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糸和式もの舘

書けなくなるのだろう
でもそれでいい
だって
それはもう不要な産物だから
私のなかでいらなくなったものを
消去しているだけ
あなたには必要だが
私には不必要なものもたくさんあるから
だから
消えてしまったのだろう
消してしまったのだろうか
それが知りたくてここに書きしらべたかった
どこにいったんだろう
なんであんなものがみえたのだろう
そして
どうしてみえたものに己がすんなり
従ってしまったのだろう
深層心理が導いたその答えを順序良く並べだしたくて
ただそうしたかった
だってでた答えには必ず意味があるから
突然しまえてしまったその理由はなんだろう
彼女の何がそうさせたんだろう

いつもどうりおどけたしたったらずの道化
それはもう慣れっこで計算ずくである
その演技は
あざとさを前にだした潔さと
持ち前の玄人仕込みのユーモラスも
愛俟っていて
だのに何が落ちた理由だったんだろうか
調子に乗りすぎてあの男の冷たさを
呼び出してしもたんだろうか
どうもそうらしいね
まるで打ち合わせでもしているかのように相槌のタイミングもよくて
そんなことすらもうわすれていた
ああ
ちがうちがう
そんな奇跡めいたものじゃなくて
私の眼鏡が外れただけなんだ
じぶんから気づいて出来る奴じゃなかったから
突き落としてやったんだわ

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