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人里の巨木・古舘の大ケヤキを未来へつなぐ 番外2 会津若松・高瀬の大ケヤキ

福島市平野の古舘の大ケヤキの仲間の紹介第2弾。今度は会津若松市の高瀬の大ケヤキをご紹介します。
 会津若松市神指地区に立つ、樹齢1000年とも500年ともいわれる国指定の天然記念物です。高さ約25㍍、根元の周囲約13㍍、目の高さの幹周約11㍍の見事な姿形です。周辺には木道が整備され、大切に守られています。
 歴史をひもとくと、この大木は、戦国武将として名高い上杉景勝が慶長5年(1600)に神指(こうざし)城を築こうとした土塁の上にあり、神指城築城前から既に大木であったといわれています。
メモ 上杉景勝は関ケ原の戦い以降、お隣の米沢藩に移封されました。当時、古舘の周辺は米沢藩の所領で、その時代に古舘の大ケヤキが芽吹いたのではないかと思われます。高瀬の大ケヤキも、古舘の大ケヤキも土塁の上にあるということに何か因縁めいたものを感じませんか。

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