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GreenWaves TIMES Vol.4 荒ぶるT総務大臣を受け止めるNTTドコモ、困るKDDIとソフトバンク

さて、早いもので今年ももうわずかとなりました。

GreenWaves TIMES Vol.4ということで、さっそく2020年11月の動きを振り返っていきましょう。

クラウドSIMWiFiルーターの通信速度をたくさん計測しました

2020年11月はかなりの数のクラウドSIMWiFiルーターを計測、結果を報告しました。

<測定サービス一覧>
・NC WiFi
・それがだいじWiFi
・どこよりもWiFi
・ギガWiFi
・ChatWiFi
・ZEUSWiFi
・DoRACOON

合計7つ。

中でも抜群に良かったのが株式会社Human Investmentが運営する「ZEUSWiFi」でした。

クラウドSIMWiFiルーターって結構上りが遅いサービスが多い印象ですが、ZEUSWiFiは上り速度中央値が8.84Mbpsと他と比べると大変高速でした。

次いでギガWiFiで6Mbpsくらいです。

法人向けWiFiルーターのDoRACOONは上り中央値が10Mbps超えとなり、流石は法人向け回線ってだけあるなぁという印象でした。

アップロードが重要視されるのはやはりZoomでのオンラインビデオチャット。

上り下り3.0Mbpsあれば1080p画質でグループチャットが可能です。

安定してZoom使いたいなら上り中央値が3.0Mbps以上のものじゃないとちょっと不安定になるかもです。

クラウドSIMWiFiルーターの通信速度まとめはこちら

動画配信を行いたいなんて言う人はもっと必要なのでよく考えましょう。

参考は下記に。

どんなときもWIFI運営の株式会社グッドラックからお返事

どんなときもWIFIで話題になった株式会社グッドラックが運営する別のWiFiルーターサービスに「ネクストモバイル」というものがあります。

実はコレ、出始めた当初はパケット無制限でリリースしていました。

(現在はサービス新規受付は停止中)

どんなときもWIFIは2020年10月31日にパケット無制限サービスを終了しましたが…やはりネクストモバイルユーザーさんも「こっちのパケット無制限も終わるんじゃ…」という心配をしている方が多かったようで、多数当サイトに相談がありました。

「よし、それじゃあ…」ということでグッドラックさんにメールで取材しました。

しばらくするとお返事がもらえまして、現時点でアナウンスすることはないとのことでした。

とりあえずは終了せずに使えるみたいです。

中にはひと月1TBつかっていたスクショをSNSにアップしていた方もいましたが…ほんとにパケット無制限ってそんな使えるのかな?

Googleフォト無制限バックアップ廃止

高画質画像を無制限でバックアップしてくれていたGoogleフォトが2021年6月1日~上限15GBまで無料という仕様に変更することを発表しました。

Googleさんによると、15GB使い切るまでには一般的に3年くらい、仮に1つの画像を2MBとして、15GB=15000MB(1GB=1000MB)を使い切るには7500枚、年間2500枚の写真を撮ってバックアップする計算になります。

