2003年11月の日記（過去のブログの記録）
２００３年１１月３０日 （日）晴れ
ＬＴ
ＣＢＳの「６０ミニッツ」は伝統のある報道番組。インタビューを中心にして、毎週３、４本、鋭い着眼点の報道を続けています。インタビューは比較的ゆっくりなので、私が学生の時に英語の教材に使っていたように記憶しています。そのころは、確かピーター・バラカン氏が司会をしていたような。
今日は、ＬＴことローレンス・テイラーがインタビューされていました。彼は８０年代のニューヨーク・ジャイアンツの黄金時代を支えた伝説的なラインバッカー。今でもＮＦＬの歴史上のベスト・メンバーを選ぶと必ず彼の名前が出ますし、今でも彼を超えるラインバッカーは出ないのではないか、と言われています。
その彼は現役時代から薬物、特にコカインに手を染めていたことは知られています。そのため、名選手を表彰するフットボールの殿堂入りするのも、薬物のリハビリを経てから１年遅れたほどです。その彼がこのたび自伝を発表し、ウソかマコトか現役時代のエピソードを赤裸々に語っているそうです。そこで披露している話はかなりの物議を醸しそうです。ドラッグや犯罪などとは無縁のクリーンなイメージを売りたいＮＦＬは今のところノー・コメントを貫いています。
それにしても、こちらではプロの選手が絡むドラッグ等の犯罪は後を絶ちません。年棒が法外になるせいもある、との説がひとつあります。たとえば、ＮＦＬではどんなに無名の選手でも最低年棒が４０００万円ほどですし、ドラフトの上位で入ってくる選手などは億単位の巨額の契約料を手にするのが普通です。大抵の球団が大都市を本拠地にしているし、特にＬＴがいたニューヨークなどは誘惑が多いのでしょうか。
２００３年１１月２９日 （土）曇り
ぶるぶる
気合を入れて、朝からジョギング・・・、寒い！。私の故郷の金沢も雪は降りますが、気温はせいぜい０度前後になる程度で、セントルイスのようにたびたび氷点下１０度とかにはなりません。今日も朝には氷点下５度くらいになっていたようです。これで手袋なし、耳あてもなければ、かなり厳しいジョギングになります。
２００３年１１月２８日 （金）曇り、雪がちらつく
Black Friday ？
今日は Black Friday だそうです。こう書くと、株式が暴落し、通貨が不安定になって、世界恐慌が起こりそうですが、何のことはない今日から始まる年末の買い物シーズンの初日をこのように言うようになったようです。そのココロは、今日からの売り出しで黒字に転換することを期待するかららしいのですが、昨年はこんな言い方聞いたことがないような。
雪がちらつく中、近所のお店をいくつか見てみましたが、大抵のところは非常に朝早く、それも朝６時とかから開店しており、目玉品はすぐに売り切れになっていたようです。気がついたのは、そんなに急いで朝早くから買い物から行かずとも、ほとんどの店でセールは週末いっぱい続くし、クリスマス前後にも大きなセールがあるのでそんなにあせって買い物に行かなくてもよいようです。人ごみが駄目な私は、テレビで早朝開店とともに店内に駆け込む人々を見て、なんだか少し前の日本の初売りのようだ、ともしみじみ考えておりました。
２００３年１１月２７日 （木）曇り
サンクスギビング・大統領が・・・。
今日はサンクスギビング。歴史的なことなどは、セントルイス歳時記をご覧ください。 家族で集まって、ターキーにクランベリーソースやグレービーをかけたり、スタッフィングと一緒に食べたり、サツマイモやトウモロコシなども食べます。食後にはパンプキンパイや、ピーカンパイをどうぞ。そして木曜に特別に行われるフットボールを見たりするのが典型的なサンクスギビングのすごし方です。
