気づいてないだけで、愛は、あったよ
気づいてないだけで、愛は、あったよ。
あなたと行った知らない街のスーパーには、知らない生活がこびりついていて、なんだか、そこには自分の居場所がないような気がして、心底居心地が悪かったです。
あなたのこと、あんまり覚えてないけれども、あなたが歌う下手くそな歌が好きでした。下手で分かりにくくて安心する歌、もう聞けないことが少しだけ悲しくて、真似して歌ってみたって、ただただ喉が窮屈に詰まるだけでした。気づけないだけで、ばらばらになった哀、ばらばらのまま。きっと、このまま、ばらばらのまま。
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