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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を見て

どれだけ忙しくても、MCU作品は全て映画館で見てきたという実績を失うわけには!というわけで、近所の映画館の終映日のレイトショーに駆け込むなど。

前作はブラック・ムービー(←この言い方が今では問題になる、ということはないことを祈りつつ)として、キルモンガーの動機付けが社会的に結構攻めていた印象があったけれど、今作は追悼色を出して後味を悪くしないためか、ネイモアの動機も比較的シンプルで、王道な娯楽作品になっていたかなと。

最後にシュリがトドメを刺すことを思いとどまった動機が、境遇に一致点が多かった、という、なかなかに偶然が重なり過ぎていたものではあったけれど、まあ、母親の名前が一緒だった、よりはなんぼかマシかなという気持ち。

他の方のツイートでも見た感想だけれど、ワカンダの風習(?)とはいえ、19歳の娘に色々と背負わせすぎているのは気になりつつ。
(あまりディグってないので見当違いかもだけれど、もしかして、チャドウィッグ存命時のプロットを活かしたのかしらん)

ジャバリパークのたくましいフレンドさんが、今作でもいい味を出していて、にこにこしてしまったり。
(とはいえ、もう少しシュリを止めるor参戦しない、そして、クライマックスに乱入、といつようなムーブがあると味わい深かったかも。大西洋への移動手段がないので、ドクター・ストレンジあたりが必要になるけれど)
(そしたら、ストレンジとロスの兄貴の共演が見られて、昂った心臓が止まってしまったかもだけれど)

前作公開後にちょっと盛り上がった、シュリをアイアン・ハートに!というムーブを、うまくかわしつつ、うまく取り入れつつ、な脚本はお見事で。

予告編でボブ・マーリーが流れていて、それじゃあアフリカじゃなくてラテンアメリカでは?というお気持ちだったけれど、クライマックスなどできちんとラテンアメリカがフィーチャーされていて、こういう伏線だったか!となり。

ワイスピと一緒で、制作の前提を知らないと少し「?」となるところはあるけれど、綺麗にまとまっているという点で、佳作だったと思います。

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