そんな中でのニュースは、ブッシュ大統領が突然、バクダットと訪問したこと。５月の戦闘終結宣言の後には「イラクの国民に侵略者というイメージを与えたくない」という理由でイラク入りをしなかったのに、突然の訪問です。メディアには通常、護衛の妨げにならない程度に大統領の行動予定が知らされるのですが、それもシャットアウトしてのバクダット入りです。隠密の行動は、イラク駐留米軍への攻撃が続いている中なので当然の措置ですし、現地の兵士には大うけだったようです。このように軍の士気を鼓舞するのが目的だったようですが、来年が大統領選挙なので、人気稼ぎが目的だとか、税金の無駄遣いとか、いろいろ批判が出そうです。
２００３年１１月２６日 （水）曇り
サンクスギビング一日前
この国では、１１月の終わりのサンクスギビングと１２月のクリスマスが大きな休日です。サンクスギビングは１１月最終週の木曜日が休みになるので、オフィスなどでは金曜が休みになって４連休が普通。人によっては５連休や１週間丸ごと休みにして故郷に帰るひとがいます。 帰省ラッシュはこの国にもあるようで、ニュース番組でハイウェイや空港の様子を映していました。どこの国も考えることは同じなのか・・・。
研究室近辺も午後になると心なしか閑散としていました。スーパー等、明日は閉まるところが多いので、買い物に出ている人が多いようです。買い物といえば、金曜日、サンクスギビングの次の日は各所でセールになることが多いので、少し覘いて見ますか。といっても目当てのものがあるわけではないのですが。
ＮＥＷ！その一 糸井重里さんのサイト、ほぼ日刊イトイ新聞の中の、オトナ語の謎、抱腹絶倒物です。しかしこの手の言葉、大学生の時分にちらほら耳にしたことがあるような。それにしても日本に帰って日本語を話すときに、カタカナの混じった妙な日本語にならないように注意しないと。 ふと思うに医療者同士の会話も、外部の人が聞くと相当に奇妙だと思うのですが。「お医者語の謎」とでも題したパロディーページを作りましょうか。
ＮＥＷ！その二 以前、ＪＣＴという三共さんの提供で作られている雑誌を紹介しました。少し前に頼まれて、２００３年の１０月号にエッセイを書きました。今のうちに白状しておきますが、顔写真、少し前のものです。現在の姿とかけ離れている、と驚かないでください。ところで、ダラス通信の上野先生も少し前に記事を書かれています。バックナンバーを探してみてください。
２００３年１１月２５日 （火）曇り
コントロール
実験では、コントロールと言って実験群（治療などを受けた細胞、動物など）と対照させる群をきちんとおくのが大切です。今日、マイクロアレイの結果をボスに見せて話したところ、「よいコントロールが欠けているのでは」とのコメント。こうならないように、実験に入る前に話を詰めたはずだが・・・。この部分は私も一抹の不安があったので、実は先回りして実験済みで、共同研究者にやってもらう部分を一時とめていた。急遽連絡を取って、仕事を進めてもらうことにしたのは言うまでもない。
２００３年１１月２４日 （月）曇り
寒い
冷え込んでおります。朝方は摂氏０度以下です。セントルイスで冬を迎えること３回目で慣れてきたのか、この程度の寒さは大丈夫のようです。といっても、外に出ている瞬間が、駐車場の隣にあるビルに移るだけなので、大きなことは言えないのですが。
２００３年１１月２３日 （日）曇りのち、雨
ＮＦＬ
今日は昼前から冷たい雨が降り出し、ぐっと気温が下がっています。
さてＮＦＬも１２週が終わって、あと５週。大体プレーオフに進むチームが見えてきました。これからの戦いは、周囲のチームを見渡しなら出来るだけよい勝率を上げることです。なぜならレギュラーシーズンで勝率のよいチームにはホームフィールド・アドバンテージといって、自分の球場でプレーする権利が与えられるからです。
ＮＦＬは極端で、強豪チームはホームで強いのが通例で、なおかつ地域色の強いこの国では１００％近くがホームチームの応援をするし、遠い敵地までの遠征もなく、いろいろな面で優位に立てるので、ホームフィールド・アドバンテージは重要です。
