ライフ・ウィズ・ミュージック

世界的アーティストである『sia』が原案、監督、脚本を務め自身の実体験を元に創り上げた作品という触れ込みの予告動画を見て、

まさに『sia』が数々の楽曲やMVで魅せる彼女を才能やセンスをそのまま映画にしているのであればとんでもお洒落ミュージカル映画になるんでわ?!と絶対に劇場で観ると決めていました。

そんな中、uniさんの試写会に当選し一足先に、鑑賞させて頂いたので感想などを少しばかり...

まずSiaの事そんなに知らない方の為に、簡潔に彼女のことを少しだけ
2014年頃に世界的に大ヒットした彼女の「chandelier」は一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか?

まさに僕が知ったのもこのタイミングです。
彼女の歌声、楽曲、MVに衝撃を受けたのを今でも覚えてます。
コンテンポラリーダンスでどちらかというとダークな世界観が多いイメージだったので、予告を見たらカラフルでポップな世界観がこれまでの印象を覆しSiaの反対側の表の部分を見せられているのか?という感覚になり期待値は高まるばかりでした。

さて本題に入るとして、
実体験を元にという事以外の情報を入れてなかったのでどんな感じなんだろうと思っていたら、
いきなりMVの様なシーンからスタートし
(トークショーでユユちゃんも言ってた)
これぞ、まさに『sia』ワールドの入り口という感じでしかないと…

そしてなんと言ってもミュージック役である、
マディー・ジーグラーの演技力や表現力の高さに目がいきます!自閉症で殆どセリフのない役柄であるのその表情一つで、喜怒哀楽がわかる表現力はエゲツないなと…
トークショーで彼女がMVのあの少女だった事聞き、その表現力の高さに納得してしまう程の熱演であったと思います。
そして劇中の彼女の衣装が一貫して白の上下である事が脳内で起こるカラフルでポップな音楽的イマジネーションとの対比になっているのではないか?
と思うと毎朝、目玉焼きを食べ散歩し図書館に行くルーティンをこなしている彼女の日常が味気なく色のない世界だとして彼女の頭の中の世界が本来こうなんだと、際立たせる為であれば素晴らしい演出だなと…

ラストの方のシーンで彼女が施設に連れて行かれズーと離れてしまう事を悟り「隣に座って」と何度も要求するシーンには泣きそうになりました。

これは余談になってしまうんですが、
昨年公開された「僕が跳びはねる理由」という自閉症の方の苦悩や生きずらさ、見えている世界、生きている世界を追ったドキュメンタリー映画があり、この作品を見ていたこともあり深く感情移入をしたわけです…勝手に!
トークショーでキミシマさんが仰ってたようにsia自身、自閉症の患者さんと出会い作品を作ろうとしたらしいので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。
価値観が変わると思いますし、
この作品への理解力やミュージックの頭の中を少し理解できるかもしれません。

この映画に登場する人物全員になにかしら重くて大変な事が起きていて、絶望してしまうような日々に落胆したり孤独であったり、人を信じれなかったりそんな弱い自分を愛せずにいたり、と人間的欠陥の様にさえ感じてしまう愛すべき人達を周りが助けて、分かち合い、力になってくれたり、ともがきながら生きる。生きるしかないと、そんな人生を呪いたくなるような事ばかり起きても「ミュージック」がイメージする脳内はどれもカラフルで明るくポップであり洗練された世界でそれが救いであるかのように、明らかにズーの心を動かしていたからこそ手にする事ができたものあるんではないか?と思います。


生きる事がどんなに困難であったとしても、
音楽は万国共通で誰にでも寄り添ってくれるし、
癒しをくれる、そして力をくれるという
そんな「音楽」と「愛」というものを、同じ様にそこに必ずあるものとして描いているので、誰もが共感でき今一度立ち返った時に「音楽」や「愛」の力を再発見できるんじゃないか?
とそんな事を思いながら観ていると音楽の力って偉大だなっと改めて感謝の気持ちにもなりました。

今も世界では厳しい格差社会や貧困など(日本はあんまないかも)終焉の見えないコロナなどで、
暗い日々が続きそれでもなんとか生きてる人もいて、そんな時こそ「ミュージック」の様に脳内にポップでカラフルで彩られた素敵な世界をイメージしたならば、
少しは前向きになれるかもしれないし
何気ない日常が少し明るくなり彩づくのかもしれませんね…
その証拠に少しだけ、試写イベントの帰り道は足取りが軽かったので…(さすがにスキップはしてないwww)

そんな事に気づかさせくれる素敵な作品でお洒落沢山くらいました!(衣装やらなんやら全部お洒落やった)

まぁこんくらいにしておこうかな…

この度、素敵な試写会&トークショーに参加させて頂きましてuniさん、本当にありがとうごいました!
ユユちゃんも流石のコメント力でした。
また機会があれば違う作品の試写会も参加できればと思っております!

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