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「cafe BONSAI」

これはGREEN SPACEのHP内にある
「CULTIVATE」に以前書いたものです。

細かなイメージは忘れてしまったが
店舗の間取りを考えて
店の中庭をイメージした。
老若男女が普段使いする喫茶店”cafe BONSAI”
中庭にはガネーシャの石像がある。
オーナーはインドにも旅行で行ったことあるんだろう。
カレーは至って普通の所謂日本のお母さんカレー。

ガーデンショーの庭は◯mX◯mの狭い決まった形だから
そこから飛び出したようなものを作ろう。

まずは店の名前を決めて
ロゴを作って(フランス旅行の際に写真に撮ったメトロの盆栽の写真をネタに)
Tシャツを作った。
当時はどこでも気軽にデータからTシャツを作れなかったのでビームスでお願いした。

それから庭を考えた。
ガネーシャを中心に。
オリジナルでつくった黒色の大判のコンクリート平板を市松模様に。
壁にするフェンスにはペンキをいっぱい飛ばして。
なんかそれくらいしか覚えてないけど
それなりに多国籍でモダンでストーリーもあっておもしろかったと。

やっぱり首都東京で挑戦だと
ガーデンショーの応募して
実際に日比谷の公園でつくった。
最初に書いた店のコンセプトや間取りなどもA4でコピーして
大量に印刷した。

当時まったくお金がなかったけど
たぶん100万以上かけて
ほんとにもてるすべてを
その庭をつくることに注いだ。
確か二週間くらいの会期だったので
ウィークリーマンションも借りて
毎日満員電車で公園まで行ったなぁ。
(会期中、ずっとつくった庭の隣に座ってたのは僕らだけ。)

ショーの最初らへんに
審査があった。
めっちゃ自信があったし
まわりの作品をみてもなんじゃこりゃみたいなものばっかりだった(失礼。まだ当時は若かったので)
ほんとに大賞だと思ってたけど
蓋をあけてみたら
佳作にもひっかからなかった。


今まで人生で落ち込んだベスト10には入る出来事。
なぜ俺らの庭がわからないんだ。
とにかく悔しかった。

A4のチラシもほぼ持って帰ってもらえず
大量に大阪に持ち帰ったのでした。

もちろんBGMは長渕の「とんぼ」
調べてみるとそれは2004年の出来事。
どうやったら庭造りを依頼してもらえるのかわからず悩んでもがいてた時期に
いろいろやってきた一つです。
ちなみに当時28歳の彼にちょっとずつ庭の依頼が増えはじめたのは
それから7年の歳月がたったくらいからでした。

桃栗三年柿八年
石の上にも三年
どれにもうまく当てはまらず。
まだタンスのどこかに
“cafe BONSAI”のTシャツはあるはずです


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