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在来仏教に限ると宗派問わずについて解説
お墓=オワコンを証明するような事件が先日発生しました。
足立区の寺院の地下納骨堂で住職が一酸化中毒中毒で死亡した件で石材会社社長と役員の二人が逮捕されました。
足立セメタリーパークの運営方針をめぐってのトラブルが原因と言われています。
グーグルマップを見てみると寺院の向かいの境内墓地敷地隅に足立セメタリーパークがあります。
報道では当初、「在来仏教に限定」墓地だったのを容疑者が「宗派問わず」で販売したいと対立していたとされていました。
しかしそれは逆で当初の契約では足立セメタリーパークは「宗派問わず」での販売スタートであったのを住職が「在来仏教に限定」するよう求めたという事がトラブル原因のようです。
そこでトラブル原因の「宗派問わず」と「在来仏教に限定」を解説します。
「宗派問わず」
宗派問わずの霊園とは
仏教
神道
キリスト教
新興宗教
無宗
など文字通り宗派を問わないものになります。
都営・市営・村営霊園や民営霊園などは宗派自由で宗派に制限がありません。
回忌法要など導師を呼ぶ場合、自分の宗派の導師を呼ぶ事が出来ます。
又は導師を呼ばず家族だけで行う事も出来ます。
近年宗教感の希薄化により寺院墓地より宗派問わずの都営・市営・村営霊園や民営霊園を選ぶ方が増えています。
在来仏教に限定
在来仏教に限定する墓地のほとんどが寺院墓地です。
在来仏教とは
法相宗
華厳宗
律宗
天台宗
真言宗
融通念仏宗
浄土宗
浄土真宗
時宗
臨済宗
曹洞宗
黄檗宗
日蓮宗
などの13宗に代表される宗派です。
これら宗派はお釈迦様の教えから派生した分派になるので元をたどればお釈迦様です。
それぞれ微妙に教理や信仰対象など宗祖の考えで違いますが元は一緒。
在来仏教に限定とは、例えば浄土宗の境内墓地の場合、現在信仰している宗派が真言宗でも日蓮宗でも構わないのです。
しかし境内墓地購入後の法事などのお勤めは今後全て浄土宗で行いますという事です。
その為そもそもの考え方が違うキリスト教や新興宗教の方はご遠慮いただくという事になります。
ここが今回の事件のカギとなるようです。
寺院・墓石販売会社それぞれの思惑
足立セメタリーパーク販売開始時は順調だったとの事でしたが、これはどの霊園でも販売開始時はある程度売れて当たり前。
しかしその後販売不振に陥ったという事のようです。
墓石販売会社は墓地開発費・広告費・人件費など回収する為に早期に販売目標をクリアしなければならないのです。
ただでさえ販売が苦しい時に霊園を宗派問わず⇒在来仏教に限るに住職から求められたということで対立が深まったようです。
宗派問わずの霊園で販売不振なのに、在来仏教限定とされてしまっては更に売れなくなる可能性が高まっていたはず。
対して現在多くの寺院は檀家離れに苦慮しています。
近年宗教感の希薄化により檀家離れは加速し、寺院によっては存続の危機に陥っているところも多いのです。
今回事件のあった寺院がどうだったかはわかりませんが、図式としては
石材販売会社は墓石が売れなくて苦しい。
寺院は檀家離れが続き苦しい。
お墓=オワコンを世に知らしめたといってもいいでしょう。
今後警察の捜査によって全貌が明らかになるでしょう。
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