MOTHERをクリアした記念に雑記

不朽の名作「MOTHER」シリーズはいずれプレイしたいと思っていた。しかしFCは未所持。GBAの「MOTHER1+2」の存在は知っていたが、高価な点が気にかかり足踏み状態になっていた。

そんな状況で、スイッチオンラインに追加されたと聞いた時にはガッツポーズ。任天堂はどこまでも我々ユーザーに優しい。

どこでもセーブ、巻き戻し機能が完備されたスイッチオンラインはまさに公式チートと呼べる代物だ。それらを封じ、先人と同じ感覚でプレイするのも悪くないが、時間とガッツが不足していたため、現代科学がもたらした全能感に酔いしれることにした。

クリアした感想を記事にしたためたので、良かったら読んでいってほしい。

まぁFCのRPG

どれだけ名作と言われても20年以上前のゲーム。操作性やシステム面は正直かなり辛いものがあった。

お店でアイテムを買うたびに会話が終了してしまい、再び買うには一々話しかけないといけない、アイテムやPSIの効果の説明がない、自動タゲ機能がない(敵Aに総攻撃を選び最初の味方の攻撃でAが倒れた場合、残りの味方の攻撃は空振りになる)エンカ率が異様に高い、逃亡前提かってぐらい急に敵が強くなる最終ダンジョン…など。

少ないテキストから伝わってくる切なさ

住民のセリフや序盤のシナリオからは、ほのぼのとした雰囲気が感じ取れるが、中盤からは随所に心を打つような描写が挿入されていく。

味方の一人は弱虫ないじめられっ子で、もう一人はラスボスの手下に親を殺害されグレてしまう、そもそもプロローグで語られていた「宇宙人に攫われた夫婦」は主人公の曾祖父と曾祖母である、など味方の設定が意外と重い。

特に中盤に訪れる村「イースター」は辛かった。突然宇宙人に親を攫われた
子供たちが悲しさをこらえ、子供だけで村を自治し、守ろうとする様子はかなりキツイ。

現代でも貴重がられるような雰囲気を纏うこのゲームが、20年前に存在していた時の「異質感」というのはすごかったのでしょうね。もちろん良い意味で。

もう一声ほしかったラスト

ラスボス戦の「流れ」はめちゃくちゃ良かった。「そう来たか、これは神ゲーだわ」ってなったし、ストーリーが評価される所以だよなぁと感心しました。

ただEDはもう少しなにか欲しかった。前述したイースターの子どもたちの両親は解放されたの? 離脱したテディの結末は? 味方はその後どうした?

これはGBAの「MOTHER1+2」でエピローグで補完されてるらしい。やはりFCは容量の制約が厳しいんでしょうかね。 

まとめ

十分に楽しめました。音楽や、俗に言う糸井節のテキストは現代に全く見劣りしない新鮮なものでしたし、ラストバトルの展開は痺れたしこれは泣く人もいるんだろーな、とも。

MOTHER2から始めようと思ってましたが、最近観た映画「ターミネーター2」も無印の内容を知ってこそ神映画と呼べるようなモノでしたし、ちゃんと初代MOTHERから始めたというわけだ。

これはプレイ時に何度も思ったことなんですが、アンテって想像の100倍はMOTHERから影響を受けてるんですね…。

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