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山と川 いくつかの記録(時々更新中)

いくつかの観察を記録として残す。


カラスウリ

カラスウリ、トウカラスウリは花はきれいだし、実もみごとである。
ただし花は夜に咲く。朝には情けない姿になっているので、きれいな姿を拝むには夜中に蚊と戦いながら会いに行かねばならない。
実は黄色かったり、スイカ模様だったり、赤かったりとスワッグの飾りに使うことができる。カラスウリの種は大黒天の形で金運のお守りにもなる。

2014.6.22 猪名川(トウカラスウリ)
下流の土手の上を自転車で走っていたら、いきなり草むらの中に咲く大量の白い花が目に入った。トウカラスウリの花だった。時間は8時半頃だったが曇っていたので花は閉じずにそこそこ開いていた。ラッキー!
雌花を期待したがすべて雄花だった。これは残念。(雌花だとあとで実ができる)
去年は花を見たのは7月になってからだが、そういう季節がもう来たか。

2014.6.27 八王寺(トウカラスウリ)
家の近所でトウカラスウリの花を見つけた。鉄のフェンスに絡んでいた。夕方の時間帯で残骸に近い。すべて雄花。

2014.7.4 猪名川 ポイントK(カラスウリ)
毎年カラスウリの花が咲くポイントKにいった。例年に比べて葉が少なく勢いがない。葉だけだ。花が咲く気配はまったくない。

2014.7.4 猪名川 ポイントT(トウカラスウリ)
毎年トウカラスウリの実を収穫しているポイントTにいってみた。(年末にスワッグの材料にしている) けっこう咲いていた。まあまあの数。
だが、これも雄花ばかり。毎年実がなるということは雌株もあるはずだが。

2014.7.13 猪名川 ポイントK(カラスウリ)
花はまったくなし。

2014.7.13 猪名川 ポイントT(トウカラスウリ)
こちらは今日も咲き乱れていた。

2014.7.28 猪名川 ポイントK2(カラスウリ)
下流へ向かう堤防の下の柵のクズがうっそうと茂る陰にに白いものが見えた。降りてみるとカラスウリの花の残骸だった。こんなところに。
雌花を期待して探すが、ここも雄花ばかりだった。

2014.7.30 猪名川 河原の近くの繁み(トウカラスウリ)
河原に沿った道の際のクズの繁みの陰にトウカラスウリの花を見つけた。繁みが深くて近くにいけないが、いくつか見える。確認できた花はすべて雄花。この場所でトウカラスウリを見たのは初めてである。

2014.8.5 猪名川 ポイントT(トウカラスウリ)
毎年実を収穫するポイントTにいく。今年は雄花しか見つけることができなかったが、実ができていた。やっぱり雌花はあったんや。同じ蔓にいくつもぶら下っている。大きくなあれ。

2014.8.14 猪名川 ポイントT(トウカラスウリ)
順調に育っている。しめしめ。

2014.8.24 猪名川 ポイントK2(カラスウリ)
7.28に花を見たポイントK2を通りかかったので、土手の草をかき分けて見にいった。雄花しか見つからなかった場所だが、ひょっとしたら実ができていないか。マムシの危険もないとは言えず、一歩一歩注意しながら進む。
実はなかったが、雄花の残骸を発見。まだ咲いている。

つづく


アケビ

2014.4.14 猪名川 ポイントS
2年前にいつも通るコースでアケビの花を偶然発見した。
今年もそろそろかと思っていたら石垣に大量の花を見つけた。ここも河原ではいつも通るコースで2年前と同様花が咲くまで気づかなかった。さらにミツバアケビの花も発見。見れども見れども見えず。

2014.6.13 猪名川 ポイントS
花を見つけてからはコースを通るたびに実ができていないか注意深く見ていたが、その気配はない。
と諦めていたらいきなり実を見つけた。

いつの間に。
青くてかたい実がいくつか見つかった。
熟すのは8月のはず。それまでの長い期間を順調にすごせるか。
たのしみができた。

ちなみにミツバアケビのほうは実は見つけることができなかった。葉っぱだけが元気に広がっていた。残念。

2014.7.16 猪名川 ポイントS
順調に育っている。大きくなると探しやすい。

2014.7.27 猪名川 ポイントS
いつものルートを進んでいくと、途中草がばっさり刈り取られている。
ずい分伸びてはいたがついに刈られた。
アケビを心配しながらポイントに急ぐ。
すぐ際まで刈り取られていたが石垣は無事だった。ほっとする。

2014.8.15 猪名川 ポイントS
長い間雨がほとんど降らない。
葉が黄色くなりかけている。ちょっと心配。

つづく



テンナンショウ

2024.1.11 五月山
谷川沿いを歩いていて足元に真っ赤なトウモロコシを見つけた。
ほんまにトウモロコシそっくり。食べたら辛そう。(シュウ酸があって食べられないらしい)