さてＮＦＣ、ＡＦＣとあるうちＮＦＣは、ダラス、フィラデルフィア、ミネソタ、キャロライナ、セントルイスが勝ち星を延ばしています。ここにシアトル、グリーンベイあたりが絡んできそうです（プレーオフ出場は６チーム）。特筆はダラスで、９０年代の半ばに３回スーパーボールを優勝するなど強豪チームだったのですが、中心選手が引退するに従い低迷期が続いていたのを、有名監督ビル・パーセルズが就任して一気に勝ち星を積み重ねています。キャロライナも９０年代の初めに生まれた新しいチームなのですが、堅い守備で接戦をモノにしています。
ＡＦＣでは、カンザスシティーが１０勝１敗で一歩リードするのを、ニューイングランド、インディアナポリス、テネシーが９勝２敗で追いかけています。この３チームはこの先２週で順に対戦するので、星のつぶしあいになります。これにマイアミ、ボルティモア、シンシナティ（！）、デンバーが残りの２席を争う展開になっています。
こういったプレーオフ進出の争いの裏で、成績の芳しくないチームのコーチがなんとか成績を上げて来年度の職を確保しようとします。ＮＦＬは厳しく、有名監督でも数年で結果が出なければクビになるし、名のない監督の場合には一度クビになってしまうとなかなか次のチャンスが巡ってきません。厳しい世界ですね。
２００３年１１月２２日 （土）晴れ
走る、カレッジ・フットボール
太りやすい体質なので、気をつけていないとすぐに体重が増えます。周囲のアメリカ人に比べれば、それは体重は少ないし、日本の方からも体重がないように見られるのですが、結構重いです。
先週日曜からなるべく走るようにしているのですが、疲れがたまっています。目標は週５回なのですが、秋に入って少し忙しかったので怠けていたのがわかります。
カレッジ・フットボールはキチンとフォローしていないのですが、シーズンも佳境に入っている（らしい）。いろいろな地区で優勝が決まっていき、１２月には「ボール・ゲーム」（Bowl Game）といって、成績の優秀なチーム同士がぶつかります。
２００３年１１月２１日 （金）晴れ
実験
年末までにデータをまとめてプロジェクトの方向性を出したいので、実験を仕掛ける。
２００３年１１月２０日 （木）晴れ
お客様
ハーバードから、Dr. Robert Utiger が見えられています。もともと私の勤める Washington University の出身で、内分泌のフェローまでここで行い、その後、 U Penn、U of North Carolina と移り、現在は New England Journal of Medicine の Deputy Editor を務めるとともに、ハーバードの教授でもあります。専門は甲状腺疾患。私のいる部門は、内分泌疾患の治療と、フェローの教育は満足いけるものの、研究分野の関係から糖尿病、高脂血症、骨代謝には強いものの、それ以外の専門家がいません。そのため、こういう機会に専門家が来るのは貴重です。
２００３年１１月１９日 （水）
ラボ・ミィーティング、実験が
約月一で行われている、パーマット・ポロンスキー研合同のラボ・ミィーティング。短めのプレゼンでもあって、すっきり終わる。
昨日からの実験の続きの結果が・・・、ありゃ、何じゃこりゃ、というもの。よく考えると実験のコンセプト自体がおかしいのに気づきました。この実験自体は、プロジェクトのうちの予備実験なので、結果がどう出てもよいのですが、よく考えて実験を仕掛けないと。
２００３年１１月１８日 （火）
仕事
実験を進める。論文を書かなければいけないのだが、夕方には疲れてしまって進まず。
２００３年１１月１７日 （月）雨
早起き
先週はだれてしまっていたので、今週から生活を変えてみましょう。仕事のスケジュールは自分で決められるのですが、ややもするとするべき仕事が後手に回ります。よく考えると朝の仕事の取り掛かりが少しずつ遅くなっているようなので、この部分の改善を目指します。しかし昼には、レクチャーを聞きながらうとうとしてしまったけれども。
２００３年１１月１６日 （日）晴れ
チーフス敗れる
