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ワイン畑のための葡萄棚作り

先日、おかやま葡萄酒園さん主催のイベント「ワイン葡萄畑の棚作り」に参加してきました。
自然派ワイン界のレジェンドこと、ラ・グランドコリーヌの大岡弘武さんと、「マツコの知らない世界」にも出演された葡萄品種研究家、林ぶどう研究所の林慎悟さんを中心に各分野のスペシャリストがメンバーで運営されている団体です。コンセプトは市民も葡萄作りからワイン作りに挑戦、参加できるというもの。
私自身新規就農を目指す中で痛感するのが「農地が見つからない!」ということ、しかもワイン醸造用の葡萄畑、さらに有機栽培となると貸主の農家さんは年配の慣行農業されている方が多いため借りるハードルは更に高くなります。
地域課題である地方の過疎化、高齢化に伴う耕作放棄地問題、新規就農者の参入障壁を解消しつつ、岡山にワイン文化を広げる3方良しな取り組み。

流れとしては耕作放棄地を団体として刈り上げ、草刈りをして整備します。
そして会員を募り、その会員は企業であったり、将来的に就農したいファミリーや個人であったり。
畑の準備ができれば、いよいよ苗木定植。
林さんが長年の研究で、岡山のテロワールにあった品種を作り、その苗木を会員さんは植えて、育てていきます。収穫は数年後ですが、醸造時には大岡さんのコンサルが入る流れなのかな?
それで色んな人たちでワインがワイワイ出来ていく・・・
考えただけでワクワクしてきます。
昨日はそんな、おかやま葡萄酒園さんのイベントでした。
工程としては草刈り完了後の次の作業。測量して葡萄棚を作る工程です。
覚え書きも兼ねてこの後綴っていこうと思います。(段々と記憶力が低下したため^^;)

カナヘビ、てんとう虫と春の生き物が沢山

ざっくりな流れとして
①ラフな設計、測量→②単管パイプ打ち込み→③エスター線を張る

です。そして、その作業に必要な準備物として、
□単管2m×2本(内1本はマジックで30センチ部分に線で印)
□単管1m×1本
□自在クランプ、固定クランプ1個づつ
※上記は1箇所に対しての。1つの棚に2箇所いるので、かける2してください。
□単管叩く専用の道具
□脚立
□単管叩く鉄ハンマー
□鉄ハンマーで単管が壊れないための叩く用キャップ
□スパナ
□長距離メジャー、短距離メジャー
□目印用の棒 たくさん
□エスター線25m
□線が絡まないための固定回転機
□線を張るための専用道具 引っ張る君?
□電動ドリル、ねじ
。。。ぐらいだったかな?早速忘れ始めています(爆)

では具体的な内容を綴っていきます。
①ラフな設計、測量
草刈りやハンマーナイフモアが入る今後の作業効率を想定して、外の境界から距離を確保します。また、苗木感覚は縦が2m、横が2.5mで計算していきます。
今回は、境界からは縦3m、横は2.2m、1.3m確保
角をとって棒を指します。
その4方から横の間隔を取るため、また目印の棒をさしていきます。
それが単管を打ち込むポイントとなります。一つの棚の両端に単管パイプがあって、エスター線を張るイメージです。
ポイントが決まれば、いよいよパイプ打ち込みです!

②単管パイプ打ち込み〜支柱、斜め、斜めを固定する短いの
30cmのラインを引いた方の2mパイプを垂直に打ち込んでいきます。ラインが地面に埋まればOKです。
次に斜めの筋かいで、2mパイプと自在クランプを垂直に立てたパイプと繋ぎます。角度としては45度ぐらい。上から66cm、上っ面にクランプをつけます。斜めのパイプは30cmほど上に出しておきます。
垂直側のクランプはしっかりと固定し、斜め側は仮止め。
そして斜めパイプを打ち込み地面に30cmまで埋め込んでいきます。叩く先端にキャップをつけ鉄ハンマーで打ち込みます。
最後にエスター線を張るときにぐらつかないよう、その斜めに埋め込んだパイプの地面ギリギリのところで逆斜めに1mパイプを固定クランプをつけて打ち込んでいきます。これが中々重労働

斜めパイプを固定するための1mパイプ

③エスター線を張る
ここまで来ればあと一息。エスター線は丈夫で加工しやすい便利なものです。
垂直にさしたパイプのクランプから上10cm暗いに(高さは自身の身長ぐらいお好みで。ただ、揃えないと水平にならないので揃えましょう)
電動ドリルでネジを単管に捩じ込み、エスター線がずれないようにします。
線を25mほど伸ばすのに絡まらないよう、専用のグルグル回るやつにエスター線をセットします(釣りの太鼓リールのでっかいバージョンなイメージ)そして両端まで伸ばせたらカット
片方をネジのところでグルグル固定したら、もう片方で張っていきます。
専用の引っ張る君?で、しっかり張ります。
エスター線の強度が700kgなので、それ以上張りすぎると切れた線が飛んでくるため危険です。張り過ぎ注意。
しっかり張れたら、またネジのところでグルグルし、線のところでグルグルし、間を通して引っ張り固定できれば、引っ張る君を緩めて抜き取り、ピンと線が張られて完成です。両サイドにパイプがあり線がピンと張られた状態です。あとは2m間隔に石灰で印にして苗木を定植します。緑の棒をさしてそこから上に伸ばしてエスター線のところでT字に枝を横に伸ばします。そして結果枝を下に垂らす、カーテンの様な感じになる予定です。(収穫は3年後)
半日作業でしたが、大岡さんラグビー部だったからかガタイが凄い。そして作業工程の説明もわかりやすいし効率的で短い時間でしたが、とても新たな気づきがあり勉強になりました^^

この日はエスター線絡まって大変でした😅


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