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「いかしあうつながり宣言」は、グリーンズからみんなへのお誘い。宣言に込めた想いをお伝えします!

greenz.jp14周年とともに公開した「いかしあうつながり宣言」。これまでも大事なタイミングで「宣言」を発表してきたグリーンズですが、今回の宣言に込めた想いを代表理事・greenz.jp編集長の鈴木菜央(@suzukinao)に伺いました。聞き手はスタッフの森野日菜子(@nanohana33)が担当します。

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この度、完成した「いかしあうつながり宣言」。詳細はこちら

いかしあうつながり宣言は「みんなへのお誘い」です。

日菜子 いきなり直球の質問からはじめますが、今回の「いかしあうつながり宣言」って何ですか?

菜央 一言で言うのは難しいんだけど、NPOグリーンズとしてこれから「大事にしたいこと」や「目指していく社会像」を言葉にしたものだね。ちょうど1年前の13周年の時に「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」というビジョンを掲げて活動してきたんだけど、その過程で気づいたり、確信に変わってきたものをひとつの文章にしました。

そして、これは同時に「みんなへのお誘い」でもあります。

日菜子 「宣言」なのに「お誘い」なんですか?

菜央 そう。宣言文の最後に書いた言葉を引用するけど

いかしあうつながりとは、
誰にでも、どこででも実践できる永続する文化創造活動であり、
一人ひとりにとっても、
人類全体にとって学びと成長であり、
壊れつつある地球の修復作業であり、
人類史上初めての、
地球と調和した文明をつくる試みなのだ。

こんな壮大なこと、グリーンズだけで取り組むことじゃないんだよね。だから、みんなで地球と調和する文明をつくるチャレンジをやっていきたいと思っていて、みなさんをお誘いしたいんです。最高に創造的で楽しい遊びだと思うのよね。

日菜子 グリーンズの14年間の活動の中で、こういう「宣言」をお披露目することってあったんですか?

菜央 そうだね、こういう「宣言」のようなことは大事なタイミングでやってきたと思う。例えば2012年に出版した『ソーシャルデザインー社会をつくるグッドアイデア集』もそういう役割を果たしたと思う。

あとは2018年12月に武蔵野美術大学と共同で「企(たくらみ)展 -ちょっと先の社会をつくるデザイン」という展示企画を六本木ミッドタウンで行ったんだけど、その時に十数メートルの「壁画」をつくったんだよね。グリーンズが取り組んできたソーシャルデザインの集大成的な企画になったんだけど、それが今回の宣言の原型になっている。

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企(たくらみ)展にて制作した巨大壁画の一部


日菜子 なるほど。そんな経緯がありつつ、今回は初めて「関係性のデザイン」にまつわる宣言をお披露目したということですね。

菜央 うん。今回の文章やイラストはあくまで「シンボル」にすぎなくて、そこに込めている「僕らはこっちに行くから、みんなで一緒に行こうよ」というメッセージが伝われば嬉しいな。

一番大事なのは、この宣言で描いている世界をみんなで一緒につくっていくことだからね。そのために、グリーンズは体現し続けるつもりだし、みんなと学んで、一緒に実践していきたいと思ってる。


宣言文とイラストはどうやって生み出された?

日菜子 今回の宣言文は、菜央さんがうんうん唸りながらつくってた印象があるのですが、実際大変でしたか?

菜央 うん、僕は詩人ではないので「短い言葉で上手に伝える」ってのは苦労したね。最初に考えた文章をこねくり回して、途中で全く別なかたちになったんだけど、結果的に最初の案に戻ってきた(笑)

この文章を読んでくれた人に、なにかインスピレーションがあるといいなと思ってつくってました。僕がこれまでの人生の中で「いかしあうつながり」に関して学んだこと、吸収したことをできるだけ詰め込んでみたって感じかな。

今回の文章はコピーライターであり、greenz.jpライターでもある丸原 孝紀さんにも見てもらいました。プロの手伝いのおかげで、読みやすくなったと思います。

日菜子 苦労が伺えます(笑)今回の背景にもなってるイラストはどなたが描いてくれたんですか?