シーズンも後半に入ったＮＦＬ、現在１１週目（レギュラーシーズンは１７週で、各チームは１週の休みを挟んで１６試合戦う）です。私がファンのカンザスシティー・チーフス、先週まで開幕以来９連勝していたのが、格下と見られていたシンシナティ・ベンガルズに敗れてしまいました。長いＮＦＬの歴史でも、シーズンを全勝で終えたのは、７２年のマイアミ・ドルフィンズしかおらず、このリーグで勝ち続けるのがいかに難しいかわかります。来週の試合、本拠地で同地区のオークランド・レイダースを迎えるのですが、ここできっちり勝てば、シーズンは大丈夫でしょう。
リーグを見渡すと、ＮＦＣで調子がよいのが、ダラス、フィラデルフィア、キャロライナ、セントルイス、シアトル。ミネソタは、６連勝のあと４連敗と波が大きい。皆が首をかしげているのが、昨年スーパーボールを勝ったタンパベイが４勝６敗と負け越していること。
ＡＦＣではカンザスシティーがまだリードしているものの、テネシーとインディアナポリスが８勝２敗で続いています。ニューイングランドは、開幕して数週のうちにレギュラー選手の実に半分近く（２２人中９人）を怪我で欠きながら、ここまで７勝２敗と大健闘しています。ＡＦＣの代表で昨年スーパーボールを戦ったオークランドが大不振。今日ようやく勝って３勝７敗としたものの、エースＱＢと、控えＱＢをともに怪我で欠き苦しい戦いを強いられています。
これらのチームに後半に入って調子の上がってくる数チームが加わって、１月のプレーオフを迎えるでしょう。
２００３年１１月１５日 （土）曇り
気合が入らず
疲れているのか、気合が入りません。退行気味の時には、映画を見に行ったり、本を読んだりするのですが、また「キル・ビル」を見に行ってしまいました。結構気に入っているようです。このほか部屋の片づけをしたり、時たま猛烈に食べたくなるタイ料理を食べに行ったりしてすごす。
２００３年１１月１４日 （金）晴れ、のち冷たい雨
仕事
仕事を進めよう・・・と思った矢先、時間の空いたボスがやってきてデータの解析をしようという。今でも年に一度、一ヶ月ほどアテンディング（病棟の研修医チームの監督役。２年目か３年めのレジデント１人、インターン２人、学生数名のチームで２０から３０人ほどの患者さんを担当している。病棟の患者さんの治療の最終責任はアテンディングが取る）をしているので、なかなか時間がままならない。１時間半ほど議論をしながら進めたが、お昼をはさんで、こちらも休憩を取り、向こうも休憩を取り、としているうちに、私が実験を始めないと今日中に終わらないので、今日はこれまで。他のマイクロアレイ班のメンバーに仕事を割り振り、実験を進める・・・。
２００３年１１月１３日 （木）晴れ
カンファランス
敗血症・ショックに陥った患者さんの予後を改善するのは難しいのだが、さまざまな実験的治療が試されている中で、基本的と思われる、合併症の予防、水の管理、糖の管理、一時的な副腎不全の治療、抗生剤の早期投与などが予後が改善する、という話。
下垂体腫瘍の珍しい症例の話、Placenta でのマイクロアレイの話、そして MIT から来た David Sabatini の話を聞きに行き、午後にまた症例検討をこなして、一日が過ぎて行く。
２００３年１１月１２日 （水）晴れ
ラボ・ミィーティング
今日はラボ・ミィーティング。効率よく進めるのは難しいですね。
２００３年１１月１１日 （火）晴れ、のち時々雨
台所も直る
台所の壊れたディスポーザーも直りました。
２００３年１１月１０日 （月）晴れ、のち時々雨
車は直る
車は直りました。予想どおり、バッテリーの交換が必要でした。実質一日で直ったのでまずはよしとしましょう。同時に点検もしてもらったので、なんだか快適に走っている気がします。
２００３年１１月９日 （日）寒い
ありゃ？
ひいきのカンザスシティー・チーフスが手堅く勝利して、開幕からの連勝を９に延ばして気をよくしていたところ、台所のシンクの下、ディスポーザー（キッチンの流しの水受けについていて、生ごみを砕く装置。アメリカにはほぼどの家庭にもある）があるあたりから水がしたたっています。
