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母。

母親から電話が鳴ったので、今日は母の話を。。。
(写真はイメージな。本人じゃないぞ)

詳しい職歴は知らないが、昔は販売の仕事をしていた母。
ボクが幼い頃に少しの期間だけ自営をしていて、クローゼットには毛皮のコートがビッシリ並んでいた。
バブルの煽りもあったのでしょうが、あれはきっと誰の人生にも必ず訪れるイケイケの時代だったんだ思う。
そして息子のボクがこんな事を言うとマザコンな空気が漂うが、母は美人なのだ。  

見た目にイケてたのでボクがチビっ子の頃、授業参観に母が登場すると教室の空気感が変わるのが分かった程で、その遺伝子を色濃く受け継いだ兄は学校にファンクラブが発足する程のイケメンだった。
ちなみに父もイケててボクだけが「どうして??」と言う感じなのだが世の中とは上手くいかないもので、ボクにもその辺のコンプレックスを抱えた思春期が訪れて眉毛抜いてみたり、髪を染めてみたりもしたよ。

でもいくら頑張っても、致命的に足が短いので悩んでも無駄だって事にすぐ気がついたよ。

今じゃ短足より腹の出っ張りがコンプレックスだし、そのうち頭もハゲ散らかして見た目なんてどうでも良くなる筈なので、自分の事よりも誰かのトライアンフを格好良くした方が有意義だなって思っている。

とは言え、ボクんチは特別裕福な家庭では無かったのだが、かと言って強烈に貧乏だった訳でも無く経済的には普通の部類だったんじゃ無いかな。メンツはイケてたけどね。

母がイケてんのは、見た目だけじゃなくセンスが良かったんだと思う。
家にあった家具や車は、友達の家で目にするモノみたいにありふれた感じじゃ無かったし、今みたいに海外旅行がフレンドリーな時代じゃ無かったのにも関わらず、兄とボクを連れて何度か外国へ連れて行ってくれたりして、あの頃の経験が今のボクを作っている事は間違いない。もう少しだけ足を長く産んでくれてたら良かったのだが、そこに関しても母は母なりにガッカリしてるだろうから、もう触れてくれるな。チクショー。

あと、犬が好きで、今は猫と暮らしてる。

で、今は畑で野菜を作っています。

長年続けた販売の仕事は終わりにして介護の資格を取得。
介護のバイトをしながら畑で野菜を作る母。

畑なんて当然持って無いので、その辺で借りて来て、色んな野菜を次から次に作ってはボクらに分け与える。
芋だったり、オクラだったり、キャベツだったり。どこでどう覚えたのか知らないが、人参、トマト、ししとう、白菜。聞いた事の無い品種もしばしば。
大抵の葉物野菜には芋虫が紛れ込んでいるモンだから虫が苦手なボクら夫婦はベソをかきながら収穫に感謝して野菜を食べる。

どこでその技術や知識を備えたのか不明だが、現に色んな野菜が届くのでどうにかして育てているんでしょう。

母は偉大ですね。

そんなボクの母。たまにボクの店にダイレクトでお野菜を配達しにやって
来ることもあります。会った事ある人もいるでしょ?

最近は介護のバイトで99才のお婆のお手伝いをしているんだってさ。

素敵な人なのでボクんチで見かけたら親切にしてあげてください。

ボクが喜びます。

だけど照れ屋だから写真撮ったりはヤメてくれよな。

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