例え VR でも、故人ともう一度ハグしたいですか?
韓国から、VR で再現された7歳の亡きお嬢さんと出会うお母さまの姿を描いたドキュメンタリーのお話が入ってきました
ツィッターでもバズっており、目にされた方も少なくないと思います
YouTube で公開された動画はこちらです
冒頭の数分間を日本語に翻訳して下さった方もいますね。そちらの動画はこちらになります(7万いいね、も付いていますね)
この動画への反応を大きく分けると
自分も体験したい!
これはヤバくないか?
涙腺が切れた
の三つになると思います。自分もそうしたいが、最も少数派。当然ながらこちらには、死別体験をされた方が多いですね
わたし自身も正直、これはヤバイな、と思いました。正確に言えば、恐れてたことがついに現実になったか…でした
パンドラの箱が開いてしまった。そんな感覚です
これに対して緩和ケア医もされている西智広先生はVRを作る側の姿勢を指摘されていました。観る側への影響、そこにグリーフケアの視点やケアを後のちまで提供することを意識しているのか、と書かれていました
西先生ならではの、ご遺族への気遣いを意識されたコメントでした
一方わたしの頭に浮かんだのは、きっとそれでも、この体験を欲しがる方はいて。その想いを止めることは出来ないだろう、ということでした。このお母さまのように、亡き子に逢いたいという「慟哭」とも言える想いや叫びを持っていた方々のことを、思い出したからです
その方々に、このVRはちょっと…
とはわたしは言い難いです。たとえそれが、精神面に悪い影響を与えると判っていたとしてもです
この VR と故人のお話、年末の AI 美空ひばりさんのことからずっと頭に引っかかっていました。note にもそのことを以前に書きました
それが現実となったことには正直、衝撃を受けています。でもそれは少し悠長な考えだったようです
いずれ、日本でもすぐ同じことをする、提供する方が出てくるでしょう。それ自体はサービスですから、わたし達には止めることが出来ません。それを前提にどう死別や離別のグリーフをケアし。大切な人を亡くした方へのサポートを行っていくのか?
支援を提供する側はそこに真剣に向き合っていかなくてはいけないと思います
本当に難しい課題です。。
デス・カフェ@東京主催。ヒトやペットの区別をしない、死別・喪失のサポート、グリーフケアのお話をしています