15GB~200GBまでは年払いで3,800円となるようです。

とりあえずはXデーまでは無制限バックアップしてくれるようです。

Googleに年額3800円払うなら、アマプラ会員になって無制限のAmazonフォトを使った方がきっと皆さんお得でしょうね。

アマプラ会員特典の一つとして使えるので。

クラウドSIM業界が結構動いてきました

10月末から12月頭にかけて結構この界隈が動きました。

2020年10月29日、株式会社NEXTからモンスターモバイルというサービスが新登場。

プランは2GB,3GB,5GB/日から選択可能。

縛り期間の有無と合わせると全部で6種類の中からぴったりのものを選べます。

しかも現在の容量より多いプランであればプラン変更可能。データチャージもできるため足りなくなったら買い足せるという利便性があります。

他に目立った動きだったのがZEUSWiFiです。

こちらも月間上限20GB,40GB,100GB/月の3つのプランと縛り期間の有無で合計6つのプランが選べるようになっています。

2020年11月6日~データチャージ機能「おかわりGIGA」を追加しました。

2GB/500円、5GB/1,000円という破格でチャージ可能です。

モンスターモバイル同様、月途中でのプラン変更ができるように今後検討していくとのことが取材にて判明しました。

他は多いので箇条書きで

・THEWiFiが月額3480円/100GB上限の新プラン発表。2021年1月4日までの申込で12か月間+10GBプレゼント
・新サービス「クイックWiFi」が登場。BBN Wi-Fiの事実上の後釜。運営は兵庫県のブロードバンドナビ株式会社。今後キャンペーンに期待。
・フジワイファイが2020年12月1日から従来のソフトバンク回線の100ギガプランを廃止、新たにクラウドSIMの仕組みを用いたソフトバンク回線サービス「100ギガPlus」をリリース。月100GBまで高速通信、100GBから125GBまでは1Mbps制限、以降は停波となる。キャンペーン中につき超過後無制限で使える。他にも年末キャンペーン実施中
・どこよりもWiFiで縛りなし月間100GBプラン登場。月額3780円。
・Mugenwifiで新たに「低速補償オプション」「端末補償+紛失α」「2年縛り撤廃オプション」を追加。2年縛りなしだと月額3,750円で月間100GB使用可能。

詳細はこちらでまとめています。

携帯電話業界はT大臣大暴れでどうなる

11月末から総務大臣がご乱心です。

11月20日の記者会見でキャリア本体を値下げしろと要求。

11月25日に日経新聞のインタビューに答えたKDDI社長の「すぐには動かない」「市場流動性が下がる」「当初の方針に反している」と反論。

11月26日会見で「がっかりした」とコメントを発表した総務大臣。

続けてフリップを出してデータをもとに熱弁されました。

そして12月2日時点でNTTドコモが「メインブランドで」月額2980円/20GBの新プランを出すなんで報道も出ました。

それまでのリークでは「新ブランドで」ということだったのですが。

武田総務大臣としては、メインを下げればみんな大喜び、乗り換え手数料を撤廃すれば(回線接続料は下げないけど)安いMVNOへもユーザーが流れるから市場流動性が上がる!

という理屈のようですが…ほんとでしょうか。

メインブランドが下がれば当然そこに居座って乗り換えないでしょう。

そもそもずっとキャリアにいる人たち(と言っても契約者の9割がキャリアだと思うけど)は乗り換えるのが面倒、わからないが理由で居座っている可能性も否定できないんですよね。

ちょっと厳しいことを言うと、スマホに対するリテラシーが低くて、学ぼうとしていない可能性もあります。

電気やガスも同様に、民間が参入してきて自由化してきているけども、いくら安くても乗り換えない人は乗り換えない。

それはなぜでしょうか…?学ぶのが面倒だからではないでしょうか。

キャリア云々よりも国民が携帯電話乗り換えに興味関心を示すような施策を講じた方がよほど流動性があがるような気がします。

あ、MNPはワンストップ化して手数料も安価にしたあとで、ね。

乗り換えるって言ってもやっぱり安くて速いサブブランドを選ぶだろうから、きっとこのままだとMVNOは消滅する危険性があります。

せめて早急に回線接続料5割減を実現してあげないと本当に立つ瀬がなくなります。

まとめ

とまぁ駆け足で進めてきました。

12月もきっとこの「キャリア vs 武田総務大臣」のバトルに加えて、政府のイヌになってしまったNTTドコモが模範を示して、KDDIとソフトバンクがそれを見てとんでもない顔をしてしまうのでしょう…。

まぁこのままの調子でいくと、少し先の未来はMVNOと楽天モバイルも含めてフェードアウト、再度3社のメインブランドとサブブランドによる寡占が生まれてきてしまうでしょう。

今、そういう流れが来ていると感じている人はスマホ好きな人なら良そうで来ているはず。

お役所様を除いては…ですが…。

次回配信もお楽しみに

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