株式投資を「推理」する②NTT株下落要因

今回は、NTT(日本電信電話会社 9432)株の最近の下落要因を「推理」してみたいと思います。
以下のお話は、個別株について売買を推奨するものではなく、あくまで、NTT株の下落要因を個人的に「推理」したものにすぎません。
売買等の投資判断はご自身でご検討ください。
NTT株は、今年に入って、下落トレンドです。年初来高値192.9円を付けたのが、1月23日と1月ですが、最近、6月18日に年初来安値 144円となっています。約25%の下げとなっています。6月28日には、少し戻して、151.9円となっていますが、年初来高値からは2割以上の下げです。
昨年の7月に1株を25分割し、単元100株の購入価格が1万円台と安価です。
100株を継続保有2年以上3年未満の株主には1500ポイント、継続保有5年以上6年未満には3000ポイントのdポイントが株主優待として付与されます。
このような、少額投資の個人投資家が優遇される株であり、今年の新NISA制度スタートもあって、多くの個人株主が購入したのではないでしょうか?
しかしながら、上記のように、1月の天井(年初来高値)で買った方には、資産が8割以下になってしまっています。
なぜ、このようなことになってしまったのでしょうか?
実は、今年の1月4日の終値は、172.7円ですが、この水準は、4月16日(終値172.4円)頃まで概ね維持されていました。その後も、なだらかに下がる傾向はありつつも、それほど大きな下げはありませんでした。
ところが、5月10日に終値162.3円を付け、前日の終値(167.9円)よりも5.6円も下げてしまいました。5月10日に何があったのでしょうか。

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