見出し画像

聖路加国際病院緩和ケア病棟の見学に行ってきました

○はじめに

今日(2018年9月1日)は東京中央区にある、聖路加国際病院の緩和ケア病棟の見学会に参加をしてきました。その内容を、ご紹介させていただきます

○ベグライテンさんについて

今回の見学を主催されたのはベグライテンさん名前で活動をされている方々です。もともとは上智大学で公共哲学の公開講座を勉強された方々の集まりその活動の一環として、こうした緩和ケア病棟などの見学会を企画されています

わたしも春の癌研有明病院の見学会に申し込んだのですが、その時は体調がすぐなくて参加できず。そこで今回は、緩和ケアの実績もある聖路加国際病院さんの見学とあって、興味津々で参加させていただきました

見学会の内容は3部構成になっています


最初がまず病院付きのチャプレンの方のお話
続いて緩和ケア病棟にお勤めの看護師さんのお話
そして最後が病棟の見学

わたしにとってはどのお話も、そして病棟の見学も、とても興味深いものでした。順を追って、内容をご紹介させていただきます

○チャプレンさんのお話

チャプレンは日本では「臨床宗教師」とも呼ばれますが、聖路加国際病院では複数の牧師さんが職員として活動をされています。

その主な役目は患者さんが語り、想う、スピリチュアルな意味でのなぜ?そしてどうして?に、同伴者として日々向き合われていること。ただしその中でも、宗教性をベースにしたお話は当事者である患者さんなどが望んだ時だけに行うようにしていること、といったお話。またお話をして下さった方の来歴や病院で働くことになった経緯なども併せて伺うことが出来ました

日本のチャプレンさんが常勤として病院に勤務をされているケースは少なく。こうした方々常時在院されていることは、聖路加国際病院さんの大きな特徴の一つだと思います

○病棟看護師さんのお話

続いて病棟の看護師さんからお話を伺いました

患者さんの対応に当たっては看護師だけでなく(多職種が)チームとなり。様々なコミュニケーションを組み合わせながら、患者さんやその周囲の方々と関わることに努めていること

病室を患者さんにとっての生活の場とし。その延長線上での関わりを常に心掛けていること

ご家族や友人、またご遺族のケアも併せて行い。その中で自分たちのケアについても心掛けていること、などのお話を伺うことが出来ました

その後は病棟の見学をして。この日の見学会は終了しました

○最後に

今回お医者さまからのお話はありませんでしたが、チャプレンの方も。そして看護師の方も。それ以外の専門職やボランティアの方々も、緩和ケアにおいては常に一体となって患者さんやその周囲の方々と向き合おうされている姿勢が伝わってきました

また病棟についても、入院される患者さん本人だけでなく。家族や周囲の方々も一緒に過ごせるように細やかな配慮が随所になされていることが、説明や設備からも伺えました

緩和ケアというと患者さんやそのご家族の側にも、最期の最期もう治療の術が無くなり。死を待つしかない人が行くところ…というイメージを持たれる方がまだまだ多いそうです

残念ながら医療従事者の中にもそのようにとらえている方がいます

ですがその点はお話をして下さったお二人とも、そうではないと。病があっても生きることの喜びを感じ。そして生活の質を保ちつつ。その人らしい人生の時間を過ごすための場であることを丁寧に説明をして下さっていたのが
とても印象的でした

こちらを読まれた皆さんも機会があれはぜひ、こうした病棟や病院(ホスピス)の見学に行かれてみて下さい

なおベグライテンさんは9/22(土)の午後にも「花の谷クリニック」さん(千葉県千倉)の緩和ケア病棟の訪問を企画されています※

※上記は2018年9月時点での情報です。

ちょっと遠いですが、たくさんの学びや発見があると思います

以上、聖路加国際病院さん緩和ケア病棟の見学についてのお話でした

(2019年7月1日追記)

こちらもいまだ多くの方が読まれている事もあり、内容を変えない範囲で、大幅に文章の修正をしました。最後までお読みいただきありがとうございます


デス・カフェ@東京主催。ヒトやペットの区別をしない、死別・喪失のサポート、グリーフケアのお話をしています