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脱クッキー

久しぶりの投稿です。。。
アウトプットの場として、投稿頻度を上げていきたいなぁ。

僕はWeb担当者として仕事をしていますので、今日はGoogle関連の話をしてみたいと思います。

数日前、Googleが脱クッキーを進めているという話がニュースになっていました。クッキーは広告配信の分野でも活用されていますが、クッキーに変わる技術を4月からテストするようです。

「代替技術でもクッキーを利用した際の広告効果と比較して95%以上」という成果が得られているそうです。

Google、脱「クッキー」加速 4月から広告主と試験運用(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN260C40W1A120C2000000/

今回は、なんでクッキーが話題になっているの?という話をしたいと思います。

クッキーって何?


まずは、「そもそもクッキーって何?」というところから触れておきたいとおもいます。
技術的な正確な説明をすると小難しくなるので、ここではざっくりとした説明に留めますが、クッキー(Cookie)というのは、簡単にいうとサイトに訪問した際にIDやログイン状態などの情報をブラウザに保存する仕組みのことです。

僕たちが会員サイトに再訪問した時に、いちいちIDやパスワードを入力しなくても良いのは(便利ですね!)、ブラウザにログインに必要な情報が保存されているからなのです。

ちなみに、「ファーストパーティークッキー」「サードパーティークッキー」という言葉がありまして、ファーストパーティーはそのクッキーを発行したドメインで使われるもので、サードパーティークッキーは異なるドメインでも使われるものです。そして、サードパーティークッキーは広告のターゲティングなどに使われています。

高い精度でターゲティングできるのは、このような技術が裏側で動いているからです。

クッキーって何が問題なの?

広告主の立場で考えると「ターゲティング広告、最高!」なのですが、ユーザーの立場からすると自分の行動が監視されているみたいで、ちょっと気持ち悪いものがありますよね。

クッキーによるデータ収集や広告配信を疑問視する声は多く、実際、EUではGDPRが施行されました。GAFAは膨大なユーザーの情報を武器にプラットフォーマーとして君臨していますが、GDPRは個人情報の取得や利用に規制をかけることでGAFAのデータビジネスを牽制する法制度と言えます。

こうした背景もあり、サードパーティークッキーはすでに廃止される方向で動いています。

ただ、これまでクッキーに依存して精度の高い広告配信を行っていた広告プラットフォーマーにとって、クッキー廃止は死活問題に関わります。しかし、Googleがクッキーを使わずに従来と同じような精度で広告配信を実現すると、ライバルの一歩先をいけるわけですね。

精度の高い広告配信ができれば、ユーザーや広告主が集まり、プラットフォーマーにとって重要な”データ”で差をつけることができます。個人情報を収集しているわけではないのでGDPRのような規制も回避できます。

この記事をみて僕は「Googleの競争力がまた強くなるな」と思いました。

Web担当者としては広告プラットフォーマーの動きはある程度は把握しておきたいところです。

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