×しちゃえばいいじゃない!大輪剣・気力シュート!そして……ダイレンジャー13・14話感想

ではタイトル通り、今週もやっていきましょう。

第13話「カッカブキ小僧」

いきなり銀行で現金輸送を警備している警備員の一人が千葉繁ボイスと化し、金だ金だと暴れ出す強烈なスタートです。そして当のダイレンジャーですが、将児が亮に1万円貸してくれよ!とせがんでいます。こいつ……

すると、空から本物の万札がはらはらと大量に落下!すかさずヘッドスライディングで掴み取る将児。現金は冒頭で出てきた暴走警備員がばら撒いていたものでした。やめろ!と叫ぶ亮……の真横で将児は今なお口に咥えてまで金をかき集めています。お前いい加減にしろよ。さすがの将児も被害者の銀行員に怒られると諦め、二人でそのまま逃げる男を追い詰めると、男の顔と髪型が歌舞伎風に変化してそのまま歌舞伎っぽい動きで襲ってきます。

こちらもダイレンジャーに変身して攻撃しますが、そこにいきなり飛んでくる謎の円盤型武器!それが戻っていった先には、首をコキコキしながら謎のジジイが現れます。大輪剣をかわすとは、やるのうダイレンジャー。じゃがもっと精進しろよ、とニヤニヤしながら消えるジジイ。いきなり投擲武器とは、どっかの道士と全く同じやり口ですね……。一方、振り返った方には失神した一般警備員だけが残されており、その顔からはカブキ感は失われていました。

一連の話をすると、リンは慌ててマンションまでダッシュ。ちなみにこのリンのマンション、5人の住居では唯一と言っていいほど頻繁に出てくることになります。そしてその中にはあのジジイ!おじいちゃんと呼ばれるジジイ(実際は祖母の弟)はリンに連絡もなく中国から来日したといい、一人暮らしのリンの部屋をあっちこっち覗き込んでは荷物をひっくり返しています。大概ですね……。そこに「みんな、紹介しよう。虞翻先生だ」といきなり背後から現れる道士賈詡。気力ストーキングかと思いましたが、一応ジジイが既に連絡していたようです。どうでもいいけど部屋の鍵はジジイが気力で外したんでしょうか?

しかしこのジジイもとい老師・虞翻は賈詡の師だけあって相当すごい人のようで、武道の達人にして大発明家、ダイレンジャーの装備や変身アイテムの生みの親でもありました。驚愕しつつ不意打ちの件を問い詰めると、あれは怪人・歌舞伎小僧が能力で憑依しただけの一般人で、二人が危うく人殺しになるのを止めたのだと答え、虞翻がヤツを追って来日したことが明かされます。ちなみに見分け方は仕草が芝居がかることだそうです。分かりやすいな!

しかし、一行になぜか怪人の生け捕りを依頼する虞翻。釈然としないながらも賈詡の命令だしな……と帰路に着く男4人に対し、虞翻はというとリンのマンションに居座り、例の投擲武器でネギを刻んでいます。明らかにダイレンジャーカラー風の装飾を施してある輪の形状(大型のチャクラム)武器「大輪剣」だそうで、要するに追加武装ですね。俺も玩具を持っていましたが、さすがに刃はゴム製でした。

その他、虞翻がやたらと持ってきた発明品をリンが漁りますが、自動大根千切り機とか自動かき混ぜ機(コップの中でスプーンが回るだけ)とか、オーラチェンジャーに比べてゴミみたいなものしかありませんでした。残念。

さて、話は核心に迫りますが、「なんで生け捕りなの?×しちゃえばいいじゃない」とドストレートに名台詞をかますリン。このせいでニコニコでは最終回まで視聴者に擦られていました。虞翻も「女の子が簡単に×すとか言っちゃいかん!」と言いますが、どちらかというとダイレンジャー全員簡単に言わない方がいいです。結局虞翻はお喋りに終始して生け捕りのことを語りませんでしたが、リンの見ていないところでいきなり胸元から美人の写真を取り出して頬擦りをしながら「待っててね、小喬ちゃん」とつぶやきます。マジで大丈夫かコイツ?

