早期退職制度をつくってください |#めざせ円満退社
さて、早期退職制度ってそもそもなあに?
その名の通り、60才の定年を待たずに退職できる制度のこと。
メリットとしては、社内の若返りが図れる他、退職者にとっても自らの意思で第二の人生を選択できることが上げられます。
上の第4条「適応対象者」のところを見ると、勤続10年以上で、年齢が50才を超えた人。
私じゃん?!
その下に「退職理由が円満であること」とあります。
まさに、会社も嬉しい、従業員本人も嬉しい、さらに私の個人的な意見ですが、部下たちだって嬉しい。
Win × Win × Win の制度なのです♪
だって、50才を越えてくると、健康診断でひっかってきたり、頭の方も人の名前が覚えられない…目が見えなくなってきた…新しいことに挑戦するのに苦戦。。明らかに能力が落ちてきます。カラダもアタマも。
そんな上司がいつまでも居座っていたとしたら、部下だって自分の方が能力高いのに…っとモヤモヤするはず。しかも定年まであと10年もその状態が続くのかと思うと、転職ブームの昨今、有能な中堅どころの離職だって論さないと思います。
中小企業‘あるある’のお話を1つ聞いてください
うちの会社の事例ですが、定年間際の部長さんが業務上大きな失敗をして、会社に迷惑をかけた形で定年退職されました。
生じた損失は、今でも会社に返済されているとか。
その少し前に、とても有能だったNo.2の40代の中堅社員があっけなく転職してしまいました。
一見、何の関係もない個々の物語のように思えますが、私は違うと思います。
明らかに、誰が見てもすごいキャリアと実績と経験をもつ部長さんが、いつまでも第一線で部署を引っ張っていて、会社もその体制を変えるつもりがない。
部長さんは加齢によるキャパ減少でオーバーワークになっていたとしても、S.O.Sを出す手段がなく走り続けるしかない。
それを見ていた部下は、ミスのフォローをしながらも先行きの不安を感じ、部長のその姿に未来の自分を重ね、もっと自分を生かせる環境が他にあるのではないかと会社に見切りをつけた。
これが実情だと思います。
これは会社にとっても従業員にとっても幸せでしょうか?
たとえ会社は業績だけを求め続けて、変化や内情を知ろうともしていなかったとしても、もし、部長さんが自分の異変に気づいて会社に申し出ることができたなら。少し早めに退職金を多めにもらって円満に卒業し、後任にあとを任せることが出来たなら。
後に起こった業務ミスも避けられ、有能な中堅の人材を失うこともなかったのではないでしょうか。
この1部始終をそばで見ていたオツボネの私が申し出たのが
「早期退職制度」なのです。