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⑤カポネ

ドラマチックの体現者

新体制まで、チェキを撮ったこともなくて。

自分とは無縁のメンバーだと思っていました。

ピンク担当で、かわいらしくて。

自分の推しとは真逆のタイプ。


それが、今の自分には誰にも劣らない、まぶしくて尊い存在になっています。

カポネがいてくれたから、自分はナウドラを推し続けてきました。


私は彼女の前世を知らないどころか、毎回特典会に通うようになってから、まだ一年も経っていません。

こうして我が物顔で記事を書くこと自体、あるいは間違っているのでしょう。

それでも、伝えさせてください。

カポネがいたから、笑って、泣けて、熱くなれた。

ナウドラを最後まで見届けようと思えた。

彼女の存在は、いつの間にかそれほど大きいものになっていました。


彼女にとって、「カワイイ」はある意味で当たり前でした。

もともと彼女はおそらく、そのポジションを誰よりも期待されていたメンバーで、逆に言えばそれ以外の役割は綺羅星のような他の面々が担っていたからです。

けれど、嵐のように変化する状況の中で、カポネはただ可愛いだけのアイドルではなくなりました。

私の胸を打ったのは、そのひたむきさと責任感です。

MCを担うようになった彼女の姿は、実質的にナウドラのリーダーとして私の目には映りました。

どんどん頼もしさを増していくカポネの勇姿。

それはステージ上でも同じです。

もともと他のメンバーが歌っていて、自分とは無縁だったパートが、どんどん彼女に割り振られていきました。

キーも高ければ、喉への負担も相当に大きかったでしょう。

多数の落ちサビを担うようになったリンリンと同様、単に歌割だけをとってもカポネの負荷は計り知れないものがあります。

それでも、彼女は最後までそれをやり抜きました。

それだけでなく、全てを自分のものにしました。

リンリンとカポネの二人だけに許された、特別さ。

それは、ナウドラというグループの歩み、刻んできた物語を、丸ごと自分の力にすることです。

カポネの歌にも、それははっきりと現れていました。

ドラマチックの体現者。

残ることを選んだ、続けることを選んだ者としての責任感を歌声に変換する、真のリーダー。

声の大きさでいったら6番目、カラフルなグループの中でかわいさだけを担当していたはずの女の子は、いつしか誰よりも太く揺るがないグループの柱になっていました。

誰よりもナウドラの楽曲世界を深く理解して、歌詞を大切にして、ファンを大切にして。

必然的に、彼女はいつでも、一番まっすぐに伝わる方法を選んでいました。

もともと得意だったであろう、「大逆転」「ドンマイクレイジーガール」のような曲だけでなく。

「無常スパイラル」や「U・RA・HA・RA」では、あえて緊張を漂わせて思い詰めた表情を浮かべ、こちらの心に迫る表現を展開します。

「Forever young」ではリリース当初から、カポネの歌い手としてのポテンシャルに驚かされましたが、今となってはその頃すら懐かしいほど。

彼女の熱いハートを存分に受け止められる、カポネ推しとしては絶対に外せないナンバーになりました。

他にも、彼女とベストマッチしたパートを上げればキリがありません。

たとえば、「現在・過去・未来」の2サビラスト。

「ドラマチックなのは、今」。

これを彼女に言われたら、もう敵うはずがありません。

ナウドラの全てを背負ったカポネにとっては、もはや全ての楽曲がクライマックスになりました。


そんなカポネの姿を見て、離れられようはずがありません。

私は一人の人間として、彼女を誰よりも尊敬し、ついていきたいと思いました。

だからこそこうして、ドラマチストの端くれとして言葉を綴れています。

どれほど感謝してもしきれません。

これから先の活動について、詳細は存じ上げませんが、あるいはもともとあった声優としての仕事が再び多くなるのかもしれません。

あえて私は、どんな道でも歓迎しようと思います。

誰よりもドラマチックを走り抜けてきた、自慢の推し。

人間はここまで成長できるんだということを教えてくれた、俺のスーパースター。

カポネがこの経験を糧にすれば、きっとどんな道でも切り拓けるのでしょうから。






「DRAMATiC」の先へ


感情のままに、一日で5人の記事を書き終えました。

粗く、読むに堪えない箇所も多かったかと思います。改めてお詫びいたします。

それでも、私が出会った最高の5人のことを、どうしても語らずにはいられませんでした。


最後に、全員に向けて。

ナウドラの歩んできた道は、波瀾万丈どころではなくて。

それは言葉にすればまさに、「ドラマチック」だったのでしょう。

けれど、ナウドラは明日、終わりを迎えます。

だから、これから先は、どうかナウドラを越えていってください。

「歌詞と同じようにドラマチックに終わったグループだった」なんて、知った風に語らせないでください。

みんなの才能は、まだほんの一部を見せてくれただけです。

この5人は、「アイドルのエモいストーリー」として消費されるほど、小さい器じゃありません。

これまでの道が、物語のように劇的だったなら。

これからは、それを越えていってください。

もっとずっと高く、遠く、熱く、まぶしく。

誰かが定義した「ドラマチック」じゃなく。

誰にも予想のできない、オリジナルを。

その才能で、自由に描いてください。

みんながずっと更新してきた最高の「今」を、これからも超え続けてください。

それを、俺は何よりも願っています。



皆のことをずっとずっと、愛しています。



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