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『鬼滅の刃に対する評論』について思うこと

「超新参のコイツも記事3本目でもう鬼滅の話題出してるのかよもう良いよ」
と思われた方いらっしゃるでしょうか。
安心してください。書いてる私もそう思ってます。
ただどうしても書きたくなったのです。お風呂場で唐突に思いました。

私は鬼滅の刃のファンです。と言っても1番クジを凄い引いたり、モンストでコラボした時に課金しまくったり、鬼滅の刃に対するアンチコメントを見つけては低評価ボタンを押したり、そんな事はしてません。本当です。

鬼滅の刃というよりその作者の「吾峠呼世晴」先生のファンですかね。あの人がその昔ジャンプ本誌に載せた読み切り漫画、『肋骨さん」でハートを鷲掴みされて以来ファンです。その後の『蠅庭のジグザグ』という漫画でも鷲掴みにされました。
鬼滅の刃もジャンプ本誌、連載当時から読んでおりました。アニメ化と聞いた時はワクワクしましたね。

というように好きなんですねあの人の漫画が。
なんで低評価ボタンは押さなくともちょっとだけ、そう言うコメントを見かけるとムムッとは思います。

ムムッと思うのは、彼らの言ってることが正論なのではなくて、的外れだと思うからです。
それも私個人の意見ですが。

では何にムムッと思ってるのかちょっと話していきます。

鬼滅の刃とは

まず簡単に鬼滅の刃とは何かお伝えします。

家族を殺され、妹を鬼にされた主人公「竈門炭治郎」が、仇を打ち、そして妹を人間に戻すために戦う物語。

そんな感じ。難しい物語ではありません。いわゆる王道ってやつです。この見出し要らなかったかも。

では本題

というかもうある程度知ってる方向けにお話しするのでそこはご容赦ください。

私なにぶんインドアなもんでYouTubeをよく見るんです。もはや我が身の一部と言っても過言ではありません。
するとやっぱり鬼滅の刃を取り入れてくるYoutuberって居るわけですよ。再生数も稼げますしね。

そこには全く問題ないんですが、そのコメント欄には決まってアンチがいるんです。
そのYoutuberの方へ、ではなく「鬼滅の刃」に対してのアンチ、もとい物申してる人達が。

一体どんなことが書かれているのか、大体こういうものです。

・絵が汚い
・戦闘シーンが雑
・戦って回想してお涙頂戴の繰り返しで飽きる
・話が単純すぎる
・売れたのはアニメ化のおかげ
・呪術廻戦の方が面白い
・進撃の巨人の方が面白い

とまぁこんな感じ。

絵が汚いというのは、まぁそこは感性なんでね。ピカソの「泣く女」を下手くそと感じる人もいれば、芸術的と捉える人もいます。
もっともピカソは絵が鬼上手いんですが。子供の頃からバケモノ。

ちなみに私は鬼滅の刃の絵が好きです。
感情を表情で表すというところに対して、あれほど秀でてる漫画家も多くは無いと思きます。

ただ残りの意見、実際は他にもあるかもしれませんが私が目にしたこの意見。
よく言われてるのはこの

「アニメ制作がufotableだったから」
「アニメ化してなかったら売れてない」

ってヤツですよ。


なぁ〜に言ってんだと。バァ〜カヤロおめぇと。

私が思うにほとんどの漫画はアニメ化から人気を得たモノが多いはずです。勿論アニメ化されるより前に既に人気だった漫画もあるでしょうが、それでも多くの目に留まったのはアニメ化されてからだと思います。
『ONE PIECE』
『BLEACH』
『NARUTO』
最近ですとやはり、
『鬼滅の刃』
『呪術廻戦』
遡れば
『鉄腕アトム』や
『ゲゲゲの鬼太郎』
『ドラゴンボール』だってそうだったかも。

ただそこにつけ込むのはアレでしょうね。鬼滅の刃がアニメ化してからの伸び具合によるものが多いかと。確かにアレは凄かった。

作画が綺麗というのは重要なことです。そこだけでまず視聴者が興味を持つか否かで分かれますから。

ただですよ。作画が綺麗というのが理由なのであれば、他にも綺麗なアニメは数多く存在しますからね。

そして私は、売れた要因、というか鬼滅の刃の魅力はそこではないと思ってます。

よくキャラが魅力的とか、キャラクターの頑張る姿が良い、技がカッコいい、話が分かりやすい、
と言われてますがそうでは無いと。

1番の魅力は「言葉の強さ」だと思います。
最初の方であげた読み切り漫画『肋骨さん』『蠅庭のジグザグ』でもその強さは十二分に見えてました。

『肋骨さん』の主人公アバラは、自分のことを助けて死んでいった人のために、自分も少しでも「誰かを助けよう」って悪い人たちと戦うわけですが、傷つきながらこう言うんです。

