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朝練スプリントで得たもの

オリエンティア Advent Calendar 2022 の8日目を担当させていただきます、KOLC・横浜国立大学2年の桑原唯歩です!今回企画者の方に声をかけていただき書くことになりました。よろしくお願いします。

はじめましての方も多いと思うので自己紹介をさせてください。
名前:桑原唯歩(くわはらゆいほ)
所属:KOLC53期/横浜国立大学2年
出身:静岡県 (全日本リレーでは静岡県チームで走らせて頂きました!)
好きなおかし:アルフォート、じゃがりこのじゃがバター味

今回何を書こうかとても迷ったのですが、今年のインカレスプリントで選手権5位入賞できたこともあり、大好きなスプリントについて書くことにしました。2年目でまだまだ未熟ではありますが、いつもスプリント力を鍛えることができているある場所について書こうと思います。難しい内容は全くないので気楽に読んでいただけると幸いです。

目次
横国=海??
トキワシティとは?
ASARENとの出会い
トキワシティの魅力!
おわりに

1.横国=海??

さてみなさん、いきなりですが横浜国立大学が横浜市のどこにあるかご存じですか?目の前に広がる海にキラキラしたみなとみらい、その付近に立つキャンパス…そんなイメージをする方も多いのではないでしょうか。(私はそうでした)
しかし、わくわくしながら入学した自分に待ち受けていたものはイメージとは全く異なるものでした。

横国のキャンパスに入った瞬間出てくるのはうっそうとした木々と藪。周りを見渡しても見えるのは緑ばかり…

横国キャンパスのシンボルである野外音楽堂(広場)の入り口。


そして下の写真は、横国の最寄り駅である相鉄線和田町駅から横国までの道のりにある坂です。駅からはこの急な坂を上り下りしなければなりません。距離にして1.7km、↑60mです。つまりアップ率3.5%です。ひぃぃ。
(そのため横国へお越しの際はバスを使うことをおすすめします…)

駅から横国キャンパスへ向かう階段

そう、横国は港でもキラキラした都会でもなく、山の上にある森です。
オリエンテーリングを始める前だったら、ただ立地が悪く不便な大学だなぁという感想で終わっていたかもしれません。しかし、ここはオリエンティアにとっては最高の練習場所でした。
この一帯は「トキワシティ」と呼ばれる市街地スプリントテレインだったのです。

トキワシティとは?

まずは簡単にトキワシティの紹介を。
トキワシティとは、横浜OLのⅠ塚さんが開拓した横国まわりの市街地テレインのことです。数年前に、Ⅰ塚さんから横国オリエン部に対して朝練を一緒にやらないか、かつ調査も手伝ってもらえないかとお誘いを受けてここでの練習が始まり、伝説のオリエンティアであり大先輩であるⅠ森さんとitkさんが拡大し現在のエリア(3つの公園を拠点とした市街地と横国キャンパス)に至ります。
横浜OLさんが所有している「2ばんどうろ」と隣接しています。

ASARENとの出会い

私が初めてトキワシティに足を踏み入れたのは入部してから3か月ほどたった7月ごろでした。OGのkynさんから「横国周辺で朝スプリントやってるから来ない?」と誘われ、朝が苦手で起きられない私は早起きの練習をしよう!という軽い気持ちで参加しました。その時の私はスプリントの経験は新歓だけ、森も数回しか入ったことのない超初心者でした。
しかし、トキワシティはそんな軽い気持ちで走れるほど甘くはありませんでした…
スタート直後、いきなり道の分岐の連続に突っ込み、スプリントの技術も土地勘も全くなかった私はあっという間に現ロスしました。現在地を把握しようと歩いても似たような家の景色ばかり。ほぼ迷子になりかけて途方に暮れ、なんとか帰ろうと歩いていたその時でした。
目の前に現れたのは、あまりにも急すぎる坂とそれを走って登る先輩の姿。
その光景が衝撃的すぎて自分もあれくらい走れるようになりたいと思い、それ以来早起きを頑張ってASARENに参加するようになりました。参加する人は近所に住んでいる横国生がほとんどですが、ときどき他大からも参加する人がいて、一緒に走るのはとても楽しいです。
ちなみにこの朝スプが始まった当時から、朝練ではなくASARENと呼んでいるそうです。(なぜなのかは知らない…)
ASARENは不定期開催ですが、セレ前や大会前は週に2回ほど開催されます。毎回コースを組んでくださる先輩方には本当に感謝です。

トキワシティの魅力!

トキワシティの魅力について2つほど語らせてください。

1つめ:登りが鍛えられる
先ほどから何回も言ってしまっていますが、第一の魅力は何といっても「登り」です。トキワシティは斜面になっているので坂ばかり、平らなところがあまりありません。拠点の公園は高い位置にあるのでスタートしたらまず下ることが多いです。しかし一度下ったが最後、帰るためにはきつい上り坂を登らなければなりません…
下の地図は トキワシティのある一部分です。3つに分かれた分岐の先は、すべて坂、、、

等高線の詰まり具合が恐ろしい…

実際の坂はこんな感じです。

坂。坂。坂。

朝練を走ると毎回獲得標高100m前後になるほど登ります。登坂力はトキワシティで鍛えられたといっても過言ではありません。
また、いかに登りの負担が少ないルートを選べるかという点で、ルートチョイス力も鍛えられた気がします。今までスプリントでは高さを意識することは少なかったのですが、細かく等高線を見てルートを選択することを意識するようになりました。

2つめ:道が細かい
同じ向きの道や分岐が多いため、気をつけて走っていないとあっという間に現ロスしてしまいます。またどこも似たような景色なのでリロケも難しいです…トキワシティを走り始めてから1年以上経ちましたが、いまだに地図を持っていないと自分がどこにいるかわからなくなる時があります笑
また、ところどころ「え…これほんとに通っていいの…?」となるくらい細すぎる小径があり、毎回恐る恐る通っています。

1人分の幅しかない小径。お気に入りです笑

今まで私はパークOのような広くて見通しの良いテレインは好きでしたが、道や特徴物が細かいテレインはあまり得意ではありませんでした。しかしトキワシティでスプリントをすることによって、走りながら自分がどこにいるのかを把握する力やスピードの緩急のつけ方が身についた気がします。

おわりに

私はASARENとトキワシティのおかげでスプリントが楽しい、もっと強くなりたい!と思うようになりました。いろいろな人たちと走ったりルートを教え合ったりする時間はとても充実しており、いつもご指導くださる先輩方、一緒に練習している仲間たちにはとても感謝しています。
これからも登りを強みにできるようにトキワシティでのスプリントを頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。


トキワシティから見た夕焼け




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