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人里の巨木・古舘の大ケヤキを未来へつなぐ№12

古舘の大ケヤキ保存事業が完了しました

福島市飯坂町平野古舘町内会の樹齢350年を超す「古舘の大ケヤキ」」の保存事業が2024年3月に完了します。
 保存事業は大ケヤキを後世に継承するとともに、保存事業を通して森林環境を守る意識の醸成を図ることを目的とした「福島県森林環境交付金」を受け、2022年度に2年計画でスタートしました。初年度は危険な枝や枯れ枝などを伐採、剪定しました。
 2023年度は太い枝を支える支柱やつりワイヤーなどの設置する計画で、2024年2月に着工、つりワイヤーを張り、太い幹を支える支柱8本を設置しました。支柱は県産材をつなぎ合わせたもので長いもので約16メートルにも及びます。クレーンや高所作業車を使い一本一本、慎重に設置しました。
 地元の安西義男町内会長は「2年越しの保存事業でしたが、無事に完了しほっとしました。地域のご神木である大ケヤキを残すことができて本当によかった。県の木、そして福島市の木でもあるケヤキ、そのシンボルにふさわしい古舘の大ケヤキは、地域はもとより飯坂町全体、さらには福島市や県の宝物です。地域の方々と力を合わせ、しっかり保存していきたい」と話しています。

◇保存事業完了の記念講演

保存事業の完了講演2024年3月10日、大ケヤキのふもとにある古舘集会所で開催されます。
この日は大ケヤキの根元に祭られている稲荷神社の例大祭にあたり、支柱やつりワイヤー設置を担当した野尻緑産専務の野尻晃さんが作業の概要や今後の手入れなどについて説明する予定です。


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