PictureThisで調べるとマイヅルテンナンショウ(舞鶴天南星)と出た。
サトイモの仲間。緑色の筒状の花が咲くという。(仏炎苞※というらしい)
見たい。  ※ ぶつえんほう と読む
これ以後このコースを歩くときは下をよく見ながら歩くようになった。

2024.4.12 石澄の滝
石澄の滝へのコースを歩いていて、ぐるっとひと回りする特徴的な葉の植物を見つけた。PictureThisで調べると再びマイヅルテンナンショウの名前があがった。おぅ、あの赤トウモロコシか。こんな葉っぱなんや。

2024.4.28 五月山
その後も山を歩くときはぐるっとひと回りの葉っぱを気にしながら歩くようになった。赤トウモロコシのポイントは特に念入りに見て歩いたが、それらしい葉は見つからず。
ところが、別の場所で大量に見つけた。しかも花が咲いている。

けっこう咲いている。
ネットの写真からマイヅルテンナンショウ(舞鶴天南星)
または、ウラシマソウ(浦島草)と思われる。

大量のマイヅルテンナンショウまたはウラシマソウのほかに、ひとつだけツルのない花を見つけた。色も褐色ではなく緑だ。葉も違う。ネット検索の結果マムシグサと出た。

正確な名前はわからないが、これらをテンナンショウの仲間と呼ぶことにする。ネットの情報では、テンナンショウの仲間はその時の栄養状態により雄花になるか雌花になるかが決まるらしい。十分な栄養がない時は雄花になって花粉を作る。実を作れるほど裕福な時は雌花になって子孫を残す。という訳だ。これだけたくさん花が咲いていれば雌花もいくつかあるはずだ。どんなふうに赤いトウモロコシが出来ていくのか観察できる。しめしめ。

2024.5.10 岐阜ツアー
友だちと一緒に小旅行をした時に大滝鍾乳洞にいった。鍾乳洞そのものも素晴らしかったが、鍾乳洞を出たら山の斜面に大量に咲いていた。

こんなところでもご縁があった。感動!
ツルがない。葉と花の中の付属体※の特徴からマムシグサと思われる。
  ※ 付属体は肉穂花序(にくすいかじょ)というらしい

2024.6.3 五月山(ナイショのポイント)
4.28の大量に花を見つけたポイントにいった。茶色く枯れた花。

枯れたウラシマソウの仏炎苞の破れ目から小さい緑色のトウモロコシが顔をのぞかせていた。
やった! 丈夫に育ちますように。
ひとつだけ咲いていたマムシグサのほうは枯れていた。(それとも、雄花だったか)

2024.6.8 五月山(ナイショのポイント)
まだ五日しかたっていないが、またいってみた。
ほんの少しの間にずい分大きくなっていた。びっくり!

大きくなったなあ。しかも大量に。

順調すぎる育ち方。すごい。
斜面をおりて探しまわった。
ただし、そこら中にシカ糞が散乱している。踏まんように注意!
昼間は見ないが夜にうろついているようだ。

2024.6.9 五月山(ナイショのポイント)
めっちゃ順調。赤くなるのが楽しみ。

2024.7.21 五月山(ナイショのポイント)
久しぶりに来たら異変が起こっていた。
数が減っている。枯れたか。。

いや、引き抜かれている。誰がこんなことしたんや。
2本抜かれて放置されていた。
他にも抜かれて減った可能性は否定できない。

2024.8.3 五月山(ナイショのポイント)
ついに最後の1本になった。無事に育つかかなり不安である。もう誰も抜いたらあかんで。

2024.8.3 五月山(ナイショのポイント)
こわごわ見にいった。完全に無くなっていた。
引き抜かれて放置されていたものも無くなっていた。
シカに食べられた可能性もあるかと調べたが、テンナンショウの実は毒があって食べられない。
やはり人の仕業のようだ。やられた。残念至極。合掌。。  

2024.8.24 五月山(ナイショポイントその2)
ナイショポイントは上へあがるルートの途中にあるが、給水ポイントにしている場所でもある。いつものように休憩していると、上から降りてきたおっさんに声をかけられた。地図アプリの話、万歩計をつけている話などしばらく健脚ぶりを聞かされる。やれやれ。(年寄りは話が長い。いや、自分のことか)
ふとテンナンショウのことを話題にしたら、シカに食べられたんやろ と言われる。毒があるといったら、そんなもん平気で何でも食べるで と言われた。そうなんか。実ができ始めた頃シカ糞がかなりあったが、最近はない。シカにやられたのかも。確かに。。
そのあとナイショポイントから少し離れたところでチラッとらしきものが見えた。近づいて確認する。まだ残っていた。少し黄色くなっているが例のトウモロコシだ。辺りも捜索したが、この1本だけだった。だが、1本残っていた。今度こそシカにも人間にも取られずに赤くなりますように。

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