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「日本とエコロジー論」

前回の「モダニズムと日本庭園」に引き続き
ボクがロサンゼルスとマーファ を訪れて感じたことを。

この旅の一番最後のことなのですが、早朝の羽田空港で乗り継いで伊丹空港に向かってる飛行機の窓からの景色をなんとなく眺めてて
うわーなんて緑のたくさんある国なんだろうとその時あらためて感動した。
日本は国土の7割が森だとかはよく聞く話だけど
それって日本にずっといるとそんなに驚くような話に感じたことがもしかしてなかったのかもしれない。
今回行ったロサンゼルスにジョシュアツリー国立公園、そしてパームスプリングスにテキサス州のマーファ 。
カルフォルニア州は日本よりも大きいし、ジョシュアツリー国立公園は東京都よりも広いらしい。
エルパソ空港からマーファ までの約300キロの道のりなんてずっと同じ砂漠の景色でユッカルストラータがポツポツとはえてるくらいだ。

ボクが訪れた町はロサンゼルスにしろ、パームスプリングスにしろ、マーファ にしろ。人間が植物を植えて水をあげてなんとか育つような環境のところだ。
パームスプリングスなんて茶色の岩だらけのハゲ山にヤシなどがある町が囲まれているというなかなかの景色で、ちょっとディストピアのようでもあった。

そんな人間がなんとか手を加えなければ緑なんて育たない場所でアメリカ人がエコや環境のことを考えるのはすごくわかる。
日本にいるだけではそんな場所があることすら想像できない。
日本は四季があって豊富な水源があってたくさんの種類の動植物が自然に生息している。だから日本でエコなんて言うのは馬鹿らしいといってるのではなく、アメリカと日本で同じ「エコ」という言葉でも、土台や環境があまりにも違い過ぎるのではないのかなって。

日本は人間が手を加えなくても自然に豊かな生態系がつくられるそんな豊かな国だと思う。
ボクはすべてとは言わないが「エコ」という名のもとに守りたいものは人にとってなにか他の文脈で都合のいいものな気がしてならない。

エコロジーとはなんなんだろうか?
潜在的な植物を人がまたそこに植えるとはいうことはなんなんだろうか?

またアメリカの人の考えるサスティナビリティとはいったいどういうイメージなんだろう?

もう一度考え直すきっかけをいただいた気がします。

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