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村上春樹さん

実は少し前に
村上春樹さんと会いました。

正確に言うとすれ違いました。

僕の事を知っている人は
僕がどれくらいハルキストか分かっておられると思いますが
20代後半の僕はもう村上春樹さん一色だったと言っても
言い過ぎではないくらいです。

例えば「ノルウェイの森」の映画は
僕の小説体験が壊れそうで、怖くて観ていないし
村上春樹ファンの方と意見の違いでファイトになったこともあります。
知り合いの庭師の手伝いで葉山の方で仕事をしたとき
近くの魚屋さんに村上さんが買いに来ると聞いただけで
1日舞い上がっていたりもしました。

ずっとマンガばかり読んでいた僕に
活字の、小説の世界を教えてくださり
かなり遅すぎる読書スタートの自分が恥ずかしかったりで
中学生が電車で「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいるのを見て
くそー僕ももっと早くから読んでおけばと
嫉妬したりしたこともあります。

とにかく僕はとてもとても村上さんに感謝しているんです。

とこれだけ書いておいて
そんな村上春樹さんに僕は声をかけたかというと
答えはノーです。
目の前1メートルくらいを通り過ぎた時に
僕の膝は、手は信じられないくらい震えて
たぶん隣の人に聞こえるくらい心臓は高鳴っていたと思います。
チキンです。

でも村上春樹さんが現実に生きているということだけでも知れて大満足なんです。

ちなみにそのあと
糸井重里さんともすれ違いました。
なんかスゲーでしょう。

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