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【社会人2年目】借金100万抱えて4ヶ月で完済したはなし

どうも、たいです。
タイトルを見て驚かれた方もいるかと思います。まずは社会人2年目、自分がどんな状態にあったかを赤裸々にお話しします。

もはや無双状態 ”勢いは誰にも止められない”

本業のSNSが軌道に乗り、平日はもちろん休日もロードバイクを走らせて近隣の施設や店舗へ取材へ伺い、近場のカフェで投稿記事を執筆するような日々。
休みはシフト制で自由に設定できた為、例えば「今週は水日休み」「今週は日曜だけ休み」などと融通が利きました。当時ほぼ週1休みで仕事していたことで、使える休みが余っている状態だったことから、8月末の1週間を「夏休み」として長期連休を取ることにしました。

何をするか考えた末、学生時代「社会人になってからは小笠原諸島へ行けなくなる」と話を聞いていました。小笠原諸島は、船で24時間かけて行き、数日後また24時間かけて帰ることから最低でも6日間は必要な場所です。
「よし、小笠原行こう!」長期連休取得と同時に船と宿を即ポチし、「どうせなら綺麗な写真いっぱい撮りたいじゃん?」と、一眼レフ・・・ではなく最新のiPhoneに買い換え(当時3つレンズ付いたばかりだった)、ひとりで船に飛び乗り、いざ南の島へ。

当時撮った甲板でのビールの写真

行きの船は甲板で缶ビールを飲みながら夕陽を眺め、満天の星空を眺めながら黄昏れる時間、これはもう本当に最高でした。
着いてからはシュノーケリング・イルカと泳ぐ・ホエールウォッチ・戦跡ツアーやらのアクティビティを存分に楽しみ、今でも忘れられない素敵な体験ができました。
(帰りの船で出会ったひとり旅中の女の子と、甲板が閉まる時間までずっと星を眺めながら語らって過ごしたのも、ちょっぴり特別な思い出です。笑)

帰りの船上にて


そして、船上でふと思ったこと

自分はちっぽけな存在ながらSNSマケという小さな仕事に熱中している。
もっとドラスティックに世の中へ影響を与えるような、凄いことがしたい。

と、漠然すぎる幻想と野心が大きくなっていることに気づきました。
(偶然にも、出向が言い渡されたのはこの2週間後です)
自分なら何でもできる!と、ちょっぴり危険な?状態に陥っていたのです。

転売コンサルに100万ぶち込む

小笠原から帰った直後、勢いが有り余る中、知人の紹介でとあるコンサルのWEB面談を受けることになりました。
内容は”せどりで副業を始めて副収入を得る”というもの。
WEB面談の相手からは、
「せどりで成功するためのノウハウの提供やサポートを行っている。同じような20代の方も多く在籍中で、月利200万以上も稼ぐ人もいる。努力次第で青天井なビジネスだ」と紹介をしてきました。
転売の経験はなかったものの(安く仕入れて高く売るというシンプルな稼ぎ方。コミットしてみるか!)とポジティブに捉え、
結果、コンサルの他社比較や相場も考えず、紹介されたコンサルへ契約金として100万円を支払いました。当時の自分は、

自分なら絶対大丈夫!せどりで稼げば秒で返済できるし!失敗しても仕事を続ける限りは毎月2万ずつ返済していつかチャラになるべ!せどりで食ってくぞー!

と、小笠原帰りだったことも相まって超楽観的に捉え、ワクワクしながらせどりを開始しました。

そして、なんと学生時代にバイトを共にした親友が、同じコンサルのメンバーであることが判明したのです。
実はこのコンサル、毎週1回、どれぐらい仕入れていくら売れてなんぼ儲けたかを「成果報告」として全員に向けて投稿するルールになっており、報告を見ると友人はかなりの稼ぎを上げている様子でした。
「なんだ!友達もやってるなら、尚更自分が出来ない訳がない!」
モチベが上がったのも束の間、大変なのはここからでした。


商品探しに苦戦&本業の環境変化と重なる


スキームとしては、需要のある商品を”新品で”メルカリやヤフオクから商品を仕入れ、Amazonに流すというもの。
毎月5,000円払えば商品を預かってもらえるので、自宅に倉庫を保管せず、売れれば勝手に配送してもらえるという便利なものでした。
(裏を返せば、5,000円以上稼ぐ必要があるということ)

まずは商品探しに苦戦。何が売れるのか全く分からず、化粧品やら家電やらあらゆるジャンルを手当たり次第探りましたが、数百円の粗利が出るだけでピンとくるものに出会えません。そりゃそうですよね、誰でも見つかるモノですぐ稼げるなら誰でもやっていますから。

同時期に、前回記事でもお伝えした他社出向で新しい配属先となりました。
「新しい副業」と「本業の環境変化」というダブルパンチ。もちろん軸足は本業へ置かざるを得なくなり、だんだんとせどりへのモチベーションが低下していきました。

そんな中、カードローンの記念すべき1回目の引き落としが近づいてまいりました。


人生終了を悟る

もう本当に恥ずかしい話なのですが、当時「金利」をちゃんと理解していないまま、三菱UFJ銀行からカードローンで金利13.6%の借金をした自分は、「毎月2万円の返済=満額返済=毎年22万=5年もあれば返せるやん」とシンプルすぎる返済計画で借金を抱えました。

結果、初月の引き落としと残額を見て、目を疑いました。

残債 99万5000円・・・

え!?
4,000円ちょいしか返せてないの!?2万円返せてる訳じゃないの!?