このアパート、全体に古いこともあってこのディスポーザーも最近は非常に調子がわるかったのです。よーく見るとディスポーザーとシンクの接続部分がかなりさびていてそこから水が漏れている・・・。これを見つけてちょっと触ったところ、ドサッとディスポーザーが外れてしまいました。これで管理人に話をつけて直してもらうまで、流しが使い物になりません。まあ、あまり料理などもしないので数日はよいのですが、面倒ですね。
２００３年１１月８日 （土）寒い
ちょっと災難は続く
早いうちから起きて、一抹の希望を持って車に戻ったところ、何とかエンジンはかかったのでいったん家に戻り、その後車をディーラーに持っていきました。この国で車の修理を週末にやっていなのは百も承知なのですが、いったんエンジンを止めると再びかかるかわからないし、正規ディーラーに結局車を持っていくケースがあるので車を置いてきました。月曜にキチンと話をつけないと・・・。この国で生きていくのはエネルギーが必要です。
レンタル・カーを借りて、研究室に行って細胞の世話をしたあたりでほっとしたのか、どっと疲れが襲ってきたので作業をとめられるところで帰宅しました。今後は気長にやっていきましょう。この際だから、車の点検をきちんとしてもらいましょう。
２００３年１１月７日 （金）寒い
Matrix Revolutions ・ちょっと災難
Matrix シリーズの最終作、Revolutions を見てきました。大学病院近くの由緒ある Chase Park Plaza というホテルの中にある劇場だったのですが、スクリーンが小さかったのが残念。内容云々はどうでもよい映画で、映像を楽しむ映画だと思います。ただし、最初の Matrix から Reloaded まで４年の準備期間に対し、Revolutions までは半年、２作は平行して撮影されたようですが、全２作ほどの輝きがないように思いました。
このシリーズを作ったワショースキー兄弟が大の日本アニメファンであることは知られているのですが、Matrix の物語の構成として興味深いことがあります。細かい議論を省けば、日本のヒーロー物は「箱庭型」で、主人公を中心にした小さな世界に敵が侵略してくるタイプのものが多いのです。欧米の映画では、欧米型神話の影響が強いのかヒーローが旅に出かけるモチーフが繰り返し出てきます。アメリカの代表的売れる監督、ジョージ・ルーカスのスターウォーズ、スピルバーグのインディアナ・ジョーンズ・シリーズにもこのモチーフが見られますし、「地獄の黙示録」や、「指輪物語」にも類似の構成が見られます。
日本で異質なのは、宮崎駿作品のいくつかで、「風の谷のナウシカ」の原作は欧米型神話の影響が意識的・無意識的に出ていますし、「もののけ姫」が欧米の批評家に評価が高かったのはその構成が理解しやすいものだったからかも知れません。
元に戻って、Matrix Revolutions では、その欧米型の「ヒーローは旅に出かける」構成と、日本型ヒーロー物の「箱庭侵略物語」モチーフと、アメリカ型「世界は見えない権力・システムによって支配されている」恐怖感が入り交ざって出てきます。その見方をすると面白い作品でもあると思うのですが・・・。
なんて事を考えていると、ちょっと災難にあいました。映画が終わった後、車のエンジンがかかりにくいことが気になっていたのですが、ＤＶＤを返しにビデオ屋に寄ると、帰る際に車のエンジンがかかりません。バッテリーの調子が悪いようなので、ジャンプ・スタートと最悪の場合を考えてレッカーを呼ぼうとして、加入しているサービスに電話したところ、最悪の目にあいました。夜の１０時半ごろから電話をし始めたのですが、まずは最初の業者が来られないことがわかるまでに１時間浪費、２番目、３番目の業者を見つけるまでにさらに１時間かかってとっくに日付が変わったころに「あと１時間ほどでサービスにくる」という連絡を信じた私が甘かった。この国で、金曜の真夜中にそんなうまいことが起こることがない、と考えたほうがましでした。