場面は変わり、巨大な球体のゴーマ宮が地上に降りてきています。大都会だけど一般人に認識されてねえんかなこれ。そして公園の野外ステージをわざわざ桜と紅白幕で飾りつけ、三幹部だけを観客に、ようやく歌舞伎小僧の本体が登場しました。千葉繁ボイスで「お〜まァ〜たァ〜せェェ〜」とか喋るからクソ聞き取りづらいし、いちいち尺を食う困ったやつです。拍手で迎えてあげる三幹部もなんか間抜け。

作戦はダイレンジャーの手出しできない生身の人間に取り憑いては暴れまくるシンプルなものですが、シャダムに「なんで貴様が虞翻に追われている」と問い詰められるとお茶を濁して消えていきます。しかし異常に顔のデカいデザインのガワで歌舞伎っぽく片足立ちで跳ねたりするのはアクターさん大変そうだな。

街に繰り出した歌舞伎小僧……というかアドリブを連発して暴れ回る千葉繁は、工事作業員になってドリルを振り回し、職質しようとした警官に乗り移って拳銃を乱射したりとやりたい放題です。しかし耐久力は一般人のようで、襲いかかった蕎麦屋と揉み合いになった際に自転車の前輪で股間を打たれただけでショックで憑依が解け、しかもダメージが本体にまで伝わっていました。今作は本当に金的多いな。今度は蕎麦屋になりますが、自転車で転んだだけで憑依解除。いや貧弱すぎんか?

ダイレンジャーも転身ならぬ生け捕りだァァッということで生身のまま追い回しますが、歌舞伎小僧は見つからず。すると通りがかった銀行でなんとたまたま銃武装立てこもりが発生しており、機動隊が突入するシーンに遭遇。どういう確率?将児が野次馬根性でちょっと見ていこうと言うのを亮は引きずっていくと、目の前で何やらマンホールの蓋が動きました。小僧かもしれない!と警戒すると……出てきたのは銀行強盗犯!うわ、めんどくせえ!しかし流石に見逃すわけにはいかないので、銃乱射をかわしつつ近所の空きビルまで追い詰めます。

屋上まで来ましたが、追い詰めたところ結局強盗犯は歌舞伎小僧でした。歌舞伎メイクと仕草隠せるのかよ。そのまま拍子木ヌンチャクとかいうシュールな武器とただの拳銃で襲ってきたため、さすがに転身する5人ですが、なぜか直後に食らった銃のダメージが少しだけとはいえ通ってて謎です。弾も無限っぽいし強化されたのかもしれませんね。ロッドを駆使して抑えつけ、背中から小僧を引き剥がそうとしますが、取り憑いた素材が強かったのか、手加減しているとはいえダイレンジャーにも引けを取らない動きを見せます。

なんとか武装解除して追い込みますが、歌舞伎小僧は「ここから飛び降りて死んでやる!」とわめき、5人は困惑。そこに「構わん、突き落とせ。歌舞伎小僧は死なずに気絶するだけじゃ」と、虞翻がいきなり現れます。いや、それじゃ強盗犯が死ぬだろ!と総ツッコミを喰らいますが、「お前らにできんならワシがやる」とシリアスモードの虞翻は即座に詰め寄り、漆黒の意思によりなんとマジでビルの屋上から突き落としてしまいました

その結果……歌舞伎小僧は落ちる途中で逃げてしまい、狙いを外した虞翻は話も聞かずにそれを追い、あとには強盗犯の死体とダイレンジャーだけが残されました。「僕たちが殺したも同然ですよ」と知、耐えられず涙を流すリン。そこにパトカーが集まってきて、「果たしてダイレンジャーは殺人犯になってしまうのか!?」という未曾有の引きで次回に続きます。

いや、どういうこと……?

視聴者を困惑の渦にぶち込んだまま、次回予告です。

「お爺ちゃん、どうして歌舞伎小僧を生け捕りにするの!?え、フィアンセが飲み込まれてる!?え、20歳の女の子!?」そして、虞翻と歌舞伎小僧の戦いが始まった!五星戦隊ダイレンジャー!『イヨッ 結婚ぢゃ』「歌舞伎小僧!大輪剣を受けてみなさい!」

は?

殺人問題にはかすりもしてないし、ひたすら情報量が多すぎて追加武装の大輪剣が完全にどうでもよくなってます。これだからダイレンジャーはやめられませんね。


第14話「イヨッ結婚ぢゃ」

パトカーから次々と降りてきて「どういうことだ!」と迫る警察。「俺たちがやったんじゃ……」と力なく狼狽える将児ですが、なんと警官は「そんなことは分かっている!この男は銃を持って銀行に立てこもり、我々が射殺したんだ!その死体が消えてなぜここにあるのかと聞いているんだ!」なんと、歌舞伎小僧は死体に取り憑いていたのでした。

セーフ!ダイレンジャーは無罪!だけど虞翻は見抜いてたら言えよ!さすが賈詡の師匠だな!……見抜いてなかったら……いや、何も考えないようにしましょう。

どう答えたのかは分かりませんが、警察の尋問シーンはカットして、場面はアジトへ。歌舞伎小僧を生け捕りにしなければいけない理由は、ヤツが中国で虞翻のフィアンセ・小喬を飲みこんでいたからでした。しかもその年齢は二十歳の京劇女優!知も思わず「pretty woman……」とキャラがブレて英語が出てしまいます。道士もこれには絶句。「わしのことを命よりも愛してます〜なんて言ってくれてな!」

ジジイ、肉体と気力が健在な代わりに理性を失ってないか?

