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「ステップ」のすゝめ(スマブラSP)

まずこの動画を見てください。

立ち回りで、こんな感じのステップ、していませんか?

え? してない?

ではこちらはどうでしょう?(歩きは無視してください)

やっている人、いませんか?

これらのステップは、悪いステップです。

では、良いステップとはなんなのか。

これです。

違いは「引いた後の確認の有無」です。

解説

悪いステップと評したのは「引きステップ→最速でキャンセル前ステップ(ダッシュ)入れ込み」という行動です。これの性質と、確認を挟んだものとの違いについて説明していきます。

この行動は、よほど近くで行わない限り見てから直接リスクをつけるのは不可能です(標準的なキャラの場合、引きステップが反転ダッシュでキャンセル可能になるまでの14F+走行移行前フレーム10F=24Fしか無防備な時間がないため。全体フレームが24Fの技に差し返すことはできませんよね)。大抵は冒頭の動画くらいの間合いで行われるでしょうから、実際には絶対に見てから直接リスクを付けられない行動であると言えます。

そして、引きステップのタイミングで相手がDAや前慣性SJ空Nなどで差し込んでいた場合、前ダッシュしている途中で確認して差し返すことができます。

引きステップのタイミングで相手が差し込んでいなかった場合、前ダッシュで元の位置に戻り、ラインは下がりません。そのまま前にダッシュし続ければ、様々な行動でキャンセルでき自由度の高い走行状態に移行するため、好きな位置で止まって好きなように行動することができます。

(↑こんな風にされたら、見てからDAなどを当てに行こうとしてもガードが間に合ってしまいます。つまり、確定する攻撃がありません)

こうして性質を書き出してみると、なかなか強そうですね。

しかし、弱点がひとつだけあります。それは、「引きステップを読んで前ダッシュし、前ステップに攻撃を重ねる」という行動に負けてしまうことです。
(同じ理由で飛び道具も通ります)

この問題を解決するのが、引きステップ後の状況確認です。

これを行うと、前ダッシュを入れ込んでいないために当然攻撃は目の前で空振りすることになり、空振りしたのを確認してから後隙に差し返すことができます。(一例として、メタナイトのDAの全体フレームは32Fで、これは確認して多くのキャラがDA等で差し返すことができる数字です)

もちろん状況確認のための様子見のぶん、確認しない場合より多くフレームを要してしまいますが、自分と相手の反応速度が同じであると想定すると「こちらが状況確認を終えて前ダッシュし始めるタイミング」と「相手がこちらの引きステップを確認し終えるタイミング」は同じとなり、距離が離れていることも考慮すると、その状況から相手が攻撃を当てようとしても、先にこちらが走行に移行しているため何も攻撃が確定しません。

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引きステップした後の間合い
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状況確認後にお互い前ダッシュして、ロイが走行に移行する1F前の状況 攻撃は何も間に合いませんね

引きステップを読まれた場合については前述の通りです。

つまり、「引きステップ→状況確認の様子見→前ダッシュ」という一連の動作に対して、相手は攻撃を当てるという形でリスクを付けることが不可能なのです。

では、全く弱点がないのかというと、もちろんそんなことはありません。引きステップを読まれて引いた分だけ前に詰められて止まられると、

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これを元の位置として、
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お互い同時に走って止まる

こうなります。

また、相手が様子見していた場合、引きステップを確認してから、元の間合いに戻るまで前方に少し歩くことができます。

これを元の位置として、
引きステップ ここからロイはダッシュし、メタナイトは歩く
元の間合いに戻るまでに、メタナイトは少し前方に歩くことができた

つまり、ラインが下がります。これが弱点です。

「攻撃を食らうリスク」と「ラインが下がるリスク」のどちらを取るべきかは言うまでもありませんね。


最後に、オンラインで「引きステップ→状況確認→差し込んでいたら差し返し」を実践してみたのでご覧ください。

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。


追記

分かりやすさを優先するために、意図的に説明を端折っている部分があります。疑問がありましたら、TwitterのDMにてどうぞ。

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