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保育園の種類② 認可外保育園(おすすめの家庭)

今回は「認可外保育園」を紹介していきます。

認可外保育園は、国が定める基準を満たしていない・または満たしていても何らかの理由で認可申請をしていない保育園のことを指します。

認可をもらっていない、と聞くとマイナスイメージが先行してしまいがちですが、実は利点も多いです。

メリットデメリット、認可と比較しながらポイントを絞って解説していきますね。

また、「認可外保育園向けの家庭・就労状況」も合わせて紹介していきます。

※認証・事業所内・企業内・院内保育園について別で解説予定。


認可外保育園とは?認可との違い

認可保育園は、国により基準が決められています。基準をクリアすることで認可をもらい、補助金運営をします。窓口は行政です。

認可外保育園に決まりはありません。入園申し込みは保護者と保育園のやりとりになります。

24時間開園していたり、オフィス街や駅の一角に立地していたり、働く保護者のニーズに合わせた運営をしている保育園が多いです。認可保育園を落ちてしまった家庭の受け皿としても活躍しており、多岐にわたって家庭を支えてくれます。

厚生労働省が認可外保育園の指針を決めており、無法地帯ではありません。※全ての保育園は児童福祉法に乗っ取り開設・運営しています。




大きな違いは保育料

認可保育園:親の年収により支払う保育料が違う

※無償化対象。

認可外保育園:認可より高い(調査では大体月10万払う方が多いようです)

※一部無償化対象だが、届け出が必要

※自治体から一部補助金がでる場合あり

高い、と感じる方がほとんどでしょう。しかし、ここにメリットがあります。

高収入の職業にある方は認可外を選びましょう。

認可保育園は前述したように収入により保育料が変動します。10万以上の保育料となったら目も当てられません。

認可外保育園は、園により保育料が違いますがほぼ定額です。

わざわざ高い保育料を払うなら、定額で預けられ認可外保育園の方が良いですよね。

保育料シミュレーションなどありますので「該当するかも?」という方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

※全無償化になったら認可の方がいいじゃん!という意見がありそうですが、それ以外の認可外保育園のメリットは以下で紹介ますね。




認可外保育園向き家庭・就労状況

2019年10月より保育園無償化が始まり、認可保育園はかなりの激戦となることは間違いがありません。

その激戦を勝ち抜くためには、より加点がもらえる状況に無くてはいけなくなります。しかし、育児をしながらはとてもじゃないですが難しいです。また、環境により無理な家庭もあります。


そのような家庭向けに、私がおすすめする「認可外保育園向けの家庭・就労状況」を紹介していきます。


○確実に保育園に預たいが、人気認可保育園にも入れたい、幼稚園へ入れたい方は認可外保育園にいれましょう。

3歳以降は保育士配置と保育面積が格段に緩和され、待機児童が少なくなります。また、幼稚園に入れたいと考えている家庭もあるので3歳以降は余裕をもって入園できます。



○祖父母宅が近い方は認可外保育園を視野に入れましょう。

祖父母のどちらかが働いていない(専業、定年)状況で、自分たちの居住区の近くにあると高確率で優先順位が下がります。まず第1希望には入れないと思っていてください。都内保活激戦区だとかなりの不利です。

それでも入れたい、働きたい方は認可外に入れつつ、認可の空き状況を確認しつつ応募する方法が確実でしょう。



○時短ができない、勤務が定時で上がれない人は認可外を考えましょう。

認可保育園は時間が決まっています。その間に必ず迎えに行かなければなりません。毎回遅れたり、急きょ預かり保育に変更したりすると「またやっちゃった…。」と焦りますよね。

急きょ預かりは、保育園側も結構負担です。配置を一人増やし対応し、翌日のシフトを組みなおし、栄養士は急きょ夕食を作り、てんてこ舞い状態。

そうなると、親は保育園への罪悪感を感じ、保育園側は家庭に不信感を抱き、お互い気持ちよく過ごすことができなくなります。

そのような状況にならないために、初めから預かり時間が長い認可外保育園に預けるのも一つの選択肢です。



○24時間勤務・早朝勤務・深夜勤務の就労にある人

主に「医師・看護士・飲食・インフラ系・コンパニオン・他専門職」が該当するかと思います。

基本のキ「保育園の種類③(認証・事業所内・企業内・院内)」で解説予定ですので、そちらをご覧ください。





認可外で見学前にできること

認可外保育園で気を付けたいことの一つは「事故」です。

 29年度事故報告集計や過去の死亡事故報告など、認可外保育園は事故・死亡事故件数が多いのは見ての通り。不安に思う方も多いでしょう。

 見学前にできることとして、必ず事前に入園を希望する保育園の情報収集をしてください。保育の質や、見学にあたって気を付けることは、別記事で特集していくのでそちらをご覧ください。

※内閣府 出典

“平成 29 年教育・保育施設等における事故報告集計」の公表及び事故防止対策について”

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/h29-jiko_taisaku.pdf





まとめ


認可外保育園について理解いただけましたでしょうか?

どうしても認可から外れてしまうことで保育の質の差が激しく、マイナスイメージが強いですよね。

ですが、保育士は責任感をもって仕事を全うしています。認可を受けていないからこそできるニーズにしっかりと応え、子どもの命を大事にはぐくむ保育園がほとんどです。

情報だけにこだわらず、実際に見学へ行けばわかる素晴らしさが絶対にあります。

メリットデメリットをしっかり理解して、保活に活かしてくださいね。