親からの虐待に苦しむあなたへ

親ガチャハズレと言われるように産まれてくる子供は親の当たりハズレで決まってしまいます。
遺伝子的な優劣だけでなく、経済力も大きく影響します。

さらに肉体的にも精神的にも子供を育てる能力がない人間もいます。
しかし、産まれる際に親を選択することが出来ません。
子供を育てるのにふさわしくない考え方の人間もいます。例えば子供を隷従させることが当然だと考える人間です。

たとえ親に経済力があったとしても子供の意思に反した人生を押し付け、選択肢や可能性を奪うことは最大の虐待です。人生を奪うという点ではほかの犯罪と同じです。

そういった親は同時に子供の能力の低さを受け入れずに子供は自分の理想通りになると考えています。
そしてそもそも能力のない人間に対し、本人の努力不足などとその責任をも押し付けます。
子供に能力がないのはそのように産んだ親の責任です。

逆に能力の高さを受け入れず、その才能を活かすことを許さない場合もあります。これは子供本人だけでなく、人類全体に損害をもたらす最悪の行為です。

親がある宗教に入信していて生まれた子供が本人の意思とは関係なく入信させられる場合があります。
そして親に入信されられた子供本人がその宗教に入信していた過去は絶対に変えられない。これはある意味「信教の自由」が侵されているとも言えます。

「子供は親に従うもの」というのは「女性はこうあるべき」というのを押し付けているのと同じです。
セクハラと同じことを子供に対してしているにもかかわらず問題とはなりません。

莫大なお金と時間かけて育ててきた、また母親にとっては命をかけて産んだという主張もあると思いますが子供側には一切関係のないことです。

育ててやったと言って恩を着せるのではなく、そのような苦労がいやなら子供を産まなければよかっただけのことです。
自らが望んだ「子供を育てる親の喜びを得たい」という個人的な欲望を満たすための行動に過ぎません。

「お前のため」「将来わかるようになる」「親になればわかる」という一方的な論理は根拠や客観性がなく、反論させないための言葉にすぎません。これを口にする親は子供を隷従させることが当然だと考える人間です。

こういった子供を育てるのにふさわしくない考え方の親から逃れるのは子供にとって非常に難しいことです。

家出する少年少女の問題はいまだに解決されていません。「渋谷」「池袋」「新宿」と屯する街は変われど家出自体はなくなりません。それは相性の悪い親子関係、問題のある人間との親子関係を解消できないからです。

婚姻関係のように親子関係も解消し、相性の良い親子関係を別途構築できるようにすれば改善されるはずです。
子供は親と一緒にいるのが一番良いというのは親側の主張でしかありません。子供が親を選ぶ権利を持つべきです。

親になった人が言う「子供がいない人にはわからない気持ち」というのは「自分の子供だけが特別という感覚」なのでしょう。

子供のいない私にとっては皆おなじようにかわいい子供たちであり平等に公平に、同じように扱うことができます。
そして「児童の最善の利益が主として考慮される」よう社会全体で子供を育てて行けるようなシステムにするべきだと考えています。

「愛に、血のつながりがいらないことは、夫婦が一番知っている。」

「自分の子供」「他人の子供」という区別をしてしまう親たちこそが社会の問題をも産んでいると感じます。
現在の親子関係を解消できない社会システムは子供のいる親になった人たちが多数派として構築したものです。

世襲による職業や財産の継承、それに伴うさらなる格差の拡大と固定化は「社会全体の利益」より「自分の子供」を優先と考えれば当然の結果です。

親ガチャハズレからの回復ができない家族制度、更にはそれを補うはずの福祉や教育制度にも問題があるため少子化が止まらないのでしょう。

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