焦った自分は急いで「金利とはなんぞや」を調べました。冷静に計算すると、100万の借金は数年かけて金利を払いながら返済し、結果150万ほど膨らませた状態で完済する、という金融機関の仕組みをこの段階で始めて理解。

本業の環境変化というストレスしかない状態かつ、思い切って始めたせどりも行き詰まっている中だったので、

「あ、俺人生詰んだわ、、、」

と、電車待ちの列に並びながら顔面蒼白したことを覚えています。

「早く返さなければ。。。早く借金ゼロにしなければ。。。せどりどころじゃない!!!」

借金をしている状態にものすごい焦りを感じた自分は、行動に出ます。

貯金ゼロでUberEATSを始める


当時撮った配達中の休憩時の写真


10月末の引き落としで現実を知った自分は、まず膨れ上がる利子に抵抗すべく、なけなしの貯金を全てカードローンの返済にぶち込みました。
そして、学生時代やっていたUberEATSを再開。
新たな出向先はリモートワークがいつでもできた為、昼間は出勤し午後or夕方から在宅、などフレキシブルに働ける環境でした。

「出来ることなら何でもやる」という状態のもと、平日は定時で仕事を終わらせて夜中23時過ぎまで、休日は朝8時から日付が変わるまで、がむしゃらに自転車を漕ぎ続けました。
学生時代の経験上、土砂降りの日に配達をすると気分が落ち込みやすいという自分のモチベーションから、天気が悪い日はせどりの商品探し+仕入れ、を継続させて「利益が出るものはないか」血眼で探していました。

結果、借金返済で始めたUberEATSが、なぜかどハマり。

仕事終わりに秋の夜風を浴びながら自転車で走り回るのも楽しかったし、休日は一日中走り回って「近場にこんな場所があったんだ!」と新たな発見も多かったです。
何より、毎日稼ぎが発生するたび返済に充てていたので、カードローンの残債が少しずつ減っていくのが嬉しかった。

正直しんどい時もありました。
夕飯の時間帯に飲食店や居酒屋へ入ると、楽しそうに飲み会を開いている人たちがいて、食卓に並ぶ焼き鳥やビールがたまらなく美味しそうに見えたのを今でも鮮明に覚えています。いつも腹ペコで、スタミナ切れ防止のための羊羹かサラダチキンしか食べていなかった自分にとっては羨ましい限りでした。
よく、23時台に自宅から20-30kmも遠くまで飛ばされることもあり、帰る道中「いつか絶対この努力は報われるはずだ」と、日に日に冷たくなる夜風にぶつかりながら、深夜の河川敷をひたすら漕いでいたこともありました。

たまにあるオフの日、久しぶりに近所の焼鳥屋で食べた串が本当に美味しかったことを覚えています。
がむしゃらに寒空の下でペダルを漕ぎ続けてたからか、普段通りの、いつも通りの暮らしがとても有難いことなんだと、心から気づかされた瞬間でした。今でもあの時の、カウンター席で「美味しい!!」と食べた時の感覚は忘れられません。

年末に入った焼鳥屋での忘れられない時間

晴れて全額完済


良くも悪くも、続けられたUberEATS。
幸いにも、12月はボーナスが入ったことや、UberEATSではクリスマス〜年末年始にかけて「10回配達したら+5,000円/30回配達したら+20,000円」のようなキャンペーンが開催されたことで、どんどん返済が進んでいきました。

年が明けた2021年。仕事始めのタイミングで借金は10万円を切っており、「このまま今月中に完済できるぞ!!」と勢いを止めずに配達を継続。
結果、2021年1月15日、全ての借金を完済することが出来ました。
2020年9月に100万円の借金をしてから、約4ヶ月後でした。

三菱UFJ銀行に解約の電話を入れ、自宅でカードを切り刻み、散歩しながら「やっと終わった・・・」と、久しぶりの安堵感に包まれました。

実際の切り刻んだカード


習慣化できていたUber EATSを続けても良かったのですが、休息期間が欲しかったことや、タイミングよく本業が忙しくなり始めたこともあり、UberEATSからは足を洗いました。

転売ヤーとしてのその後

実は12月中旬、とあるジャンル(商品)を仕入れ始めたところかなり稼げることが判明。量を仕入れ、需要もあったため毎週安定的なキャッシュが生じるまでに拡大していきました。

転売ヤーとしては社会人3年目の春頃まで、半年間続けました。
結果、商品売上の額は100万円以上達成し、キャッシュは60万ほど戻ってきた為、UberEATSでの稼ぎと合算すると、借金と収入はトントンかな、といったところです。

諸事情により、今はせどりからも足を洗いましたが、やってみてわかることも沢山あったと感じています。

おわりに

社会人になってからの自分の失敗談としてここまで赤裸々に書いたのは初めてです。
若さゆえの勢いで抱えた100万円の借金と、若さゆえの勢いで完済できた経験、いかがだったでしょうか。
読んでいただいた皆様には同じ経験をしてほしくないと思う一方、何事も経験だなと思う部分もあり、何とも言い難いです笑

お金は借りるものではなくて、自分で稼ぐものだと遅ばせながら気付かされた時期でした。




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