案の上、１時間待ってもレッカーはきません。幸いビデオ屋は歩いて１０分ほどの距離なので家に戻り、もとのサービスに厳重に抗議しても「この時間にサービスできる業者はいない」の一点張り。この時点で２時を過ぎていたのであきらめました。偉くなって、世界を変えてやる・・・、とか思ったりもしましたがあとの祭りです。
２００３年１１月６日 （木）寒い
カンファランスの木曜日
クッシング症候群の診断は、時に難しいことがありその話。運動の前に必須アミノ酸を取ると運動中の筋肉におけるタンパクの産生がより効果的になる話。
ＤＫＡの治療で、小児内分泌の立場からの話。小児の場合に特に問題になるのが水・電解質の管理と、それに伴って起こりえる脳浮腫の問題。大人ではよほどひどい治療をしない限りは脳浮腫は起こらないのに対し、小児では大問題です。脳浮腫が起こるのはいくつかリスクファクターがあるようです（詳しくは、N Engl J Med. 2001 Jan 25;344(4):264-9）。
２００３年１１月５日 （水）曇り、寒い
内分泌専門医試験
今日は、昨二日の陽気から打って変わって一気に冷え込みました。その中、朝の早くからダウンタウンに行って専門医試験です。１９９６年からＵＳＭＬＥのＳＴＥＰ１を受けてから、臨床研修の締めくくりの試験です。
正式な名称は、Endocrinology, Diabetes, and Metabolism Board Exam。内分泌（甲状腺や、下垂体、副腎疾患）だけでなく、糖尿病、そして代謝疾患（脂質、骨代謝）の幅広い疾患について設問が設定されています。私の専門は内科内分泌・代謝で、成人相手の分野なのですが、広い国土のために都市部を離れると内科内分泌医が子供の内分泌・代謝疾患の初期診断・治療に当たることもあることから、設問の相当数（５％相当と言われているが、印象としては１０問に１問近く合ったように感じる。おそらく難しく感じるために、より印象に残っているのだろう）が、小児の内分泌・代謝の問題、たとえば背が伸びない、思春期が早く来すぎる、ないし遅い、という問題に割かれています。
一日で終了するために、６０問２時間のセッションを４つこなします。１問あたりの時間は結構余裕があるのですが、問題によっては病歴、身体所見、検査所見がかなり長いこともあり結構面倒です。時間的に一番きつかったのはＵＳＭＬＥのＳＴＥＰ１と２で、確か１８０分で１８０問を解く必要があったように記憶しています。
時間的には余裕があるものの、内容的には決して易しい試験ではありません。糖尿病や甲状腺の疾患では日常の診療で落とし穴になりそうなところが聞かれていたり、疾患の原因遺伝子にからむ、トリビア・クイズ的な知識が問われたり、歴史に残る有名な臨床治験（糖尿病のＤＣＣＴとか、ＵＫＰＤＳ、脂質関係の大きな治験群など）の主要な結果を覚えていないといけないなど、勉強するには幅広い分野をカバーしないとついていけません。
終わってしまったので、もうどうにも出来ないのですが、試験を受ける前よりも、受けた後の方が勉強する意欲が湧く不思議な試験です。実は受験者の自信を揺らがせて、今後の勉強に励ませるのが目的の試験だったりして・・・。
２００３年１１月４日 （火）晴れ、暑い
（建設中）
２００３年１１月３日 （月）晴れ、暑い
（建設中）
２００３年１１月２日 （日）晴れ
（建設中）
２００３年１１月１日 （土）冷たい雨
週末はゆっくり？
来週の水曜に専門医試験があるので、今週末はあまり無理をしないことにする。無理に一日で試験を終了するためか、水曜は最初の試験が７時半に始まるので、あまり疲れたり、風邪を引かないように注意する。
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