護報告まで

僕はとうとう彼女とのあいだに
子供を持つことができた
彼女の卵子と僕の遺伝子を融合させ
培養してくれる機関におねがいして
僕たちの新しい命の誕生を託しました

子のことについて
周知の方々にお騒がせしたとの反省等の言葉はありません
僕らの意思で僕らの
現代において僕らのカタチヲただ
子を守るためにこの手段を執っただけだから

これは
僕らが決めた大事な生き方であり
誰にも作用されることなく
僕たちが見つけたきらめきを
育てることなど不可能だったから

だけど諦める分けにはいかなくて
僕らのカタチハこうなりました
だから
賛否両論　批判も含め免れないことなど
承知の上
覚悟など意味を持たないのかもしれない
けど
そんな覚悟を
僕らは携えて
子のカタチヲかたどって生きていきます

謝罪文ではなくただのご報告なんで
謝罪の言葉を待ちわびていた方には
ごめんなさい
だけど
これはこれからを生きていく
みんなにとってもとてつもなく
大きな一歩になるので
どうか
こんな僕らをこれからも許容してやってください