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"植物が枯れるとは”論

今回は同じ業界の先輩方に聞いてきた話をボクなりに。
ちょっとエッセンシャルな話を。

僕らが今、生きてるということは地球とか宇宙の大きなサイクル(循環)の一つなのですが
普通に生活をしてるとなかなかそのことには気づかないことが多い。

そして僕らと違って植物は少しでも弱ったらなかなか元気な状態に戻ってくれない。
水を増やしてもらったり、活力剤をあげたりといろいろ僕ら人間は手は尽くすんだけど、彼らは僕がみてる印象でいうと弱った状況にあまり抗おうとしない。

なぜなのか。
彼らは枯れて土に還ること。地球に還ることで
そこからまた新たな大きなサイクルに一つになって他の生物や植物の助けになろうとしてるんじゃないか。
長く密に付き合ってるとそう思うしかないことが多々あります。
彼らは僕らが想像するよりももっともっと大きな循環のなかで生きてるような気がするし、それが本能的にどこかにインプットされてるように思う。
もしかして人だってその昔はそうだったのかもしれないですね。

たくさん植えるということはそれだけ枯れてしまうこともある、つまり植物の死と向き合うことも多い。
植木屋にしたら最大に困ったことではあるが
命の美しさ、循環の大きさみたいなものに触れさせてもらうことができる瞬間でもあるかもですし
まるでなんでも手に入れれるようになった人間の振る舞いに対して、俺らを都合よく利用するなんてそんな簡単じゃないよって教えてくれてるような気もします。

だからたとえばサボテンを枯らしてしまったとかいう話を聞いたらこんな話をさせてもらって、できれば土に戻してあげてくださいって伝えるようにしています。
これからも植物の生命、大きなサイクルに最大限のリスペクトをもってこの仕事をしていきたいです!
僕ら植木屋は植物とお客様との間にたって、いい仲介できたら最高ですね。

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