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吹奏楽のひびき~ABAオストワルド作曲賞受賞作品から

2023年7月2日放送回 楽曲情報

NHKサイトより


ファンファーレとアレグロ
フレデリック・フェネル(指揮) 、 東京佼成ウインドオーケストラ(吹奏楽)
作曲: クリフトン・ウィリアムズ
(6分7秒)
<ユニバーサル UCCS-1159>
朝鮮民謡の主題による変奏曲
フレデリック・フェネル(指揮) 、 東京佼成ウインドオーケストラ(吹奏楽)
作曲: ジョン・バーンズ・チャンス
(6分55秒)
<ユニバーサル UCCS-1159>
ダイヤモンド・バリエーションズ
渡邊 一正(指揮) 、 大阪市音楽団(吹奏楽)
作曲: ロバート・ジェイガー
(12分48秒)
<東芝EMI TOCF-6015>
空高く舞う鷹
中山 鉄也(指揮) 、 神奈川県立厚木西高等学校吹奏楽部(吹奏楽)
作曲: ティモシー・マー
(9分6秒)
<CAFUA CACG-0002>
ウインド・アンサンブルのためのソングズ
中村 芳文(指揮) 、 航空自衛隊航空中央音楽隊(吹奏楽)
作曲: 後藤 洋
(7分59秒)
<キングレコード KICC 826>


毎週聴いているNHKFMのラジオ番組「吹奏楽のひびき」。
今週はABAオストワルド作曲賞受賞作品から、ということで吹奏楽曲好きである私にはうれしい特集♪

ABAオストワルド作曲賞とは、
ABAアメリカ吹奏楽指導者協会(American Bandmasters Association)が
1956年に創設した世界で最も権威のある吹奏楽の作曲賞の一つ。

最初は第1回に受賞したクリフトン・ウィリアムズから!
東京佼成のライブ録音。大好き!もっと演奏したい作曲家のひとり。
序盤のファンファーレのTpのカッコよさ。重なる金管のハーモニー。ほんと惚れ惚れする。
これぞ吹奏楽だなーという音楽で胸をぐっと掴まれます。
最後のアレグロの疾走感。たまんない。一度は聴いてほしい。

クリフトン・ウィリアムズめっちゃ好きなんですよね。以前オオサカシオンでの演奏会で聴いたときは感動しました。私が聴いたのは交響的舞曲第3番「フィエスタ」でしたが、もっともっと生で聴きたいって思った一曲でした。

続いての「朝鮮民謡の主題による変奏曲」。こちらは国内でも有名ですね。私が中学生か高校生のときにはコンクール自由曲で多く演奏されていたかなと思います。
今回、オストワルド作曲賞受賞作品だというのを初めて知りました。

他校の演奏を聴いて、こんな難しい曲を演奏するなんてここ(他校)はすごく上手な学校なんだなと感動した記憶があります。
この曲を聴くとそのときの想いと記憶が同時に蘇って、何だか甘酸っぱい気分になります。

「ダイヤモンド・バリエーションズ」は初聴き。ジェイガーも大好きな作曲家の一人。日本だとシンフォニア・ノビリッシマなどで有名ですね。

バリエーションズは変奏曲のこと。
「一つの主題が様々に変奏され、主題と変奏の一つ一つが秩序を保つように配列された楽曲」(Wikipediaより)

初めて聴きましたが中間部の甘く切ない旋律が展開される部分。うっとりしてしまう。シンフォニアノビリッシマでもあったようなロマンティックなメロディー。ホルンの咆哮とそれに呼応するブラス・ウィンドたち。楽しい。絶対生で聴いたら感動してしまう。

ただこういう曲、演奏するのは非常に難しいんだろうなぁと思います。変奏曲、もっと演奏されないかな。あ、そういえば朝鮮民謡も変奏曲ですし、本当に聴いててとても楽しい(何度目)。

次の曲、「空高く舞う鷹」はティモシー・マーの作品。マーの作品はイントゥ・ジ・エアー!は聴いた気がするけど、だいぶ前だったから怪しい。
この曲も初めて。主題がTpに演奏されて広がりを見せる他の管楽器たち。打楽器の小物もいい味出してます。もっと演奏されてもいいのでは?と思う曲。今の時代演奏しても全然古くないと思う。最後のピアノの主題とグロッケン?による静かに終えていくアンサンブルがたまらなく良い!

最後の「ウィンド・アンサンブルのためのソングズ」は2009年に作曲され、2011年に日本人初の受賞となった作品。
オストワルド作曲賞は2011年からは演奏が易しい曲と難しい曲で1年交代で募集されるようになりました。演奏が易しい部門の初の受賞曲でもあるとのこと。

グレード4とは思えない聴き映えする序盤。バンド維新のために書き下ろした曲だそうで、ハッスルコピーの楽譜販売サイトにも説明がありました。(サイト→

ひとりひとりがソリストとなり自由に奏で、それが立体的になることを重なり合うことをコンセプトにしているそうで、
一見するとすごく難しそうな曲だけれど、実は譜面はそうでもないのかも?解説がたくさん記載してありましたので、ぜひサイトでご覧ください。

後藤洋氏の作品ももっと聴きたいし演奏したいですね。この方の経緯もすごいですよね。高校在学中に作曲した「即興曲」が吹奏楽コンクール課題曲に選ばれましたし。(あら、そういえば今年もそういった曲がありますね!)

すべて聴いて、大満足!
今回は、聴き逃し配信がアプリ「らじるらじる」で聴けます!ぜひ!

そしてなんとNHKFMの番組「クラシックカフェ」と番組コラボをするとのことで、7月3日から6日までファンファーレで始めようと題し、吹奏楽や金管楽器の特集をするそうです。録音しなきゃー♪
初回の7月3日(本日ですね)は、MCの中橋さんがゲストで出るという!いいですね。コラボの醍醐味。
この番組も聴き逃し配信ありです~。助かるー。

本当に毎週毎週濃いめの吹奏楽放送を提供してくれている中橋さんたまりません。来週は、響宴!楽しみな回が続く~。

オストワルド作曲賞についてもっと書きたいことがあったのですが、長くなってしまうのでまた今度!

それでは、また!


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