「痛くない 負けない」
「絶対負けない」
「そうでなければ僕などは!!!」
「こうして生きている意味すらない!!!」


って。僕などはって言うんです自分のことを。
強い意志、言葉の重さを私は感じますね。

その「言葉」の強さが鬼滅にも引き継がれていて、鬼滅が他の漫画より秀でて、かつ魅力的なのって「言葉」だと思うんですね。

無限列車編について 一応ネタバレ含む
※かなり熱くなっています

そしてもう一つ。恐らくアンチなるものが急速に増えたのはこの映画が公開されてからだと思います。

73日間で324億円を突破し、それまでの1位『千と千尋の神隠し』を抜くと言う歴史的快挙を収めました。

この結果を見て、スゴイとか流石とか言う反面、まぁ否定的な意見もあります。多分それはどの映画でもあると思います。
『君の名は。』でもあっただろうし、『タイタニック』とか、もしかするとマーベル作品にもあるだろうし、『千と千尋の神隠し』だってそれはあったハズ。

面白い面白くないは感性ですから仕方ないです。泣く泣かないもそうです。ただ他の作品と『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』で、面白くないとか泣かなかった、などと主張する人が比較的多いだけで。

ですが、否定的な意見を述べる人の中に、こんな人もいます。

この映画の見どころというか、大きく人の心を動かしたのは恐らく「炎柱 煉獄杏寿郎」という人物でしょう。

泣いた方も数多く居たと耳にしてます。

そんな中、こういった事も耳にしました。

「パッと出てパッと死んでったから何も感じなかった」
「登場が短すぎて印象が薄い」
「映画見てたらいつの間にか死んでた」

この意見。この意見だけは看過できません。

こういう方達は映画を見て普段から何も感じないのでしょうか。全映画にこの意見は当てはまりますけど。いやもうホント全映画。シリアスなモノなら大体2時間で人が死んだりしますから。

「サタンタンゴ」は違うと思います。あれは全編7時間あるんで。

ただこの出番が短いとか気付けば死んでたとか。それはお門違いかと思いますね。

例えとして同じアニメ映画の
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ戦国大合戦』
にて、これも最後、青空侍が何者かに撃たれて死んでしまいます。感動的なシーンとして有名かと思います。
ここも同じように否定的に述べているんでしょうか彼らは。

分かりますよ。鬼滅の刃が人気だから。想像を遥かに超えた人気だから「そうでもない」と言いたいんでしょう。自分は冷静に、客観的に観れますよとアピールしたいんでしょう。

いわゆる人気者である陽キャの欠点を何とか見つけてそこにつけ込もうとするのと同じですよね。

んでね、こういう私みたいなのを見たらね、こういうのを言ってるやつの揚げ足をまた取ろうとして寄ってたかって「信者」だとか言って乏しめるんですけど、それは冷静ですか?

どちらかと言えば感情的に動く中学生のような、少しだけ賢くなって「論破」って言葉を覚えて使いたがってる年頃の男の子のような、そんな気を覚えます。

失礼しました。ヒートアップしてしまいました。
愚痴って言い出すと止まらないものですね…。

まぁ、ってことを言いたいわけですよ。彼らに。
泣けない面白くないは構わんです。私も芸人の友近は嫌いですが、好きという方も中にはいらっしゃいます。同じことです。

ただ的外れな意見を述べているのは少し違うかなと。冷静に分析して「そうでもない」って言ってる人ももちろん居ます。ですがアンチコメントに『便乗』して、「冷静に分析したコメントをしてる」人は、「冷静に分析したコメントをしてるフリの人」で、ただのアンチなのでお気をつけを。

さいごに

私は連載当初から『鬼滅の刃』をジャンプ本誌で読んでましたが、まさかここまで人気になるとは思いませんでした。
私のような読者はみんなそう思ってるかと思います。しかもまだ実力の半分も出せてない。

それが大きく羽ばたいて、ただ「スゴイ」と言いたかったのに、仕方ないんですけどね。そういう人たちが湧くのは。

多くの目に留まるから自然と釣れるんですよね。
数撃ちゃ当たるみたいなやつです。

もちろん、日本で興行収入1位を取ったからと言って、『無限列車編が最も優れた映画』というわけでないです。それも人それぞれなので。
煉獄さんの言葉に救われた、という方が居たら、その人には1位の映画なのかもしれませんがね。

肯定的な意見も、否定的な意見も、ちゃんと意見として中身が真っ当であるかを確認してから、発言した方がいいと思います。もれなく私もです。 

読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。

ではまた

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