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旅とデザインー麗しの島 台湾編ー

旅先で出会ったデザイン(建築・アート・音楽など全て)についてお話しさせていただいている「旅とデザイン」。今回は台湾編です。
この記事を書いている2021年5月は、相変わらず旅行には出られない状況です。読んでいる間は、台湾へと脳内トリップしていただければと思います。
旅先としても大人気の台湾。日帰り旅行してきた!という方もいる程近い隣国です。

台湾振り返り

1945年、当時台湾を統治していた大日本帝国が第二次世界大戦において無条件降伏したことを受け、台湾は澎湖諸島と共に当時中国大陸を本拠地とした中華民国の施政下に編入された(台湾光復)。1950年、党国体制を採る中国国民党の国共内戦敗北で中華民国が中国大陸と海南島の国土を喪失したため、台湾は中国大陸から移転した中央政府(台湾国民政府)所在地、かつ1955年以降も中華民国が実効支配する地域(台澎金馬)で面積の99%以上を占める事実上の本土となった(Wikipedia)

台湾を語る時、皆が口を揃えて「懐かしい感じ」と言います。しかし自分としては、台湾が日本の植民地だった経緯もあるために何となく申し訳なさ感じ、なかなか旅行する気分にはなれずにいたのです。北京で同僚だった台湾出身の方々からは、昔台湾でも放映されていたウルトラマンや仮面ライダーの話題や親戚の日本人の話など親日っぷりを披露していたいたり、台湾で働いていた同業の友人からも楽しい思い出話を聞き、次第に「いつかはいきたい国」に変わっていきました。

きっかけはノスタルジックな姉妹旅

両親の死後、姉達が様々な手続きをしている合間に家のルーツを調べてうちに、沖縄出身の父や祖父は台北で働き、その先代たちも長い間中国の北京や台湾の交易など、関わりがあったことが分かったのです。「だから、残った姉妹で台湾を見てこよう」この一声で旅が決まりました。最初はラクにツアーで行くつもりだったのですが、目的地が散在しているので、またまた自分手配。
「ありがとう!中国語はよろしくね!スマホ使えないし」の姉Aの発言に、不安を抱えての出発となりました。日本で購入しておいた台湾のsimカードとパスポートがお守りです。

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バスに揺られて列車で帰ろう

都合上、4日間という短い旅。家族と行くゆったり旅とは違い、手早く回る必要があります。姉達は久々の海外旅行なので不安にさせてはいけないので、訪問先は大きく分けて2箇所に絞りました。台北・基隆/九份です。基隆と九份は割と近いので1セット。リクエストにあった「遠距離バスと列車の旅」も、ここにセットしました。
先ずは台北の西門から965のバスで九份へ。九份は、おなじみ千と千尋の神隠しの油屋に似た光景が広がります。夕暮れを狙って行ったのですが、街に比べて寒い。。大量に売られているカゴバッグを横目に、遅くなりすぎない時間に788のバスで基隆へ出発。帰りはリクエスト通り列車で市内に帰ります。
基隆は、かつて台湾の玄関口だった港町です。昔の面影は無く、ライトアップされた静かなデートスポットになっていました。トコトコ歩いて、お腹を満たすべく、夜市へ出発です。

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みんな大好き夜市ゴハン

自分が行くまで知らなかったのですが、台湾は人気の「夜市」が各地に点在しているんですね!市内でも行きましたが、基隆は大規模で人も多く、美味しいお店が広がっていました。場所が分からなくても、人の波に乗っていけば夜市に到着。グルグル歩き、人気の店で美味しいおこわを頂きました。北京では台湾式唐揚げが人気でよく食べていたのですが、夜市ではあまり見かけませんでした。
おいしい台湾。暮らしやすそうです。

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布市場 永楽布商業所

台北では親族ゆかりの台湾総督府などを訪れるのが第1の目的ではありましたが、行きたいところリストに「繊維街」がありました。つい、北京の繊維街を思い出して武者震いを覚えましたが、ここの繊維街はかなり明るくソフトでした。

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花布

台湾布で思い浮かぶのは、少しレトロな「花布」。見方によっては、キャスキッドソンに似てる?商品パッケージや陶器のモチーフでも選ばれますが、私たちはこの花布柄が大好き。布小物もいろいろあります。

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リバティもそうですが、色無地やパイピングと合わせると、何ともいえないハーモニーになります。
花布について、わかりやすく書いてある本はこちら

https://www.amazon.co.jp/台湾花模様-美しくなつかしい伝統花布の世界-陳-宗萍/dp/4766131290

おばあさんになったら、花布の端切れを集めて、静かに裁縫生活を送る日々が夢だったりします。でも、引き出し3杯分ほどの布を処分したばかりだったので、この時はガマンガマン。なぜか布の代わりに花布柄の小さなカップを購入させていただきました。可愛い値段の、いわゆるお土産品です。(写真はサンプルです)

最後に。感謝感謝。

駆け足でめぐった台湾。姉Aがビールを飲んでくつろいでいる帰りの空港で、姉A姉B共にホテルで忘れ物が発覚!現金・携帯電話・財布。。貴重品ばかりです。取りに戻る時間はありません。幸い、会社の台湾出身の同僚・その友人に、年末の帰国時に代理で引き取りに行って頂けることになりました。Kelvin君、大変お世話になりました。
おおらかで優しい人が多い台湾。先祖代々、今の仕事でも、ずっとお世話になっています。いつか、この国の人々に恩返しをしたいと思っています。

アジア系の過去記事です。
グランドデザインのグローバル部という弊社マガジンでも他記事と共にまとめております。


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