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コラムカバーも!


各画像はクリックで高解像度


GR完全武装!



80系ハリアーは常連様のご入庫。
埼玉方面よりもう何度となくお越し頂く
T様にご登場頂いた今回。

外観はご覧頂く通りの「完成形」となっている
こちらのおクルマは、主にこれまでインテリアの
質感向上に注力されてこられた車両。

そしてまた今回も弊社イチオシ!
「レザーEXCLUSIVE」
へのご用命を頂くことが出来、
その模様をご紹介させて頂こうと思う。


タイトルにもある通り、今回ご用命の
パートというのがまたかなりマニアック(!)


金属調が前後織り成すT様ハリアーのステアリングパート。


こちらご入庫時のショット。

通常ほとんど意識をして視線を送ることは
ないと思うコラムカバー、
プラスチック素材剥き出しなのも実際のところは
そこまで気にならないかもしれない。

ただ、実際に世界は広く
例えば独の名門”PORSCHE”になぞらえると
このパートには全モデル例外なく
「アップグレード」
が用意されていたりする(!)

価格は相応・・・当然エクストラだけど(汗)

ただ
「一部富裕層にそうした需要がある」
という。



センターコンソールとの相乗効果でステッチが行き交うこの変更後。


そしてこちらがレザー仕様。

左右のレバーを交わすように規則正しく
流れている両サイドのステッチ。
レザーは張り合わせのシングルだ。

有識者が見てもこれは極めて本格的!




側方からの視覚的な効果も追求したのが
80系ハリアーコラムカバーでの専用意匠。

もう一度写真は純正時の姿。



ドライバー視線よりも「外からの眺め」に特化したLWRの意匠。


そしてこちらが交換後の姿。

UPR側とLWR側の2PC意匠となっているのは
各モデルに共通の仕様で、
これを上下それぞれに関連性なく独自の意匠で
創っているのが80ハリアー時の特徴。

上下共にレザーを張り込んで、
内側に向かって折り返す・・・
それによって美観上の美しさは格段に上がるが
”上下2PCの噛み合わせ”
には難が出る。
2つの部品が共に厚みを大きく増すためだ。

この接合の精度を高めるために、革を張る前
純正部品に手を加えていく工程が重要となるもの。



パートは脇役となるが、意匠は何もよりも高難度な要素。


極めて狭い場所を狙ってステッチを
走らせる、革の張り合わせも端を狙って
ラインを作る必要があり、これが難解。

難解ではあるが腕の見せ所。

ご覧頂く通り、助手席に乗り込むゲストからの
視線でも充分にその質感、存在感の違いを
確認することができるのはLWR側意匠の
チャレンジが大きいと思える。



乗降時、車外からの眺めはUPR側の意匠が有効に作用する。


というわけで今回は
なかなか着眼点としては上級者な範疇となる
「ステアリングコラムカバー」
におけるレザー仕様をご紹介させて頂いた。

今回はオーソドックスな
黒革×グレーステッチの仕様をご選択頂いたが
”革の張り合わせ”
裁断を設けた意匠のメリットとして、
一部をパンチング革あるいは色の異なる革などに
変更できるのも楽しめるポイント。

単なる空ステッチではない要素、
そこまで苦労してなくてもステッチだけ
入っていれば・・・

という声もありそうなところだが、
「あらゆる要望を実現させる」
上で、
この遠回りがとても重要だと考える。 



一般的な感性で言えば

「コラムカバーをどう魅せようか?」

などという杓子を持つ人はそういない。


でも。

ここを訪れる人は”ごく普通”に
そんな悩みを抱えてやって来る。


・・・実に素敵な場所だ(笑)




END





80ハリアー「レザーEXCLUSIVE」






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