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VR空間を散歩して思ったこと

VRマーケットというイベントがあったので、ちょっと参加してみた。VR空間にワールドというそれぞれ独立したVR空間があって、その空間内をうろうろしたし、Shopとかが出店してたりして、アバターとかアイテムを買ったりもできるようになっていた。

Parareal TokyoというVR空間には、東京の名所が位置関係とかはデフォルメされてそこにあって色々面白いんだが、やっぱり感覚的に体験したという感じがあまりしない。

これはやっぱりほとんど視覚情報に頼り切っているからだと思う。普通にリアルな世界で街を歩く時、もちろん視覚情報にかなり頼ってはいるが、意識しないところで、身体からの情報も受け取っているわけで、それらの情報が全くないことで、VR空間での体験は結構疲れるように思った。慣れてくればそうでもないのかもしれないが。Parareal Tokyo内ではワープとかできて、あっという間に東京駅から都庁に行ったりできるのは便利と言えば便利だけど何となく物足りなく思ってしまうのはリアルでの体験に引きずられているからなのだろう。

VR空間をリアルに感じるには

VR空間が視覚情報に頼り切っているので、その空間の空気感をエアコンや加湿器、送風機などと連動させて少し気温や風をVR空間に合わせて変えてみるとか面白いかもしれない。また会った人と握手した場合の触覚とかも手袋のようなデバイスで伝達できないかとも思う。そうするのが良いのかどうかはわからないが、バーチャル空間をより視覚以外の感覚で体感できるようになるともっと面白いように思うのだ。VR空間にも季節感があって良いと思うし、そうであればそこで誰かと会ったのがいつだったか覚えていることもできるだろう。(ちなみにシンガポールに駐在していたことのある人から聞いたけど、シンガポールは四季を通じて同じような気候なので、誰かにあったのが夏だったのか冬だったのか思い出せなくなるそうだ。)

VR空間の可能性

Parareal Tokyo 内をうろうろして感じたのは、これは東京だけでなく、他の日本の地域をすべてバーチャル空間にも作って、その場所に住んでみる体験とかできないだろうかということだ。いきなり移住するのでなく、その場所がどんな感じか、どんな人が住んでるかとかバーチャルならもっと気軽に体験できそうに思った。(その前提として、そこに住む人のある程度の人がバーチャルにも住んでないといけないのだが。)またバーチャル上なら物理的な場所の制約なくコミュニティを作れるかもしれないとも思う。こういうリアルとバーチャルを行ったり来たりするのが、スマートシティならぬ、スマートライフのような気がして来た。スマートシティについてはまた別途考えたい。




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