菜央 こちらはグリーンズではいつもお世話になっているイラストレーターYoneさんにお願いしました。「いかしあうつながりを、ものすごい勢いで体現された町を描いてください」という依頼をしました。今思えば、無茶振りなんだけど(笑)

実際には、これまでgreenz.jpで取材してきた記事の中から「いかしあうつながり」を体現しているような事例をYoneさんに送って、Yoneさんがそれを一つずつ読んで解釈して、絵にしてくれました。

日菜子 それを知ると、一つひとつのイラストを各自で解釈するのも面白そうですね。

菜央 そう。だから、この絵は100通りぐらいの「いかしあうつながり」の事例が詰まっています。いつかそれぞれのイラストの種明かしをしようと思ってるんだけど、まずは「これはどういう意味なんだろう」と考えてもらえると面白いかも。

ちなみにこのイラストのフルカラーポスター版は、greenz peopleの皆さんにお届けしてるので、手元にほしい方はこれを機に入会してもらえると嬉しいな。

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Yoneさんに描いてもらった「いかしあうつながり」が体現された町

日菜子 今回の宣言は、同時に制作した「いかしあうつながりデザインカード」とはどんな関係なんでしたっけ?

菜央 「いかしあうつながり宣言」は世界観を共有するためのものだけど、カードはその世界をつくるための「道具」だと思ってる。目指す世界を共有しながら、みんなでカードをつかって関係性をデザインできれば最高だなって。

ちはみに、カードも宣言もデザインはグラッフィックデザイナーの平山みなみさんにお願いしました。本当に素敵なものをつくってくれました。

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通称「いかつなカード」。greenz peopleに入会したらGETできます!


いかしあうつながり宣言はどう使えばいい?

日菜子 今回の「いかしあうつながり宣言」は読むだけではなくて、いろんな使い方ができるって聞きましたが、どんな方法があるか教えてもらえますか?

菜央 「これっていいな!」と思ったら、ぜひ広めてほしいんですよね。宣言のページではPDFやJPEGをダウンロードできるようにしているので、よかったらデスクトップの背景画像にしてもらったり、印刷して自宅に貼ってほしい。職場にゲリラ的に貼るのもいいかも(笑)

家族や同僚がそれを見つけて「これ、何?」って聞いてくると思うので、そこで「いかしあうつながり」について触れてもらいつつ、みんながハッピーになる社会をつくるための対話が生まれたらいいなーと思っていますね。
あと、セブンイレブンのネットプリントにもファイルをアップロードしておくので、A3フルカラーの印刷も簡単にしておきます(笑)

日菜子 それはお手軽でいいですね(笑)

菜央 あとこの宣言自体はクリエイティブコモンズのライセンスで公開しているので、ライセンスに準じる形であれば、自分の制作物の一部として利用してもらうとか、自分のウェブサイトで使うとか、学校で配ってみんなで考えるための教材にするとか。自由に使ってほしいですね。

日菜子 グリーンズが想定していなかった使われ方をすると嬉しいですね!輪読会しましたとか、HIP HOPのビートに乗せて歌いましたとか。

菜央 グリーンズもこれからさらに「いかしあうつながり」を一緒に学んで、実践する機会をつくっていくので、気になるものがあったらぜひ参加してほしいね。

ウェブマガジン「greenz.jp」の記事を読んでもらったり、「グリーンズの学校」で気になるクラスを受講してもらったり、いかしあうつながりを探究するコミュニティである「greenz people」に入会してもらったり。グリーンズ一同で待ってます!

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というわけで「いかしあうつながり宣言」に込めた想い、伝わりましたでしょうか?ポスター部屋に貼ったり、歌にしてもらったら、グリーンズのTwittterアカウント(@greenzjp)にお知らせしてもらえると嬉しいです!

またグリーンズの会員制度「greenz people」に入会すると、今なら「いかしあうつながり宣言」のフルカラーポスターと「いかしあうつながりデザインカード」が入会特典としてご自宅に届きます!これを機にご検討ください◎


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