ダンガンロンパ 無印版 ネタバレ感想

※この記事は、2020年にはてなブログに投稿した記事を加筆修正したものです。筆者はロンパ無印はとっくにプレイ済みです。


ここ数日間は「ダンガンロンパ」に熱中していた時期でもありました。

主人公たちは学生、クローズドサークル、生き残りをかけたサバイバルという私好みな要素が多い本作は、やはり受験期に気になってたゲームであり、某感染病のせいでカンヅメを余儀なくされている今がチャンスだと思いプレイしました。

今回はその感想をネタバレMAXで記事にしていこうと思います。

1章

やたらと舞園さんぐいぐい来るなあ…さては犯人でこっぴどく苗木誠を裏切る展開でもあるんじゃないか…と思ってましたが、80点と言ったところでしょうか。

舞園さやかは殺されてしまいました。1章では叶わなかったけど最終章付近では本当に一緒の部屋で寝るといったラブコメ展開が待つこともなく…。

霧切さんだけ超高校級の???でもあり、唯一まともに主人公に協力してくれたので彼女がこの物語のキーパーソンなのは分かりきってますね。むしろ霧切さん以外ももう少し苗木くんに絡んでほしかった。

学級裁判のシステムは、まあまあですかね。レイトン教授や逆転裁判で育ったのもあるでしょうが、推理において焦らせたりアクション要素を入れてくるのはちょっと合わない感じでした。

仲間が疑心暗鬼になる様子は見てて面白かったですが、推理の難易度を上げて制限時間とアクションを取っ払ってくれれば良かったなあ(それはただの逆裁)

この事件は、彼女が所属するアイドルグループの友人に及んだ被害の真相を確かめようと、悪魔に魂を売った舞園さやかに殺されかけた際に逆に殺してしまった桑田LEONが犯人でしたとさ。

加害者側が一概に悪いとは言い切れない展開はさすがに前評判通りダークです。結果として過剰防衛ではありますが、殺されかけたんだからパニックでなにしでかしても仕方ない気もするよね。

全く情け容赦のないおしおきには苦笑い。この桑田くんの死にざまが大衆の購買意欲をそそらせたらしいっすね。ユーザー鬼畜すぎ。

裁判終了後の苗木誠を慰める(?)霧切さんのやりとりは大好きです。

「エスパーだからね」はグッときました。苗木誠は舞園さやかの死を乗り越えるんじゃなくて引きずっていくんです。


2章

石丸と大和田が喧嘩してサウナ対決で和解します(超要約)

早くも十神が独断行動を開始します。他のモブキャラとは一線を画す雰囲気、プレイ時はこいつの生死ばっか気にしていました。CVは石田彰さんです。おや?

モノクマは、24時間以内にオマエラが殺人を犯さないとオマエラの恥ずかしい過去を世間にバラ撒くぞこの野郎!と無茶ぶりをしてきます。苗木誠の過去とは「小5までおねしょをしていた」らしい。私も中一までポケモンで人形ごっこしてたから大丈夫よ…

というかこれは全員分の過去を知りたかったですねえ。クリアしたらextraに追加されても良かったなぁ。「ぬいぐるみを抱かないと一人で寝れない霧切さん」とかめっちゃ興奮しない!?

不二咲ちゃんと霧切さんさえ生きてくれれば後は死んでもいーやと思った矢先に、不二咲千尋の遺体がハリツケとなった状態で発見されました。もうヤダこのゲーム。

ハリツケといえば世間を騒がせた連続殺人鬼ジェノサイダー翔の手口と一致。そしてジェノサイダー翔の正体は二重人格の腐川冬子。ジェノサイダー翔の迫真の演技はさすが沢城みゆきといったところでしょうか。

じゃあこいつが犯人かというとそうではなく、大和田紋土が今回のクロ。ハリツケは事件を盛り上げようと十神が勝手に仕立て上げたもの。トリックスターになれなかった男

男の娘であることをばらされる覚悟をした不二咲くんは大和田に強くなるためにトレーニングを頼みます。そんな大和田には族長の兄を殺したも同然といえる過去があり、それを隠し続ける弱い大和田にとって弱点を克服しようとする不二咲は強すぎたのです。そして地雷を踏みぬかれカッとなり撲殺…。

本当に何も罪のない不二咲千尋がとにかく可哀そう。立ち向かう覚悟をした日の夜に死んだ挙句に噛ませメガネによって意味もなくハリツケにされてしまうんですもん…。


3章

さすがに制作班も可哀想と思ったのか人工知能という形で不二咲千尋が再登場します。

モノクマの女性陣を覗けという戯言を、まさか真に受けんよなと思ったら条件次第で本当に覗けるらしい。エピローグで風呂の一枚絵があってクッソびびったのをよく覚えています。濡れタオルが霧切さんの尻に密着してる様子がエロイ。

