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『ブリコラージュ編』 "庭づくりにおける3つの「テーマ・主題」と5つの「キーワード・手がかり」"論 

少し時間があいてしまいましたが
今回は「ブリコラージュ」の話。

「ブリコラージュ」とは
フランスの人類学者のレヴィ=ストロースが「野生の思考」という著作で提示した概念。
調べてみると
計画的に準備されていない、その場その場の限られたありあわせの道具と材料を用いてつくる手続き。
つまりはそこにある道具や材料をつかってじぶんの手でモノをつくること。
ときに、現場でありあわせの材料などを即興的につかって庭をつくっていく植木屋と「ブリコラージュ」という考え方は相性がいいなといつも考えています。

「ブリコラージュ」は経験や技術に想像力が加わってできること。
紙の上だけで考えてるだけではもちろんできませんし
ずっとその現場にいてて手を動かしていく中で
自然に発生してくるような気がします。

いつも現場にいながら
図面では表現しきれなかったなにか
そこでしかできない表現というか
そこにある必然みたいものを探しています。
まさにその部分が庭づくりの一つの醍醐味みたいなものかもしれません。

建物は新しくなったけど既存の庭が残ってるとか
庭もなくなったけど石や樹木だけが残ってるとか
いろんな条件があって
残すもの、処分したほうがいいものの判断も含め
いかにプラスの方向にもっていけるのかが
その植木屋の力量だと思いますし
それにはありあわせのものでつくるという「ブリコラージュ」という感覚がすごく大切になると思います。
またその日どんな材料があってどんな仕事をするかわからない現場にいって
なんとかその現場をおさめるというのも植木屋的ブリコラージュだなと。
(植木屋あるあるですね。)

先日庭づくりをさせてもらった
CARPETROOM BASEでの庭づくりは
現場に既存の2-3tクラスの石がゴロゴロあって
それをうまく庭のなかでつかっていくという
現場がはじまるまでどれくらいの大きさでどれくらいの石の量があるとかも
はっきりわからない状況ではじまった現場でした。
そして思ったより大きくて量の多さにびっくりしてしまいましたが
組んだり据えたり並べたりといろんな使い方をして
なんとか庭のなかにおさめることができました。



「3つのテーマ」
・サンプリング
・見立て
・ブリコラージュ

と続きましたが
その中でも一番どうなるかが予測しづらいのが
この「ブリコラージュ」
コンセプトの一つに「植木屋的ブリコラージュ」をいれることで
planでは表現できないスパイスが庭に加わるのかなと思います。

「5つのキーワード」
・アフォーダンス
・インプロビゼーション
・エントロピー増大の法則
・レイヤード、MIX
・わび
に続きます。


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