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グリーンランド

極限状態になったとき、人はどうするのか?
あと2日で隕石が落ちて、地球がほぼ絶滅してしまうとしたら
そして「グリーンランド」にある秘密のシェルターに入ることが出来るのは選ばれた人だけ。
そこで繰り広げられる、何としても生きたい人間
自分自身の役目を全うして尽くす人達。
世界の終わりをパーティして浮かれている若者たち。

ジェラルド・バトラーが演じる主人公のジョンの緊迫感が見どころ。
ちなみにジェラルドバトラーは、オペラ座の怪人の主人公ファントム、スリーハンドレッドのスパルタ王レオニダス1世などを演じた俳優さん。
映画のキャラクターはやっぱり俳優さんに依るところはあります。

映画のあらすじに戻り、主人公ジョンと妻アリソンと息子ネイサン3人は選ばれるが、実は息子は糖尿病を持っていて
ジョンは建築技師で、その専門職のため選ばれるのだが….

選抜した人たちだけが行けるシェルター、そこへ向かう飛行機に乗るために、集合場所に向かう途中、糖尿病の薬を車の中に落として気が付かず、それを取りに行ったジョンと、残った妻と息子は離れ離れになってしまう。
妻アリソンがそのことを軍隊に伝えると、病気の人は乗れないと言われてしまう。
軍隊の女性が「私の家族も選ばれなかった。私はただここで役割を果たしているだけ」例外はない事を伝えながらも、訴えるアリソンの言葉にできるだけ親身に対応する軍隊の女性。

結局、主人公のジョンが乗ろうとした飛行機が爆発して、命からがらそこから逃げ出し、妻のお父さんの家で落ち合う伝言が車に貼られていた…

そこから、それぞれお父さんの家に向かう旅路がまた始まる。

車をヒッチハイクして乗らせてもらったアリソンと息子は途中で引き裂かれる危機に。
ジョンもまた狙われて殺されそうになり闘う危機に。

選ばれたことからそれぞれが危機に遭い、その権限を奪おうとする人間も描かれていれば、自分や家族はシェルターに入れなくても人を助けようとする人、任務を全うしようとする人も描かれている。

運命と意志と
それぞれの苦しみや思いを乗り越えること

映画はとてもシンプルで、グリーンランドに行きつき、シェルターになんとか家族はたどり着き、隕石の衝突後の世界は、予想されていたとおり、大きく破壊されている
その中でも白い鳥が最後に出てきて、希望をあらわしている。
少しノアの箱舟みたいな印象だった。

印象に残ったのは、ひたすら緊迫感

なんとしても生き残りたいとあがき、そのためには人から奪ってもだましても生き残ろうともがく人
助けようとする人
すべて人間の中にあるもので
限られた時間、選ばれた人と選ばれなかった人、という中で
どのように自分は感じて生きてゆくのかということにつながると感じた。

日常生活の中では、なかなか緊迫感を感じられない事が多いと思いますが
この映画をみて、
少し生と死の合間を感じるきっかけになったと思います。


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