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[記事訳]ジオメトリック・ベットサイジングとは何か?[Upswing Poker]

元記事:

ジオメトリック・ベットサイジング -
かなり数学的で複雑そうに聞こえますね。

実は、それほど複雑ではありません。実際、名前は知らなくても、このコンセプトを基本的にテーブルで適用したことがある可能性が高いです。

ジオメトリック・ベットサイジングを適切な状況で使用すると、自分が強いハンドを持っているときに、相手のスタック全体を獲得することが多くなります。私に言わせれば、これはかなり魅力的な機能です。

この記事では、ポットジオメトリーの概念とジオメトリック・ベットサイジングについて説明します。

さっそく見ていきましょう!

ポットジオメトリー(Pot Geometry)とは何か?

ポットジオメトリーとは、各ストリートでのベットサイズがハンドの最終的なポットサイズにどのように影響するかということを指します。簡単に言うと、ベットサイズが大きいとポットは大きくなり、ベットサイズが小さいとポットは小さくなります。

例として、各ストリートでのアグレッシブ側のベットサイズだけが異なる2つのシナリオを比較してみましょう。

例1:フロップでスモールベットする場合

プリフロップでCOから 2.5bbに A♠K♦ でレイズ、
SBがコールしたとする。

6bb のpotでフロップは Q♠J♣T♥ となる。
SBがチェックし、あなたは2bbのスモールベット(33%pot bet)
SBはコールする。

potが10bbになり、ターンは7♣。
SBがチェックし、あなたが 7.5bb (75%pot bet) をベット、
SBがコールする。

potが25bbの時、リバーは4♠。
SBがチェックし、あなたが18.75bb (75%pot bet)をベット、
SBがコールする。

結果 あなたはナットストレートで62.5bb potを引き当てた。

例2:フロップで大きくベットする場合

全く同じ例で考えてみましょう。
唯一の違いは、フロップで大きなベットサイズを使用することです

プリフロップでCOから 2.5bbに A♠K♦ でレイズ、
SBがコールしたとする。

6bb のpotでフロップは Q♠J♣T♥ となる。
SBがチェック。
今度はあなたが4.5bbと比較的大きなベット(75%pot bet)をすると、SBはコールする。

14.5bb のpotで、ターンは 7♣. スモールブラインドがチェックし、あなたが 10.9bb (75%pot bet) をベットし、SBがコールする。

potが36.3bbの時、リバーは4♠である。
SBがチェックし、あなたが27.2bb (75%pot bet)をベットし、SBがコールする。

結果 あなたはナットストレートで90.7bのポットを引き当てた。

この例から何が分かるだろうか。

ハンドの初期に使用されるベットサイズは、最終的なポットのサイズに大きな影響を与えました。フロップのベットサイズを33%から75%に上げるだけで、50%近く多くの賞金を獲得することができたのです。

これはプリフロップでも同じことが言えます。この記事を脱線させるような超難解な計算はしたくありませんが、仮に例のプリフロップのレイズサイズが2.5bbではなく2bbだったとします。この場合、フロップのポットのサイズは5bbに減少します。例1と同じベットサイズにした場合、最終的なポットは62.5bbポットではなく51.9bbになります。この場合、あなたのレンジにあるいくつかのハンドの期待値(EV)には大きな差が生じます。

アドバイス:ライブゲームでは、ほとんどのプレイヤーがプリフロップのレンジは固定で、プリフロップのレイズサイズによってコールレンジを調整することはない。そのようなプレイヤーに対しては、通常より少しタイトなレンジで、デフォルトで大きなサイズにレイズすることが数学的に理にかなっています。

ジオメトリック・ベットサイジングとは何か?

ジオメトリック・ベットサイジングとは、ベッターが最終ベットとしてオールイン(同じベットサイズ)するように、残りの各ストリートで使用できる一つのベットサイズ(ポットに対する割合)のことを指します。正確に完璧である必要はありませんが、近いものであるべきです。

ジオメトリック・ベットサイジングは、ポーカーソルバーの解答によく使われます。これは、ポーカーにおける戦略的目標の一つが、最強のハンドで相手のスタック全体を制することだからです。ジオメトリック・ベットサイズは非常に効果的な方法でそれを達成します。

例えば、あなたがターンでpotが14bbであるとします。あなたのバックスタックには93bbあります。この場面でのジオメトリック・ベットサイズは139%です。つまり、ターンで19.5bbをベットして、リバーで73.5bbのオールインベットをセットアップすることになります。

もう一つ例を挙げましょう。今回は3ベットのポットです。

プリフロップにAAで3Betし、J22のフロップでスモールベットしたとする。ポットには31bbがあり、あなたのバックスタックには85bbを持っています。 この場でのジオメトリック・ベットサイズは76%である。あなたはターンで23.5bbをベットし、リバーで61.5bbのオールインベットをセットアップできます。

これには数式があるのですが、覚えるのはかなり非生産的です(ゲーム内で単純にジオメトリック・ベットサイズを推定する方が簡単です)。もしそれを見たいなら、下のセクションを展開してください。

ジオメトリック・ベットサイズ =
 0.5x ( ( (Pot + 2x eff_stack) / ポット)^(1 / ベット数) - 1)

*ターンにおけるリバーオールインをセットアップさせる数式 =
(Pot - ES) / 3

最終的な感想

ゲーム内でジオメトリック・サイジングを効果的に使うには、テーブルを離れて勉強する必要があります。様々なスポットのソルバーの解答を見ることで、どのような状況がこの種の戦略に適しているのかを知ることができます。

ジオメトリック・ベットサイジングは全てのシナリオに適しているわけではないことを覚えておいてください。例えば、ジオメトリック・ベットサイズがオーバーベットを必要とする場合、ナッツアドバンテージがない場合は、この概念を横に置き、より一般的なサイズのベットをする必要があります。

今回の記事は以上です。この記事を楽しんで、何か新しいことを学んでいただけたら幸いです。

それではまた次回、グラインダーの皆さん、グッドラック!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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