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新店舗グリーンスミス

2020年、私はとある構想を現実のものにするべく、テナントを借りました。

トライアンフショップのリバタリア。を始めて、今度はパーツ通販サイト19Joeを始めました。
何故違う名前にしたのかと言うと、いずれ切り離す時が来る予感を感じていたからです。
案の定、パーツ部門も忙しくなり、リバタリア2階の倉庫スペースで運営するにはそろそろ限界が訪れました。
店で作業していても、部品を買い求めに来る人が増えて来てしまったのです。いや、増えてくれたのはありがたい事なんだけど、対応がしきれない。

1階で作業していて、パーツ購入の来店があると作業の手を止めて、止めた手をキレイに洗って、オーダーを聞き、2階へ部品を取りに行き、品物の受け渡しをして精算。コッチはコッチで作業の手が止まるし、お客様にはお待ち頂く場所すらない。
部品のストックをドンドン増やして、ラインナップ拡大しまくったので海外から仕入れる物量もめちゃくちゃ増えました。店舗1階の玄関先で海外からの荷物を受け取り、2階へ運んで開梱。ストック棚に整理して注文を待つ。注文が入ればストック棚から部品を探し出して梱包。宛名書いてラベル貼ったら1階に降ろして配送業者さんへお渡し。最初は苦にならなかった1階と2階の行ったり来たりも、物量の増加につれて段々と辛くなって来ます。オトコ2人じゃ無いと持ち上がらない程の段ボールも頻繁に届きますからね。腰にズシンと来るのです。

そろそろネクストステージを考えて実行する為の策を練らねばなりません。
専門のスタッフを招いて専念して貰うか、自分がそれをやる為にトライアンフショップのリバタリアを誰かに任せるか。
この頃には現工場長のウッチーが入社していたので、リバをウッチーに任せてパーツ部門の整備拡大は私がやる事に。ではどんな風に切り離すか?
もっと大きな工場でも借りて、その中にトライアンフショップとパーツショップを配置するか、はたまたパーツショップだけのお店をリバタリアの近くに作るか。どちらのプランもテナントが見つからない事には始まりません。
それからお金の問題もある。銀行を回って今までの実績や今後の展望を聞いて貰い、何とか融資を取付ました。
では、大きく全てをお引越しするか、パーツショップだけを新設するか。
全部お引越しの場合は何処にでも行けるが費用と労力莫大。パーツショップの場合はリバタリアから至近距離じゃないとリバタリアが部品で困るので意味がない。両方の線で探していたら近くのラーメン屋跡地が貸テナントとして空きました。その距離徒歩10分程度。ココにすっか。地元なのでココのテナントが今までどんな風に入れ替わってるか知ってる。ラーメン屋が数軒、、、流行る事なく潰れて今に至る。
少々縁起は悪いけど、それくらいはどってこと無い。
何を隠そうリバのテナントも前任者が脱税で逮捕された曰く付き。かまへんかまへん。別にどって事ぁない。
と、言う事でトントン拍子に契約!

トンコツ臭の残る完全スケルトン状態で借りたので、まずは店作りですね。
リバもそうだったが自分の店は自分で作るモンでしょ?イエスD.I.Y魂。

ほら?ふんわりと負のオーラ感じるでしょ?
完全にスケルトンな状態。築年数も相当なモンですがビンテージのお店だし、ビンテージな物件の方が良いでしょ??
トイレすらありません。。。

D.I.Yは得意だけど、出来ない事も沢山ありますから、そこはプロに依頼して最低限のコストでコツコツと店作りを進めました。
コーヒーでも飲みながらパーツを見れる店がいいな。と、コーヒースタンドも作っちゃいました。

しかし、忙しい日常業務にプラスして新店舗を作るのは相当な負担がかかります。まだまだ未完成ですが最低限の環境は整いましたので営業スタートしちゃいましょ。トイレの壁もまだ無いし、電気も仮設ですが(笑)
と、そのままの状態で今日に至ります。

今後はリフト等を導入して整備作業環境も整えて行きます。
え?近くにリバがあるのに何故整備環境なの?それはね。。。。
部品が買える環境は出来上がったが、皆さんの整備スキルが全然追い付いていないから、ワークショップ(整備スクール)をやりたいと思ったからです。テスト運用でスタートしてみたら、やはり全然分かって無い!ま、そりゃそうだわな。
整備環境や店作りをコツコツ進めて、ワークショップを広げて行きたいですね。
ウチのは難しい事を覚えて貰うってよりは簡単な事を中心に自宅ガレージや駐輪場でも出来る範囲の事をお教えいたします。だってさ。旋盤やボール盤、溶接機みたいな工作機械は持ってる人なんて居ないでしょ?出来ない事を覚えても意味ないじゃん。
少し前まで、車両1台まるっと仕上げる、そう言ったスクールがありました。私は関係者ではありませんが、そこの卒業生の方々とお話しする機会や卒業生のお客様もいらっしゃいます。
あれは凄い事です。日本の英国車界隈に与えた影響は計り知れません。
関係者ではありませんが私が今、こうやってこの仕事が出来ているのもそうした先駆者がいてくれたからに他なりません。リスペクト!
今もまだ、その意思を引き継ぐお店もございますし、私にはそこまで出来ません。自分なりのアプローチで自分なりに出来る事をやれば良いと思いますのでウチは基本、Yオクや売るだけの店で買ったトラを持ち込んでくれれば良いの。だから簡単な事からやってみましょう!ってスタンスです。

パーツ販売とワークショップ。これがグリーンスミスの基本です。
コーヒー飲みながら、楽しくバイクを触ってみようよ!って感じです。

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