保育園選び編 認可・小規模保育園の良し悪し

保育園の基礎と「保活で絶対しておかなければならないこと」は知識として理解いただけたかと思います。

これからは「保育園選び」に重点を置いた、本当に知りたい保活の「良い園選び」、当ブログの本題に入っていきましょう。

今回は「認可・小規模の良し悪し」の全体像をもっと詳しく掘り下げていきます。

認可と小規模の違いは分かったけど結局どっちに入れたらいいの?小規模って認可に比べるとどうしても劣っているように見える…。そのような疑問をお持ちの方はぜひ一度目を通してみてください。

保育園選び編では私の経験上の主観が入ってきます。

実際の現場・必要性は、足を運び、目で見て耳で聞くことが大事であることは忘れないでいてくださいね。

では、解説していきましょう。



認可園の良し


○国が定める基礎保育が行われている事への安心感

基準を満たし保育を行い、定期的に監査が入るので保育の質は一定水準保っています。

基準を満たさなければ運営ができなくなりかねないので、先生方も運営も毎日(保育・書類・研修・地域貢献)向き合っています。


○保育ミスの事故・保育中の死亡事故が少ない

認可外と比べると圧倒的に少ないです。日常的なケガは乳幼児の生活につきものなので比較対象にはなりません。


○保育士の実力も標準的

保育士は保育園の顔、と言われますがまさにその通り。

良い先生がいれば評判が良くなり、微妙な先生がいれば悪くなります。採用の時も、誠実さと標準的な保育力・子どもを慈しめるかは絶対条件としています。


○施設が広くてきれい

認可園は比較的年数が浅い園が多いです。設計は子どもの安全に最大限配慮された建物になっています。見学をすればわかりますが、子ども目線の安全がたくさんあるので、詳しくは見学編でも紹介していきたいと思います。


○異年齢交流が盛ん

大体0歳~就学前まで在園しているので、活動やイベント・行事に限らず常日頃から異年齢とかかわる機会が多いです。発達の促しにもなっています。





認可園の悪し


○保育士の差が激しい

子どもの人数が多いからこその問題で、新人からベテランまでたくさんの保育士がいます。その中で差が激しく、何人か相性の悪い人・微妙な保育をする人にあたってしまう可能性が比較的高いです。


○行事が多い

親参加型行事について平日参加は行政が望んでいないので、原則土日が多いですが、結構多いです。入園式・(遠足)・参観・運動会・発表会は確実にあります。土曜が仕事の方は参加が難しいでしょう。


○新しい園ができにくい・立地が遠い

今、認可保育園を建てられる土地を確保することが難しくなってきています。これから新規園が建つのは難しいでしょう。できたとしても、郊外や駅から遠い場所になりがちです。また、23区内でも港区・墨田区などはまず希望がないと思ってよいです。そもそも認可を建てる土地がない。そして、土地と採算が全く見合わない現状なので公設民営がとても建ち辛いです。





小規模園の良し


○アットホームで親しみやすい

在園児数・保育士数程よい数でアットホームな園が多いです。先生方も目を配れるので本当によく見てくれますね。よく「他クラスの先生なのに、今日はシャボン玉追いかけてずっと走ってたんですよ!と教えてくれるんです。」と嬉しそうな保護者の声を聞きます。また、小規模を選ぶ保育士は0~3歳を保育したいという経験者か、穏やかな保育士が多い傾向にあります。


○駅近・職場近が多い

小規模だからこその利点です。ビルインで開園が可能だからこそ駅や職場の近くに多く、通勤ルートの途中に送り迎えが可能です。働く親にとっては最高の立地でしょう。


○落ち着いた保育生活が送れる

0歳~3歳だからこそ、発達に沿った保育でゆったり毎日を過ごせます。そのため、行事に追われることなく子ども・保育士で落ち着いた生活が望めます。親参加型の行事は認可園より格段に少ないですが、季節のイベントなどは園生活に必ず盛り込まれていたり、保育参観があったり、全くやらないというわけではないので安心してください。





小規模園の悪し


○認可園に比べたら施設が狭い

小規模基準は満たしているものの、認可園と比べたら規模や設備面では若干劣ります。ですが、公設民営の内装は共通している場合が多いので、変に危険度が増すわけではないので大丈夫ですよ。


○保育の質が一定水準から上がりにくい

小規模保育園はそもそも保育士数が少なく、シフト管理が大変です。行政が参加を促す研修に出るのもやっとで、皆で協力し合い回しています。そのため、認可に比べて研修参加率が低く、保育の質が上がりにくい傾向にあります。


○3歳以降は連携園へ転園

年齢制限は満3歳のため、連携園へ転園が余儀なくされます。慣れ親しんだ環境から急に見慣れぬ環境と先生と友だち、4歳5歳に圧倒されてしまう子が多いです。しかし、連携園が決まっているので転園先は間違いなくありますし、連携園とは必ず交流しているので0からスタートではないでしょう。





まとめ


認可園・小規模保育園の良し悪しを私の視点からまとめました。

どちらに入れようか迷っているという方、正直に言えば、どちらにいれてもあまり変わりはないでしょう。

それより、次回から紹介する良い保育園選びで押さえておきたいポイントで「虐待・恐喝・怪我」のない最低限をクリアした保育園選びを実践した方が優先度は高いです。