千葉加曽利_2015-05-01_11-01

今年も低圧太陽光発電の駆け込みFIT認定、過去5年間で最高水準に?

毎年、年度末にかけて太陽光発電のFIT制度の新規認定申請が駆け込みラッシュになるのはもはや風物詩ですが、今年度は低圧太陽光発電の申請件数が過去5年間で最高ペースになりそうだとのこと。

日経BPメガソーラービジネスが、独自に推計した記事がこちらです。

既に今年度分の申請受付は終了していますが、先週になって調達価格等算定委員会から委員長案が出され、現在パブリックコメントに入っている来年度のFIT制度見直しでは、10kW以上50kW未満の太陽光発電が一部の営農型太陽光発電を除いて余剰売電のみに変更されます。

それでなくとも、2020年度にはFIT制度の見直し議論が本格化することもあり、2019年度を実質的な現行FITの「ラストイヤー」と見る向きは多かったので、結果として駆け込み申請が起きたのは当然の結果でしょう。

こちらの記事で挙げられているのは、2018年度の傾向から見た日経BPによる推計になりますが、おそらくは過去5年間での最高水準の駆け込み申請が起き得る環境は整えられてきたと言えます。

ただ、11月になって経済産業省から「分割案件」対策として審査基準の厳格化を行っており、これによって申請できなくなった事業も相当数あるのではと予想されます。

蓋を開けてみるまで分からないというのが実態ですが、駆け込み申請を問題視する経済産業省が、いつもながら年度後半に急激な制度変更を仕掛けて駆け込み申請を誘発するという風物詩も、これで見納めになるのかも知れません。

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