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週記(10月31日~11月6日)

放置もたいがいにせんといかんな。
ということで、日記は書けないから週記を書くことにした。

12月末に出る訳書の初校ゲラに取り組んでいる。6日に宅配便で送り出したら、再校ゲラが来るまでまた別の仕事をする。この本はいわゆるフォトエッセイで、俺的書籍翻訳者人生で二度目の横書き、である。横書き初体験は、書籍翻訳というものを初めて仕事で請けた、SQLというデータベース言語の初心者向け学習書だった。各章の頭にちょっとしたエッセイのような文章があって、何かとシェイクスピアや聖書の引用が多く、当時、独立して2年目だったわたしは文字通り髪をかきむしりながら訳したのであった。

思えば遠くに来たものだ。目も遠くなった。紙のゲラを読みながら、ときおりPCに向かうのが堪える。ピントがずれる。

で、二度目の横書き訳書だが、ジャンルとしては“没入型ジャーナリズム”というらしい。テキスト以外のメディア(本書では画像とインスタグラム)をふんだんに活用し、迫真性を高めたノンフィクションを指す、とのこと。最近ではVRを取り入れたジャーナリズム取材を“没入型”と呼ぶそうだ。内容は、正直、エモい。えらくエモい内容で、それはそれで訳していてとても楽しい。特徴的な散文体なので、どうぞお楽しみに。

情報公開が解禁されたら、具体的な内容について書いていきたい。執筆時期は2010年代半ばなのだが、今を予見させる取材内容に驚いている。今、世間を騒がせているあんなこともこんなことも、著者の取材の延長線上にあったのか。早くお知らせしたいけど、その前にゲラを出さないとね。

ということでゲラを発送。たまちほーから都心に宅配便を送るには前日の午前中に出さないと間に合わないのよ。どんだけ。

来週はリーディング2冊と訳者あとがきウィーク。


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