さて、ゴーマの方も歌舞伎小僧の真実を知り、ブチ切れたザイドスは粛清しようとしますが、シャダムはそこまでその女に惚れているなら虞翻を始末して自分のものにしてしまえ、と上手くハッパをかけて小僧をその気にさせ、撤収します。幹部もいなくなったところで小僧は小喬を吐き出し、「狭いところに閉じ込めてごめんねェ〜」と迫りますが、「近寄らないで!アンタみたいな化け物大嫌い!あたしは虞翻ちゃんと結婚するんだから!」と普通に拒絶され、ちゃんと両想いなのが分かりました。マジかよお前。

続くリンとのシーンでも「向こうから好きになったんで仕方なくじゃな……」とかほざいてますが、お前もしかして気力惚れ薬とか発明したんじゃないだろうな。そして虞翻はリンに大輪剣をプレゼントし、稽古をつけてあげますが、そこに小僧から果たし状が届きます。また、街では格闘技の達人が次々と拉致される怪事件が報道されていました。ちなみにこのとき登場したボクサーはあのレジェンドスーツアクター・高岩成二さんのカメオ出演です。

歌舞伎小僧は小喬を餌に呼び出した虞翻との決闘に臨みます。「ワシの大陸古典拳法を受けてみろ!」と気合を入れる虞翻でしたが、「素敵!私のために男二人が戦うなんて!」と別方向にテンションが上がっている小喬。やっぱりこいつもヤバいやつなんじゃないか?

しかし、やはり性欲だけではなく武術の強さも半端ではない虞翻。歌舞伎ボクサー、空手家を瞬殺し、剣道家が真剣で襲ってきても足の裏で真剣白刃取りをするなどまさに達人級の技を披露します。普通にアクションがめちゃくちゃ凄い!どんなものでもかかってこい、と余裕の虞翻でしたが、歌舞伎小僧の奥の手はなんと目からビームを出せる重装甲ロボットに取り憑くことでした。

「まさかロボットに取り憑くとはァ、お釈迦様でもご存知あるめえかァ〜ッカッカ!」

当たり前だよ!なんでそんなもんが廃工場に落ちてるんだよ!

さすがの虞翻もこれには歯が立たず追い詰められますが、そこへダイレンジャーが救援に。生身でも気力を使える才能を持っているリンが、大輪剣を使って小喬を救出。そのまま転身すると、大輪剣・旋風斬りで歌舞伎ロボを瞬殺します。

あとは小僧にトドメを刺すだけ……と思いきや、虞翻と小喬には三幹部が迫っていました。どうも奴らの狙いは小喬が腰に帯びている、白虎の意匠の剣のようですが、これは渡せん!と虞翻。ちなみにいつものようなワープ移動……ではなく、普通にザイドスが運転してここまで来てたのが地味に面白いです。

敵の狙いは分からないながらも、ダイレンジャーは気力ボンバーで三幹部を攻撃。しかし、3人はガードして防ぎつつ、男性二人が銀・女性のガラが金の面を装備した謎の強化形態?になり、気力ボンバーを反射してしまいます。そのまま圧倒されるダイレンジャー、歌舞伎小僧も乱入して絶体絶命……というところでしたが、そこで他の4人も大輪剣を装備!新技・大輪剣気力シュートで小僧を仕留め、落とした巨大化爆弾爆発の衝撃で幹部どもも撤退させます。大輪剣、これが格好良くて玩具買ってもらったんだよなー。ちなみにこの幹部の強化形態は今後一切出てきません。

巨大化後は今まで見せてなかった長いベロで締め上げるキモい技を見せますが、普通に切られた上にリンが大連王・一文字竜巻という妙技を見せ、そこから疾風怒濤で終了です。南無。

全てが決着し、めでたしめでたし……かと思いきや、虞翻には真の目的がもう一つありました。それは小喬が腰に帯びていた剣……「白虎真剣」をよく分からん寺の岩に気力を込めて突き刺すことでした。虞翻は「いずれ現れる、これを抜くことができる者こそ……もう一人のダイレンジャーじゃ」という言葉を残し、帰国します。

五星戦隊と銘打たれながら、早くも……しかもファンキーなジジイによって明かされた、追加戦士の存在。それが誰なのかが明らかになるのはいつか……白虎真剣はただ、静かにその時を待つのでした。

というわけで、今週はここまで!いよいよ新展開に入りそうなダイレンジャー、次回も目が離せません!それではまた!








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