![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118548854/rectangle_large_type_2_0a25ae123e8a5800ca2f7ca3e51b748e.jpg?width=1200)
にと日記 19
煙突掃除
10月10日、荒れ模様。
今日は朝から、意外と本気の雨。やりたい事はあるのだが、晴れたからと手を出せば後悔しそうだ。ひっきりなしに通り過ぎる雲が、やたらと悪さをする。
先日の屋根工事で出た古トタンを、知人のよろずやさんに引き取ってもらって、しばらく雨に当てていたビニールハウスの雨よけを貼り直す。さっさと籾殻燻炭を窯から取り出し、明日の為に新しい籾殻をセット。その度に、ちゃんと降られる。秋らしいと言えば秋らしいか。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118551282/picture_pc_79f104c5bdf46029cb727ddaca74e705.jpg?width=1200)
しょうがないので、室内からだけでも煙突掃除をする。
最近ことに寒い。薪ストーブの恋しい季節が始まった。四六時中焚き出すと煙突に触れなくなるので、今のうちなのだ。この天気では、屋根には登れない。煙突の先端部分だけは、また後日にしよう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118551801/picture_pc_449932bc9124c488833dd6fdf4836d67.jpg?width=1200)
まず、点検口を開けて煙突ブラシを入るだけ押し込む。煙突の曲がりの関係上、どうしても届かない所があるのはしょうがない。毎年ここで無理をして多少怪我をする。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118552427/picture_pc_15ead08cf7fabef6b8ceba5c2357e80f.jpg?width=1200)
そして、二次燃焼室の扉を開け、溜まった煤と灰をかき出して今日のところは完了だ。この煤は、変に塊になってなければ、粉炭のような物なので畑に撒いて大丈夫だ。もちろん、もう一度一次燃焼室に戻して、薪共々燃してしまってもいい。ちゃんとストーブが機能していれば、俗に言うタールのような煤は溜まらないはずで、もしそんな油脂っぽい物が溜まるようなら、大抵煙突の設置設計そのものに問題があるはず。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118553708/picture_pc_17c68f920366b7d5934eff0f3cb1ebfc.jpg?width=1200)
こんなかんじのサラサラ煤だが、ワンシーズンでだいぶ溜まるものだ。本当かどうかは知らないが、ナスにくれると元気に育つそうだ。まあ、木酢的成分を含んだ粉炭的な物と思えば、作物に良さそうではある。
今、雄鹿の恋鳴きが、脱兎のごとき勢いで裏山を過ぎて行く。うちには来るなよ、と思いながらも、不思議と猿ほどの敵意は湧かない。この辺りではまだ、鹿は山の住人だ。はたしていつまで、この状態でいられるだろうか。今頃になって、空が澄んできた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?