3章の事件は最初から犯人があからさまでちょっちー物足りない感じ。まあ人数が減ってきたら仕方のないことですが。

今回の被害者は山田一二三と石丸です。なんの思い入れもない奴らなんで死んだところで<どうでもいい

セレスの動機とはモノクマの提示した殺害報酬100億を入手して自分の城を作り上げること。普通すぎる。

クリア後、大神さくらとモノクマの決闘が突然始まります。胸アツ展開なのにextraではムービーは見れずに一枚絵のみ。残念。大神さくらのパンもろなんていらんから霧切さんのをだな…。


4章

どう扱うのか気になっていた大神さくらは自殺という形でまとめられました。彼女は最後まで天使だった。

葉隠が犯人かと思えば腐川が犯人かと思えば朝日奈が犯人…でもありませんでした。この辺から十神のメッキが剥がれ落ちてきます。やっぱかませ犬か。

葉隠も腐川もクロとなる可能性は十分にあったんですね。運が良かったのと大神さくらが化け物だったおかげで事なきを得ますが。

霧切さんの何でも知っているような素振りがちょっと鼻につく…。

5章

見つかった遺体の正体が霧切さんか戦刃むくろかで問題になりますが、十神くんが霧切さんって結論を出したので戦刃むくろなんだと確信を持ちました(笑)

ジェノサイダー翔は元々罪人なので脱出しても未来はないしどっかで死ぬだろうと思ってました。そして戦刃むくろの死体に近づいた瞬間、爆発。リヴァイばりに吹っ飛ぶジェノサイダー翔。これにてお役御免…じゃあないんですよねえ。無傷でした。化け物。

相手が何であれ真実を突き詰めるべきだとは逆裁2で学んだので、最初は霧切さんをおしおきさせてしまいました(笑) 彼女でも青ざめたりするんですねぇ…。欲を言えば冷や汗も掻いてほしかったですが。

そのあと平和(笑)になった苗木誠らの写真を見たときが、間違いなく今作で一番びびった瞬間です。学園内で一生を過ごすことになり、邪魔者の腐川さんは死に、残った苗木十神葉隠で朝日奈さんと子供を作って仲良くEND…。検索候補に朝日奈葵、産む機械 ってあったよ、コワいよ。

正規ルートだと苗木誠がおしおきされますがアルターエゴのおかげで助かります。よっ主人公補正!

カップ麺被った霧切さんが実にシュール。


6章

江ノ島盾子が黒幕とは完全に裏をかかれました。

モノクマスク被った民衆が暴動を起こす様子は「PSYCHO-PASS」のヘルメットの連中と似ています。向こうと違いこっちは本当かどうか分からないままですが。

真相を自分なりにクライマックス推理します。

最初は普通に希望ヶ峰学園へ入学。一年間エンジョイ。→超高校級の絶望達による破壊行動、苗木誠ら以外全滅。→学園長は外の勢力から生徒を守るため学園をシェルター化。鳥籠の中でまた一年エンジョイ→江ノ島と戦刃の手で学園長死す、苗木誠らの入学してからの記憶を丸ごと抹消。コロシアイをさせる。

なんつーか6章は江ノ島盾子にほとんど持ってかれてしまいましたね笑

苗木誠を贄とすれば他5人がハッピーって展開はよく分からない。そんなの苗木誠は猛反発でしょうが。

苗木誠にも学園での永住が保証される→揺らぐ苗木誠。→舞園さやかのことを思い出す→彼女のためにもここから出なくちゃいけないんだ!

とかだったらもっと熱かったのでは。霧切さんが強すぎるけど一応舞園さやかもメインヒロインなんだし笑

結局6人全員出ることを選択、約束通り江ノ島盾子はセルフおしおきを受けます。

おしおきで潰される描写やれば出来るじゃねえか!!!なんで霧切さんの時は画面暗転なんだよ!!!!


エピローグ

コロシアイ学園生活を生き残ったのは苗木誠、霧切響子、十神白夜、腐川冬子、葉隠康比呂、朝日奈葵の6人でした。推理組は予想通り、葉隠朝日奈に続いて大和田、不二咲も生き残れる資質はあったと思うんですがね…。腐川冬子が生き残ったのは予想外。ジェノサイダー翔の人格に救われた部分も多かったのではないでしょうか。

ラストに向かうにつれ察しがついてましたが、これも結末うやむや系でした。

学園でのジェノサイドは事実といえ世界までも…とは考えづらい気もする。江ノ島盾子も苗木誠らが外に出るとは全く思ってなかったですし物理的にも無理じゃないか?

しかしプレイ時はなんでもありと思わせるような凄みが彼女にはあったから普通に信じ込んでました(笑)




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