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第138話 町並みを保存する理由

このブログは、地方で勤め人+α(副収入)しながら、

家族や友人と楽しく暮らすことを目的に書かせて頂いています。


昨日は、坊主が地代を上げる理由

というお話をしました。

今日は、街並みを保存する理由

という話をします。


わが街は急傾斜地が多いです。

それは困るのですが、目の前に海が開け

とても景色が良いです。


さらに空襲を受けていないので、室町時代のお寺も

現存しています。


山手地区は、戦前戦後の建物が小路でつながれ、

まるで迷路のような様相を呈しています。

そのあたりが非日常的で人気なのか、

毎年、多くの観光客が訪れて下さいます。


空襲を受けていない街・・・

あまり意識されない点ですが、

空襲を受けていないということは、

戦前の街並みを維持している可能性を示唆しています。

これは街を歩くときに、とても大切な観点になります。


ある有名な観光地を歩いたとき、ものすごく違和感を覚えました。

歴史的に日本を代表するような街であるにも関わらず、

一向に伝統と格式を感じないのです。

お寺の門扉がコンクリート製で、建物自体も新しいのです・・・

(なぜだ?)

と考えた時に、空襲のことが思い浮かびました。

空襲を受けている街は、

どんなに歴史的に古くても、

町並み自体は古いままに保つことはできていないのでありました。


もう一つ、エピソードを紹介します。

ある街に出張したときの話です。

そこは、新しく駅ができた場所で、

整然とマンション、商業施設、公園などが並んでおり

非常にスタイリッシュで洗練されたイメージの街でした。

しかし、私は、失礼ながら、

(味わいがないな・・・。)

と感じてしまいました。

全てが直線で、無機質で、薄っぺらい感じがしたのです。

やはり、古い物には価値があるし、

一度、壊れたものは元には戻りません。

町並みなどは、なおさらでしょう。

だから、私は、これからも町並みを保存していきます。


それではみなさん

ダンケシェーン


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