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蹄鉄は馬の為だけでいい -後編-

こんにちは。もじゃといいます。

いやぁ、まさかの3部構成。本当に内容があるのだろうか?無い様な気がしますが、敢えてこの無謀なチャレンジ。無事に完走したいところですな。

さて、ここまで自分の黒歴史をさらけ出してきましたが、今回は私の最近感じてる事を述べてダークマターに昇格させてみようと思います。


突然ですが、皆さんは岸田政権を支持されてますか?



記事の中編で現政権が批判に晒されてると言うことは少しだけ述べました。
https://note.com/grassmal_7/n/n8f9d74310b87

が、特段何に対して批判が起きているかは記載しませんでした。

  1. 政権運営

  2. 経済政策

  3. 外交

  4. 人となり

  5. 国家観

  6. それ以外の何か

これらに関して、恐らく全てにおいて何かしらの批判が向いてるかと思います。ですがそれは、

それぞれの価値観を持った様々な方が様々な方角

からくるものではないでしょうか。例えば3.はいいけど2.がダメとか、5.だけは賛同できないとか、そういった感じで長所・短所に基づくような評価をされてる方がほとんどだと思ってます。

私自身でいえば、3.はかなり評価している方ですが、1.はちょっと強引すぎる面があり、与党を軽視している節を感じますし、2.に関しては最早諦めムードといった所です。4.については「聞く力」とは何だったのだろうかという気持ちのが強いし、批判が集中したときに日和る面を見せるあたりも芯の強さを感じない、5.に関しては安全保障などは評価に値する一方、少子化対策に関しては、かなり否定的。皇室論については無学なので特に評論することはしません。6.は私は特に思いつかないかな。

あれ?なんかメッチャ批判的だな。。。そういうつもりは無いのだけれど。
まあいいや。とにかく各評価については、各々見るところによって違うのが世間一般の考え方なのかなと考えています。その上で支持したり不支持になったり。

え?違うって?

確かに、全否定・全肯定の方もいるかもしれませんね。
所謂限界系の方々は私が感じる限り、ほぼすべてにおいて否定的なのではないでしょうか。
少しは評価出来ることもありそうなものですが、ほぼ皆無と言っていい状態。

では政権支持の方々はどうでしょうか?
こちらは限界系の方々とは違いどちらかといえば肯定的な考え方をお持ちの方が多いのではないでしょうか。あまり否定的な意見を見る事が無いですね。あるのかもしれませんが、わざわざ発信をしていないだけかもしれないですし、その辺りも限界系との違いを感じます。

さて、さっき私はどちらかといえば現政権に否定的な意見ばかり言ってたかと思いますが、はっきり申し上げます。

私は岸田政権を支持しております。


あれだけ否定的なのになぜ?と思う方も恐らくいるかと思いますが、まぎれもなく私は現政権を支持しております。

もう少し正確に言えば、「長期にわたる安定した政権」を支持しています。
つまり岸田政権に関しては長期政権を築いて欲しい為に支持をしておりますが、今政権がやろうとしている事がそれを崩しかねない方向に向かっているので「このままだと危険だから修正しないとマズイことになりますよ」と、それを批判する立場をとっているだけです。

ここで先ほどの2つのパターンを見てみてください。
限界系はほぼ否定的、支持派はほぼ肯定的。
私を中心とした場合、両翼に意見の相違がみられる構図ができています。

批判しながら支持をするという一見矛盾した考えを持つ私は今、この事で非常に思い悩んでしまっております。

そしてこの2つの勢力は互いに「相反する敵対勢力」です。おそらく相容れることは今後まず無いでしょう。ここに関しても個人的に引っかかる所があります。

例えば、今年の統一地方選挙。私にとって悩みの種になる象徴的なことがありました。

それは奈良県の知事選選挙です。

この時、県連を率いていた高市氏に対し「ある方々」は全面的に支持をし、候補を統一出来なかった執行部を猛批判しました。
かたや、「ある方々」は県連をまとめきれなかった高市氏を批判し、こともあろうか、限界系の象徴であるインフルエンサーの動画にゲストで登場した事にかなりの批判をされていました。

そして、結果的に高市氏が推した平木氏は敗北し、維新に初めて大阪以外の首長を捧げる結果となりました。

高市氏は敗北し、県連の責任を問われる結果となった。ここまではよくある話です。

ですが、ここで非常に疑問を持つことが起きました。

高市氏が負けたことに対して、「ある方々」達がSNS上で一様に、

「負けて当然」
「自身の力不足の自覚がないのに自意識過剰」
「限界の力を借りた報いだな」

といった形で高市氏を貶すような発信がかなりありました。

この「ある方々」達は恐らく岸田政権を支持している方々です。そんな方達が、内閣の一大臣である高市氏に対して、なぜこのような事を言うのでしょうか。

高市氏の実力不足については確かにそうでしょう。党内勢力もろくにまとめられるような支持基盤もなく、正直このままでは潰れて終わるのは目に見えています。

ですがこれは私の憶測でしかないのですが、元々高市氏は岸田政権の中にいながら政権批判をされてきました。この味方を後ろから撃つような態度が気に入らないのではないかと邪推してます。

この行為・言説は果たして許されるのでしょうか。結果的に岸田政権を貶めてはいないだろうか?

