面でのサポートも含む形であっても良いのにとずっと思っています

ビジネスショーはそうした視点や観点を提供してくれる場でもありますね。引き続き、夏のエンディング産業展についてもご報告が出来ればと思います

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。。

デス・カフェ@東京主催。ヒトやペットの区別をしない、死別・喪失のサポート、グリーフケアのお話をしています