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香水における、ブランド力。


日本人は基本的にハイブランド成るものが好きだと思う。

特に、ロゴや高々と『◯◯◯』とブランドネームを商品に掲げているものに固執しがちである。

わたしにとってそれらはセンスの欠片もない、価値を見出だせないもの、としか思えないのだが、それはわたしの独りよがりなのだろうか?

日本人のハイブランド好きは香水の世界でも言える。

ゲランやCHANELは良い香水が多いと思うし、香水の歴史に名を馳せている名香が幾つもあるので、その評価は妥当だと思う。

しかし、他のハイブランド、いわゆるファッションフレグランスに関してはどうだろうか?

それは本当にそのブランドが出している『香水』自体に向けられた評価なのだろうか?

そこに、香水の価値だけではなく『ブランド力』が存在していないとは誰も言い切れないのではないだろうか?

つまりは香水そのものの価値ではなく、ブランド力の方が強い為、その香水が良い香水でなくとも売れるし、良い香水と評価される、ということである。

つい最近、とあるブランドのまぁまぁ話題になっている香水を試してみたのだが、わたしにはその香水の良さがどうしても理解出来なかった。

ブランド名も香水名も伏せているので、はっきり言わせて頂くと『香水の悪臭』だと思った。

これを、香水の良さの判断は人それぞれである、と話を終わらせる事は簡単だろう。

でも、どうしても納得できなかったのでこれを書いている次第。

ブランドの力で良い、と判断されるのではなく、香水自体の力で良い、と判断される事。

ニッチフレグランスの日本における厳しい状況を垣間見得たような気がした。

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