そして、決定的になったのが、先日法案が衆院通過した「LGBT理解増進法」です。正式名称は省かせていただきます。

この法案は随分前から議論が重ねられていましたが、2023年5月。自民党内での部会と特命委員会との合同会議の際に、反対の声が多いにも関わらず議論の最中に部会長一任と押し切られる一幕があり、それに対し青山繫晴氏や高鳥修一氏、和田政宗議員らが猛反発。部会のルールを他所に党内民主主義の根幹を揺るがしかねない事態となりました。

私はこの党内手続きには大いに問題があると感じていますし、今後同様の事が起きた場合、与党を蔑ろにしかねない非常に問題のある流れだと感じています。

結果的に党内案は一部保守系議員に配慮され修正されるのですが、この後突然維新国民案をまる乗りした形で法案が提出されます。この修正案はもともと自民党内で出ていた案とほぼ同等の内容で、それを超党派案に鞍替えした挙句、執行部は頑なに

「一言一句変更しない」

と言っていたにもかかわらず、岸田首相の一声でまるっとあっさり修正されました。

私はこれを見て正直「アホか」と感じました。グダグダすぎてお話にならないと今でもあきれています。法案よりもこの稚拙な手続きの流れそのものが本当に気持ち悪かった。

そんな中、衆院で法案が成立する際、反対派が退席し、意思表明をされましたが、ここでも私は違和感を感じる事が起きました。

反対派議員の方々に対して

結局決議から逃げるなんてカッコ悪すぎ
反対票ぐらい入れろ。でなければ離党しろ
ただのパフォーマンスかよ

といった形で猛批判されるわけです。高鳥議員に関しては「トイレ退席」という形で随分といじられてましたね。

ですが、よく考えてほしいんですけどなぜ反対を表明したことでここまでバッシングを受けているのでしょうか?

党議拘束に反するから?

確かに物事を決める際に自民党ぐらい大きな組織の場合は最終的に意見をまとめる必要があるでしょう。

ですが、自民党は多様性を持つ政党です。意見の相違があるのは当たり前だと思いますし、反対票を出す事は党に対する裏切りになります。
だからこその退席という選択を取って自身とその支持者の名目を保ったのだと思ってます。

もっと言えば、かの菅義偉元首相も以前反対票を投じた事がありますし、平将明議員なども何回か反対をした事があります。こんなの良くある話じゃないですか。
こういった事例を隅に置いておいて、今回の反対派はバッシングを受けました。そしてそれは

政権支持派

からのものが多かったのです。

どういうことでしょうか。反対派の方々は一様に現時点での問題点を残したまま法案を通す事に反対をしていただけで離党などは考えていないはずなのに、「現政権のやることに反対する奴は許さない」という風潮を感じるのは私だけでしょうか。

ちょっと意味合いが違いますが、ジャーナリストの林智裕氏の「正しさの商人」より一文を引用します。

 加害者側には沈黙する一方で、被害者にばかり罪悪感をなすりつけ、「生意気な」言動を抑圧・支配しようとする独善的な「批判」が、特に第三者的な立場を称する人々から「忠告」「善意」「客観性」「是々非々」を装って容赦なくぶつけられた。被害者は沈黙すれば全てなかったことにされ、声を上げれば周囲から非難されるジレンマに陥ったのだ。

「『「正しさ」の商人』(徳間書店)林智裕」「情報災害」とは何かより抜粋

反対の声を封殺することが果たして正しいのでしょうか。それはただの全体主義に陥りかねない非常に危険な思想だと考えております。「加害」と「被害」がいつの間にか入れ替わってませんか?

そして、私はこう思ったのです。

「限界系」もそれを批判する側も行きつくところは同じ場所


と。

何でもかんでも根拠薄弱な陰謀論にまんまと乗っかり認知戦の餌食になりそうな「限界系」も、反対の議論を否定して一つのエビデンスだけを用いて自己肯定的に擁護することで物事を広い視点で見る事が出来なくなった「支持派」もある一つの「解」からの呪縛に縛られているのではないかと。

まさに蹄鉄理論。私には結果的にどちらも分断を助長しているように見えてしまいます。批判も擁護も一辺倒になると碌なことになりません。

蹄鉄というのはお馬さんの脚の保護の為だけにあるのです。

馬かわいい。メッチャかわいいしカッコいい。やばい涎が・・・

奇しくもこの前見た「メーデー!」で言っていました。

「何か問題が起きた場合はまずはコーヒーを飲め」

感情的に物事に脊髄反射したり、それを嘲るように一瞥しつつすべてを否定するのも、偏った擁護をしてしまうのも、一旦間を置くことが大事なのではないかと感じたここ最近でございました。


て、メッチャ長くなってしまった。。。これ誰も読まなかったらどうしよう。。。


でも実際書いたことでなんかすっきりしたから読まれなくてもいいか。

むしろ読まれてデジタルタトゥーにならないかのほうが心配だw

お蔵入りにしようかなw

というわけで、ここまで読んでいただいた皆様。
こんな累計7,000字以上の駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

共感していただいた方、反発される方、鼻ほじりながらふーん、な方。

人様々あるかと思いますが、それこそ多様性。価値観色々。あまり青筋立てないようにしましょう。

それでは改めて最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、さよーならー
(*- -)(*_ _)ペコリ

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