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#11ちょっと待って!ボディメイクと競技力向上トレーニングは違う!

こんにちは!
草野球プレーヤーモトです⚾️

早速質問ですが質問です。

ボディメイクの筋トレは野球に活かせると思いますか?

私は過去に約2年間ゴールドジムのトレーナーを経験しました。ボディビルやフィジークなどの選手も多数通うジムで働いていたので、ボディメイクの世界というものを多少は知っているつもりです。

しかし、競技力向上を目的とするのであれば、ボディメイクのためのトレーニングは競技力向上とは結びつかない可能性があると考えています。

ボディメイク重視の問題点とは?

今回のブログで使うボディメイクという言葉の定義は、カッコいい身体を作るためのトレーニングという意味で使っていきます。

同じ"筋トレ"という括りにされるボディメイクのためのトレーニングと競技力向上のためのトレーニングですがその違いについて考察していきましょう。

例として、
スクワットというトレーニング種目について考えてみましょう。

スクワットに取り組むプログラムの組み方は

●筋肉に効かすための内容

●高重量を挙げるための内容

●スポーツ動作に活かすための内容

が考えられるでしょう。
※あくまで一例です

それぞれの目的に応じてセットの組み方も、取り組んでいる時に意識すべきポイントも多少の差が出てきます。

例えば、カッコいい身体を作る事が目的なのであればトレーニングフォームは少し崩れていたとしてもボリュームを増やせばその目的は叶えられるかもしれません。

また、パワーリフティングやウエイトリフティングのような競技では高重量を挙げること自体が目的となります。

では、競技に活かすためのトレーニングを行いたいのであれば上記2つは正しい選択でしょうか?

答えは否です。

ボディメイク的筋トレを否定する理由

もちろん、
高重量を挙げることで"結果的に"競技力向上に繋がることはあると思いますが、それは正しいアプローチの仕方とは言えません。

高校生や大学生でThe筋トレに積極的に取り組み、急な成長を見せた選手もメディアで取り上げられたりしますがごく一部です。

そこに根拠があって取り組んだのなら良いと思います。

何も知らずにガムシャラに取り組んだだけなのであれば、それは結果オーライにすぎません。

故障の可能性も高く、下手するとただでさえ短い学生野球という期間を棒に振る可能性もあります。

典型的な例としては、
野球選手なのにボディビルやフィジーク選手のトレーニングをそのままのメニューでやってしまうパターンです。

勿論、そもそもの筋肉量が足りずに筋肥大そのものを目的にするのは一つの手段としてはありでしょう。

ただ、考えて欲しいのはフィジークやボディビルの選手は筋トレそのもので目的が叶うのでその方法を選んでるわけです。

そして、そのトレーニングプログラムには1週間の中で打撃練習を行ったり、投球練習を行なったり、ノックを受けたりすることはプログラムに想定されていません。
そのままのメニューを採用した場合、体の回復が間に合わないことは容易に想像がつきます。

他の例としては以前記事にしましたが、
"体幹トレーニング"も間違った取り組み方をしている選手も多いと感じています。
野球における必要な"体幹の強さ"は"シックスパック"の事ではない筈ですがそこを求めてしまう選手は意外と多いです。

詳しくはこちら⬇︎の過去記事をどうぞ

#1 野球人の体幹トレなーニングについて思うこと

では、野球人はどうするべきか?

正しいアプローチの仕方とは何かと言えば、

**

自分が"何の能力を伸ばすべきか"を把握した上で、目的を設定してから計画を作りそれからトレーニングに取り組む事だと思います。**

トレーニングには特異性の原理といって、
トレーニング方法の要素に応じた効果しか得られないという特徴があります。
(最大筋力を上げたければ高重量を扱う、筋肥大が目的なら8〜12回を目安に行うなど)

言い換えれば、トレーニングに取り組むときには何故その強度なのか回数なのか等、なぜそういう内容なのか明確な目的があるべきです。

目的を考えてから方法を選ぶのが正しいトレーニングの選択方法です。

ですが、現在は情報が溢れてるがために
自分の頭で考えずにトレーニングに取り組んでしまっている人が非常に多いです。

その中でもボディビルやフィジークのメニューをそのまま野球選手が採用するのは賢くない方法と言えるでしょう。

くどいかもしれませんが、強調したいのは

目的が競技力の向上なのであれば、その目的に沿った手段を選択すべき

ということです。

ボディビルやフィジーク選手の栄養管理の仕方やトレーニング1つ1つのテクニックには使える部分はありますので、全てを否定するつもりはないです。

ただ、取り入れるにしても丸ごと取り入れるのではなく、目的と照らし合わせて選択して欲しいと考えています。

どちらが良い悪いという二者択一的な考えではなく、目的によって適切な手段は異なるということです。

もし、トレーニング内容の考え方についてわからなければ過去に
野球に必要なトレーニング要素の話と
トレーニングプログラムの組み方について
の動画を出しているので参考にしてみてください。

私は将来の夢として
野球人向けのジムを作りたい
という内容を公言しています。

その背景には
競技力向上のためのトレーニングとボディメイクのためのトレーニングは違うものだという考えがあります。

具体的に言えば、ドームアスリートハウスやIWAアカデミーの施設のような感じがイメージに近いです。
ボックスジャンプやダッシュトレーニング等も行え、トレーナー陣もS&Cコーチが沢山いるような競技者にとって良い環境を作ってみたいです。

まあ、まだまだそれは先の話ですね。

まとめ

●ボディメイクと競技力向上のための
 トレーニングは異なるものである。
●ボディメイクのプログラムには
 野球の練習が想定されていないため危険。
●勉強のためボディメイクを見るのはあり。
●目的を考えてからトレーニングを考える。

さて、今回の記事は以上となります。

最後に誤解なきように言っておきますが、私はボディメイクの世界も大会の結果をチェックしたりするくらい好きです。
ボディメイク重視のトレーニングをする事はありませんが、今後もしかすると挑戦する事はあるかもしれません。

ただ、野球を優先するなら、メニューの組み方が異なるんだよという話です。

この話が誰かの役に立てば嬉しいです。

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では、また。

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